
「日産ヘリテージコレクション」見学のラスト.GT500仕様の
スカイラインGT-R→
フェアレディZと来て,再びGT-Rに戻ります.
こちらも同様に詳しく観たいところなのですが,タイトル画像の車両達は一番近い位置に置かれた2008年仕様以外は仮置き(展示準備中?)といった感じで,車両の概要を示すプレートもなく,詳細が分かりませんでした.また,2010年代の車両は形状が複雑過ぎて素人には識別も難しいため,今回はサクサク進めようと思います.
まずは,2008年の「XANAVI NISMO GT-R」.
GT-R復帰初年度のモデルですが,正面から観るとボンネットが本当に低く,ヘッドライトの外側も少し盛り上がった形状をしているのが分かります(↓).
ミラーも空力を意識しつつ比較的前後方向に大きな形状(↓).
リアフェンダー周りも比較的シンプルな印象を受けました(↓).
お次は,別の場所に置かれていた2013年の「NISMO MOTUL AUTECH GT-R」.
先程の最初期のGT-Rから5年が経過しているのですが,正面から観るとそれほど違いはない・・・かと思ったのですが,実はボンネット中央部の膨らみがなくなっているとの事(↓).
【2008年仕様】
【2013年仕様】
2008年仕様で膨らんでいたのは,エンジンのエアボックスが巨大でエンジンルームの中に収め切られなかったためだそうで(↓).
翌2009年仕様で何とか収めて,ボンネット中央部の盛り上がりがなくなったそうです.
フロントのフェンダー周りは空力の進歩によって,さすがに複雑度が増しており(↓),
ミラーもより前後方向に大型化した印象(↓).
リアフェンダーも細かな工夫が見て取れます(↓).
リアウインドウ周辺は,ここまで観て来たGT-RやZと比べると大幅にシンプルですね(↓).
フロントはR35なので独特ですが,リア周りはここまで観て来た歴代のスカイラインGT-RとフェアレディZを混ぜたような感じ(↓).
リアタイヤ後方に大きな開口部があるのは歴代と変わりませんが,フェンスが貼ってあるのはこれが初なような?(↓)
また,トランク上部のこの黒い部分(↓)はスリットでした.
なお,レーシングカーで時折見るパイプ(?)もありました(↓).
再び場所を戻って,次は恐らく2015年仕様の「MOTUL AUTECH GT-R」.
DTMとのレギュレーション統合を推し進めた年代なので,共通部品の導入等でアチコチ微妙に異なっています.
フロントフェンダー周りを先述の2008年仕様と見比べると,これだけ違います(↓).
これは,空力の可能開発エリアというのが定められたためでしょうね(↓).

(HONDA:
ダウンフォースにこだわった空力開発 SUPER GT 2014年〜2019年より)
ミラーも凄くシンプルですね(↓).
リアフェンダー周りにギザギザが付いており,近代のエアロだなぁ~という感じです(↓).
最後は,こちらも恐らくですが2018年仕様の「CALSONIC IMPUL GT-R」.
フロントウインドウの全面に黒いフィルムが貼られているので,もしかしたらショーカー(モックアップ)かもしれません.ちなみにその奥に置かれているのは,同じ2018年仕様の「MOTUL AUTECH GT-R」に見えますが,こちらはウインドウにフィルムが貼られていないので本物のようですね.
以上,Heritage CollectionのGT-R SUPER GT仕様編でした.
まだこれ以外にも多数のクルマを写真に収めたのですが,キリがないので今回のシリーズとしてはここで終わりにします.とにかく「日産ヘリテージコレクション」は展示の台数が多く,時間制限こそありますが見学の満足度としては非常に高いです.市販車/レーシングカーを問わず,日産車に興味のある方は,何とか予約を成功させて1度訪れてみては如何でしょうか.
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博物館見学 | 日記
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2025/05/01 18:57:30