
予報通り午後から小雨が降り出しました。
9時半前にポンプが届いたので早速開梱して
確認しましたが社外品と謳われていて箱には
マニファクチャー・スロベニアと記載があり
リストにAZX1818の番号もありました。
ともかく交換しないとまともに走れないので
10時のお茶をしてから作業を始めました。
カム山に押されてダイヤフラムを上下するレバーを手で押すと排出口から
ヒュッと空気が出てくるのは確認出来ましたがそれほど強くはありません。
気になるのはレーバー先端に樹脂キャップが付いている事と
レバーの左右方向のぶれが大きい事でした。
まずはエアクリーナーケースを外してアクセスし易くします。
さらに作業性を良くするためにキャブレターを外しに掛かります。
チョーク・アクセルワイヤーとリターンスプリングを外します。
キャブレターもレストアしましたが組付けられた状態を分解するのは
初めてなので適する工具など試行錯誤して進めました。
チョークワイヤーのストッパーの小さい六角ボルトに合う工具が無く
大きい方のナット側をインチレンチで押えてクニペックスレンチで
何とか緩められました。
燃料フィルターからのホースは残っているガソリンが出るので
トレイで受けながら外してオーバーフローホースも外しました。
インテークマニホールドのスタッドボルトが長いのでキャブレター本体を
斜めにしながら何とか分離しました。
リターンスプリングとエアクリーナーケースのマウントを続けて外します。
これでようやく機械式燃料ポンプまで手が届く様になりました。
固定ボルトはフランジの下なので上からはほとんど見えません😣。
ソケットレンチを入れるのも手探り状態です。
タンクからのホースを先に外して栓をしてキャブ側のホースを外しました。
ボルト類はインチサイズなのでソケットも一揃い必要ですが
未だに分数表示はなじめません😖。
ソケットハンドルも短い物で無いとエキゾーストなどにぶつかります。
ほぼ手探りでようやく外せましたが中腰作業で腰が痛いのなんの・・・。
ガスケットがくっついて外れましたがゴム状に固まるシール材が
べったり付いてました。ガスケットは痛まず剥がれました。
ブロック側のディスタンスピースはそのまま残ってますがガスケットには
同様にゴム状に固まるシール材がべったり付いてます。
ガスケットのシール材を優しく剥がしました。
ポンプに付属していたガスケットは薄い紙ベースだったので
こちらの方が厚みがありしっかりしているので再利用します。
新旧ポンプを並べて比較して見ました。
レバーの出寸法や角度はほぼ同じ様ですが先端の樹脂が気になります。
新品の方はダイヤフラムフランジ外径が一回り小さく背丈も低いです。
ブロックに取付く面は旧品は丸く新品は角張ってます。
レバー支点のシャフトのかしめ方もだいぶ違ってますが
新品はレバーが左右に結構ぶれます・・・。
綺麗にしたガスケットを旧品に宛がって見ると上側ははみ出してます。
新品に宛がうと上の方もちょうど良い形状です。
ディスタンスピースの当たり面を綺麗にして置きました。
本体の接合面とガスケットに液体ガスケットを均等に塗りました。
まずはガスケットと本体をくっつけて置きました。
外す際に固定ボルトがとてもきつかったのでダイス通しをして置きました。
5/16・18山でラスペネを吹いて回してもネジ山の傷みできつかったです。
フランジの厚みが違っているのでどちらか交換したと思われます。
ネジ山にスレッドペーストを微量付けて置きました。
ボルトを一旦最後まで締め込んでスレッドペースト馴染ませました。
これで少しスムーズに回る様になりました。
この辺りから家内が心配そうに作業を見に来ました。
自分が普段使いする車なのでやはり気になる様です😅。
ガスケットのディスタンスピース側に液体ガスケットを塗ってポンプを
取付けましたが少し小さい分ソケットレンチの取回しが楽でした。
撮り忘れましたがここで予備の燃料ホースを排出口に繋いで耳近くに当てて
家内にスターターを回してもらい空気が出るかテストしました。
取付け前に手で押して空気が出たのに何の変化も無く嫌な予感・・・。
ポンプを外して見るとレバー先端樹脂の左側が削れてました😱。
カム面に当たらず山の端部分で削られてしまった様です。
手伝ってくれていた家内の顔がいっぺんに曇りました😣。
装着して動かして削れてしまっては返品もままなりません。
レバーが少し左を向けばカム面に当たるはずなので先端を左に曲げ様と
ウォータープライヤーでレバーの根元をがっちり咥えて押えてもらい
クニペックスレンチで削れた方向に少し曲げる事が出来ました。
かなりの力が必要でしたが削れた厚みの倍以上は曲がりました。
こんな状態ではすぐに壊れるのではとか不安だと言われてしまいました😓。
これでテストしてダメなら純正SUのポンプを注文しないとなりません。
液体ガスケットを塗り直して組付け再テストしました。
必死に作業していたのでホースを繋げてのテストは撮り忘れましたが
今度はホースから空気が出る様になりました😆。
何だか頼りない感じの排出圧でしたが最後まで組付けてエンジン始動を
試みます。ポンプにホースを繋いでバンドを締めてキャブレター組付け。
ワイヤー類も戻して家内にスターターを回してもらうとすぐに始動して
燃料がフィルターに順調に流れて来ました😅。
先日の高速インター降りてチェックした時よりもフィルター内に
しっかり溜まります。回転を上げてもらうとさらに流量が増えました。
社外品とは言え一応はポンプとしてきちんと機能してますが・・・。
このまま試運転をしたい所ですが強めの雨が降っているので
明日に持ち越しますが少し遠出して見ようと思います。
ダッシュポットがくすんでいたのでメタルポリッシュで磨いて
エアクリーナーケースを戻して道具を片付けました。
部屋に戻ると家内は納得が行かない顔をしていて話しを聞くと
壊れたらすぐに直せないし出先なら積載車の世話になるしか無く
長期間安心して乗れる様に純正品にして欲しいと言われました😓。
それが998cc用のAZX1818です。
早速あちこち検索しましたが1275cc用のAZX1817はたくさん出てますが
998cc用の扱いは少なく数回購入実績のある専門店に在庫があったので
ガスケット2枚と一緒に注文しました😆。
せっかく購入したのに少し残念な結果でした。再交換したら予備にします。
エンジンが冷えたらポンプとディスタンスピース周りのオイル滲みを
チェックします。

明日の試運転でトラブルが出ないか複雑な気持ちです😓。
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