
TC2000でプロとの1秒差を縮めるために,現状の大きな課題だと思っている
第2ヘアピンの処理.
プロが行っている立ち上がりの鋭さを,車載動画とGPSロガーで解明しようと試みてみたものの,どうもデータ上では読み取れない(私が理解出来ていない)テクニックが隠されているような気がしていました.
それを解き明かすためにジムカーナでも始めようかと思っていたのですが,闇雲に一人で走って果たして分かるのだろうか・・・? ジムカーナで練習するにしても問題点を指摘してくれる講師がいないとダメなんじゃないか?と躊躇していました.
そんな時に,ふと
昨年のオートサロンで見たワンスマの事を思い出し,タイミング良く広場トレーニングのお試し版が設定されていたので,これ幸いと申し込んでみました.
申し込む前に色々下調べしてみたところ,トレーニング参加者の大半はポルシェやフェラーリ等の大パワー後輪駆動車ばかりで,扱い切れないパワーをどうやって上手く操るか?みたいなトレーニングが中心かも・・・,EF8みたいなFFだと少し場違い感があるのかも・・・と少し心に引っ掛かる点もあったのですが,何はともあれ,富士スピードウェイへ向かいました.
今回はお試し版という事でトレーニング自体は半日.講師はWECで活躍されている澤 圭太さん,参加者は911,ボクスター,メガーヌ,私(CR-X)の4名で,最初はオーバルコースからスタートしました.
これまで行く方向が明確なクローズドコースしか走った事がないので,初めはどこを走れば良いのか分からず,パイロンを探してヨタヨタ走っているうちに,あっと言う間に走行時間が終了・・・.「これじゃ,コースを覚えるだけで終わってしまう!」と,急いで控え室の2Fに上って高い位置から全景を見渡し,パイロンの位置関係を頭に入れて2本目にトライ.
これでようやく,どういうラインで走れば良いのか掴めてきました.
そこそこのペースになってきたところで,次は講師によるお手本走行.
手振りを交えながら教えてもらった事を頭に入れつつ,今後は反対回りで走ってみます.走りながらブレーキングポイントや進入のラインを色々変えてみて,その結果を確認する,というトライ&エラーの行程が何とも楽しく,夢中になって走ってしまいました(苦笑).
他の参加者が走行中に一息いれて,どの組み立て方が良かったのか記憶を辿っていると,「アレッ? そういえば左回りになってからロックするレベルまでブレーキを踏み込めていないんじゃ・・・?」と思い当たりました.なので,続く4本目はその点を意識しつつトライしてみると,
どうやら私は右回りに比べて左回りが下手なようです(0.3秒程度遅い).右回りだとブレーキはしっかり踏んでコントロール出来るが,アクセル操作が雑になる.反対に左回りだとブレーキ操作は雑だが,微妙なアクセルコントロールは出来るようで,ひょっとすると右と左で横Gに対する身体の支え方が違っているのかもしれません・・・.これは予想外の収穫でした.
ここで小休止して座学.講師からオーバルコースの走らせ方の問題点とその修正方法をフィードバックしてもらいます.先程の走行で体験した事と座学の内容を照らし合わせる事で,以前REVSPEEDで読んだ,この2つの図の意味が正確に理解出来ました.
特に下段の方は,待ち時間の間にアイドル状態で今までの踏み方と本来しなければならない踏み方を比較してみたところ,こんなに違う事が分かりました.
× ・・・ 600rpm → 1500rpm
○ ・・・ 600rpm → 1000rpm
まさか,こんなにも繊細なアクセルワークをしなければいけないなんて思いもしませんでした!
次はコースが8の字に変更.右→左,左→右とヨーを残しつつ反対に曲げる要素が入ったり,コーナーのRや車速の違いからくるブレーキの長さと強さの調整が加わったりして,色々試す要素が更に増えます.
1つ先のコーナーでどういう姿勢を作るべきか考えつつ,そこから逆算して手前のコーナーの抜け方・ブレーキの止め方を考えて行う・・・いやはや非常に奥深い.
そして,最後はこの8の字コースを使ってのタイムアタック.911,ボクスターはタイムアタックと聞いて気合が入ったのか,ここまでほとんどスピンなんかしていなかったのに,ここに来て連発.その様子を見て,「これは,ほんの少しだけ気持ちを抑えて走らないと,私も二の舞になるな・・・」と少し冷静さを取り戻しつつ,スタートします.
このタイムが速いのか遅いのか分かりませんが,澤さん曰く「クルマの性能を考えるとよくやっている」との事でした.
これにて走行は終了.最後に澤さんから総評を頂きましたが,その中で「クルマが軽いから,その操作でもついて来てくれるが~」というコメントが印象的でした.「なるほど,やっぱり私はクルマに頼った走らせ方をしていたんだなぁ・・・」と改めて気付かせてもらえました.
以上,実質的には僅か3時間のトレーニングだったのですが,非常に充実した時間を過ごせました.まさかこんなにも色々な発見があるとは予想もしていませんでした.オーバルコースももっと色々と試してみたかったです.そして,何よりコースレイアウト云々ではなく,頭で考えてトライ&エラーを繰り返しながら走るだけの事が,こんなにも楽しい事だとは思いもよりませんでした!
澤さん,今回はご指導頂き有難う御座いました!
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広場トレーニング | 日記
Posted at
2018/03/31 04:04:11