
(あおたまさん,
画像をお借りしました.<(_ _)>)
筑波サーキット・コース1000で行われている会員走行(ファミリー走行)での公式タイムアタックイベント「筑千職人」ですが,秋ノ陣('25/9月~)からタイヤレギュレーションが改訂されるそうです.
これまでは単純に「ラジアルタイヤ」「Sタイヤ」という区分のみで細かい規定はなかったのですが(=タイヤメーカーが「Sタイヤ」と言っているかどうかだけ),今回はきちんと銘柄が定められたそうです.
正直「今頃?」という気がしなくもないのですが,誰か不満を言ったんですかね?(苦笑) 個人的にはタイヤルールよりFWDクラスの排気量分けの方を先にやって欲しい気もしますが,「U1.6(排気量1.6L未満)」とかにするとクラス不成立になるからやらないのかな・・・.
ま,そんな事はさておき,このタイヤ規定で一番のポイントとなりそうなのが,「A052がSタイヤ扱いになっている」という事でしょうか.同等と目されるRE-71RSは「ラジアルタイヤ」扱いなので,どうやら
ジムカーナ辺りのルールを持って来たようです.
ただ,全日本の規定は非常に難解で,かつ 銘柄を明確にしない代物だったはずなので(↓),
これだけはっきり銘柄を描いているとなると,全日本ではなく,地区戦の方のルールっぽい.
筑波という事は関東ジムカーナかな?と思い,そちらの規定を見に行ったところ(↓),
そうだった.関東は全日本準拠で明確にしていないんだった・・・.
(銘柄をはっきりさせているのは,中部より西側)
となると,まさか県戦の規定?と思いましたが,いやいや,さすがにそんな事はないだろう~とJAFの規則書を調べて,ようやく見つけました(↓).
そうか.サーキットトライアルの規定か.これならイベントも類似しているので納得性はありますね.
なるほど,なるほど~と思いつつ,「ラジアルタイヤ」の規定を照らし合わせてみたところ,完全に一致したのでどうやらこれで間違いなさそう.ただ,サーキットトライアルの規定には「Sタイヤ」の区分がないので,これはどこから来たんだろ?と疑問に思いましたが,そういえば,サーキットトライアルには「筑波シリーズ規定」が別にあった事を思い出し,そちらを見てみると(↓),
あった,あった.「使用を禁止するタイヤ」=「Sタイヤ」なので,こちらもぴったり一致しており,間違いないですね.
といった感じでルールの根拠を理解出来たところで,さて,どのタイヤを選ぶか?
私は現在A052を使っているのですが,残念ながらこれは「Sタイヤ」扱いとされてしまったので,使用を断念せざるを得ないようです(さすがにA050と同等扱いにされると不利).コスト的にはYHを継続使用するのが一番良いのでAD09を選びたいところですが,これでRE-71RSに勝てるのか? なんか怪しいなぁ・・・と思い比較記事を探してみたところ(↓),

(Web Option:
「禁断の自腹企画」話題の“アドバンネオバAD09”を“ポテンザRE-71RS”とガチ比較してみた!より)
新品状態の1発のタイムこそRE-71RSの方が上ですが,そのオイシイところを過ぎるとAD09と同等レベルだとか・・・.
いやいや待てよ.確かRE-71RSの新品の1発って,RE-12D並みじゃなかったか?(↓)

(REVSPEED 2024年11月号より)
その新品状態を過ぎた後がAD09レベルって,相当グリップ落ちてないか?(A052比) A052⇔AD09って,TC1000だと0.6~0.8秒くらい差があるはずなので,新品時はともかく,その後はRE-71RSって使い物にならないんじゃ・・・? かといって,そのRE-71RSの新品時と比べるとAD09は明らかに勝負になってない.これってジムカーナで起こった事象と一緒じゃないか?
となると,恐らくあのタイヤが出てくるな・・・と思い,念のため資料を確認してみると(↓),

(JAF:
タイヤ規定に関するアンケート結果より)
ああ,やっぱり「β11」一択だ.
念のため,TC1000で行われた全日本ジムカーナのPN1クラス(1.5L未満のFF)のリザルトを確認してみると(↓),

(DUNLOP:
2025年 JAF全日本ジムカーナ選手権 第1戦 リザルトより)
優勝こそBS(=RE-71RS)ですが,ほぼDUNLOP(=β11)の寡占状態になってる.つまり,RE-71RSと互角の戦いが出来るのは「β11」しかないという事ですね・・・.
逆に言うと,新品状態ではRE-71RSが僅かに上回るが,それ以外の時は平均的にβ11の方が上という事になりそう.ならば両者の特性をどうなんだろう?と「β11」に関して調べてみたところ,各種感想を纏めるとこんな感じでした(↓).
・グリップレベルは,β11とRE-71RSで同等
・夏場だったらA052とも同等
・温度域で分けると,β11は低温,RE-71RSは高温,A052は温度域を選ばず,といった感じ
・β10と比較するとβ11はピークグリップは低いが,その分だけライフは長い
・RE-71RSは唐突に裏切られる事があるが,β11にはそれがない
・ZⅢ(とAD09)は限界を超えた瞬間,戻って来れなくなるが,β11はそれがない
ふむ,私の使い方だと,やはりβ11の方が合っていそうだなぁ~.
となると,残る問題はタイヤサイズか(↓).
β11はラインナップが少ないので,16インチしか選択肢がないんだよなぁ.幸いにして205幅と195幅があるので,前後サイズは揃っていますが,16インチなので外径が上がる・・・(おまけに高いし).ちなみに,β11もA052と同様に公称よりも幅広なので,ホイールのリム幅は+1インチとなりそうでした.
以上,筑千職人のタイヤ規定対策でした.
いやはや何の問題もなかったA052が使えなくなるのは本当に痛い.AD09・ZⅢでは大幅にタイムが落ちるのが目に見えていますし,RE-71RSは新品時オンリーなので選びにくい(繰返し使うにはタイヤカスのあの付着量がツラい).CR-Sは冬場使えないし(FFのリア用に使うにはウォームアップに難が),色々加味するとβ11一択な気もしますが,サイズがなぁ~.コレ,暫く頭痛のタネとなりそうです・・・.
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筑波サーキット・コース1000 | 日記
Posted at
2025/06/22 19:04:44