RX500h乗りました

クラウンRSに乗って以来気になっていたRX500ｈですが
このほど試乗の機会に恵まれました。

500hだけは「Ｆスポーツパフォーマンス」とのことですが
通常のＦスポーツとの差別化が乏しく消化不良なイメージです。

外観はパキッとした従来型をやや滑らかにした？溶けたような造形で
今一つ吹っ切れない感じです。
乗り込むと内装は思ったほど違和感がなく好意的に思えました。

500hのパワーパックは今までのTHSとは違ってエンジン主体の
エンジン＋モーター＋ハイパワーリアモーターといった構成なので
走行中にエンジン停止するシーンが少なくモーター感もありません。
ノーマルモードでも踏んだ以上に飛び出すフィーリングで違和感。
低速域ではトルコンレスATが少々ギクシャクしますが
不快な程ではありません。

大きく踏み込むとギュイーンという電子音が加わってその気になりますが
ノーマルモードでもスポーツモードでも同じ音なのでOFFにしたいところです。
（設定から音量やON/OFFができるそうです）
その代わりクラウンRSで感じた寂しさや線の細さは感じませんでした。
パワー感はというと、重量があるのでそれ程速くないのが正直なところで
500hの名前からすると負けています。
試乗コースが混みあう幹線道路と路地のみで
ハンドリングやDIRECT4の威力はわからずです。。。

乗り心地はやや硬めですが、快適な部類で特に問題は感じません。
スポーツモードにすると結構硬めになりますが軽快さが高まります。
従来型に比べあいまいな部分が無く、プラットフォームの進化を感じます。
静粛性も高く先ほどの「ギュイーン」が無い領域ではいたって快適です。

ナビやTazunaコンセプトの操作性はこだわりが逆に混乱を生んでおり
メリットは感じませんでした。
モード切替が画面のみで結構奥の階層に行かないと触れないのは
まったく理解できません。
ステアリングスイッチに割り当てられるそうですが
SPORTのキーは割り当てると専有となり、何度押してもSPORTにしかならないため
もう一つ別のキーにNORMALやECOを設定しないと戻せないという謎仕様。
そもそもステアリングスイッチをあまり使わない機能に割り当てたくないです。

使えばだれでも気づくレベルと思いますが、天下の自動車メーカーって
ソフトウェアの世界になるとこんなレベルなんでしょうか。。。
やはりハードキーをある程度残しつつ画面に織り込んでいかないと
ダメだと思います。

さて、駐車場では500hにのみ装備されるリアステアのおかげで
そこそこ小回りが利き（5.5mだそうです）運転しやすいですが
BMWのアクティブステアリングのように
片手で持ち替えずにヒョイというわけではなく
それなりにくるくるハンドルを回すことになります。
従来型がかなり小回りが利かなかったのでそれだけでも良しとします。

ということで、悪くないけどこれ欲しい！というような印象に残るものでもなく
乗り出し1000万円の車なのかという問いに答えが出せない自分がいます。

あと、ノーマルオーディオの音質が意外に悪くなく好感が持てました。

新型プリウスもですが、欲しい人がたくさんいるのに売る車が回ってこない。
買いたくても注文すらさせてもらえない。。。
お世話になっているお店では新型プリウスが発売開始から1年間で
「販社全体」に100台のみの割当とのことで頭を抱えていました。
ユーザーもさることながら、販売店やスタッフの生活を脅かすレベルかと思います。
海外では結構な車種で在庫があり即納とのことです。
（海外では在庫車を買う文化なので機会損失にしないためなのはわかりますが）
多分円安で収益優先の下心からだと思いますが
あからさまに海外優先の現状にそろそろ反乱を起こしても良いのではと思います。