先週の話ですが、シャンク市で譲っていただいた電動アンテナ基台を分解したらギアが破損しておりました。ギアは単品を購入すれば直るのに,ずーっと放置してましたが、3Dプリンタで作ることを思い立ちチャレンジしてみました。
ちなみに、電動アンテナ基台というのは、車庫入れ時、無線用のアンテナを倒して格納する基台です。
まずは,ギアの歯が何枚あるか数え,外径や軸間距離をノギスで割り出して、歯の大きさを示す、モジュールを計算します。計算は、こちらの計算ツールにお世話になりました。
http://kikai.click/gear/gear-pair.html次にFusion360でギヤを描画してみます。
まず、「ツール」を開き、「アドイン」の「Spur Gear(平歯車)」を
開きます。
すると、歯車の諸元表がでてきます。
圧力角は分からないので、まず20度としてモジュールと歯数と穴径と歯の厚さを入力します。 バックラッシュをとりあえずゼロとし、歯底のRは、限界の値が表示されるので、適当な値を入れてると、ギアの形状が描画できます。
次に、描画したデータをST
Lファイルに出力して、3Dプリンタで印刷してまずは、歯形が同じか現物あわせで比較してみます。
3Dプリンタで印刷したギアと現物を噛み合わせたり、形状を比較してみて、おおむね近いようなので、2つのギアをCADで合体させてモデルをつくり、3Dプリンタで印刷をしてみます。
まずは、単純に2つのギアを合体させた状態。
次に、現物と同じ形状になるように、形状を描画して、3Dプリンタで印刷します。
こんなもので1時間弱かかります。
左 オリジナル 右 複製 おおむね、嚙み合わせ良好?左 オリジナル 小さい歯が、ばっきり割れてます 右 複製は印刷したもの。
歯形がどのくらい正確なのかは、精密な測定が必要なので知る由もありませんが、こんなアバウトな方法でも複製(?)ができます。
軸が段付きになってますが、細い軸はクリアしたものの、太い軸に対し、ギアの内径が小さくて入らないので、いつものお約束で、ドリルで径を広げてから、組立ててみると、オリジナルみたくスムーズでないけど、ギヤは動くので、そのまま組立て動作確認します。おそなおそるモーターに電源をいれると、キチンと動くではありませんか!!。
1回目のギアの試作は、とりあえず成功のうちに終了したのでした。 このやり方が、正しいかよくわかりませんが、トライされるかたは、自己責任でお願いします。 もともと、ギヤが破損していたので、何かしら歯車の接合部は補強を考えないとならないのですが、試作なのでただ平歯車を合体させただけです。 次の過大は壊れないよう耐久性をあげた形状にしないとなりませんが、まずはこのまま使用してみることにします。 次は、キャリアに載せるための基台を考えます。
Posted at 2020/12/26 22:56:36 | |
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