高性能の近距離機「サーブ 2000」の初飛行

本日も・・・

飛行機のお話

北欧スウェーデンの航空機メーカー

Svenska Aeroplan AB（サーブ）の

ターボプロップ双発中型旅客機

サーブ 2000　であります。



Saab AB　は、1937年に
スウェーデン軍向けの航空機製造を目的に
設立された航空機・軍需品メーカー
戦前は軍用機の製造を行っていましたが
戦後は、他の欧州メーカー同様に民需にも
幅を広げ、自社製品を多様化させました。
その一つが、双発の短中距離旅客機の製造と


Saab 90 Scandia

自動車製造でした。


Saab 92

自動車部門は、ご承知の通り1989年からGMの出資を受け、
2000年には完全子会社化、2011年12月に破産して
現在は、サーブとのあいだに直接の資本関係は無くなっています。



1983年に米国フェアチャイルド社との共同開発で生まれた
近距離用双発ターボプロップ旅客機サーブ 340の改良・ストレッチ型
として、登場した航空機が「サーブ 2000」
製造は、尾翼をヴァルメト（フィンランド）が主翼はCASA（スペイン）
後部胴体をウエストランド・エアクラフト（イギリス）が受け持った
共同生産機として1992年3月26日に初飛行しています。



665km/h以上という高速巡航性能と低騒音性能にすぐれ、
日本でも国土交通省航空局・飛行検査機「チェックスター」として1997年導入
していますが、この頃から登場した低価格のジェット旅客機に市場競争に敗れ
サーブ社は旅客機市場から撤退する事となります。