ＥＣＯデミオの第７６回東京優駿血統両断

明日は数あるレースの中でも最も注目される日本ダービーです。皐月賞では２強と言われたロジユニヴァースとリーチザクラウンが崩れ３番目の候補だったアンライバルドが勝ち、青葉賞を勝って勢い実力ともに充実しているアプレザンブレーヴの出走、さらには波乱を演出したＮＨＫマイルＣの覇者ジョーカプチーノに復活をかけるブレイクランアウト、今年もそんな豪華な面々が集まったお陰で予想が・・・難しい。速い馬が勝つとされる皐月賞に対し、強い馬が勝つと言われるこのレース、果たしてどういう結果になるのやら。

ＥＣＯデミオの予想↓↓↓

◎　②アプレザンブレーヴ（内田博幸）
　　　牡３
　　　父シンボリクリスエス　母レーヴドスカー
　　　脚質：差し
父は青葉賞を勝ちこのレースにコマを進めたが２着に終わっているシンボリクリスエス。シンボリクリスエス自身は２０００ｍがベストと言われていたが、２５００ｍの有馬記念も制しており、また、その父クリスエスは中長距離向きの血統であったため距離の心配は全くない。前走の青葉賞でもそれを証明している。またスピードもこのメンバーにおいてはトップクラスでスピードとスタミナのバランスに優れている。ただ一つ気がかりな点は、明日の馬場状態と、毛色。単なるデータでしかないが、芦毛のダービー馬は長い歴史の中でもウィナーズサークルの１頭しかいないのである。そのジンクスを破れるかどうか。鞍上内田騎手の騎乗に注目。

○　⑪セイウンワンダー（福永祐一）
　　　牡３
　　　父グラスワンダー　母セイウンクノイチ
　　　脚質：差し
父グラスワンダーで東京２４００ｍというと昨年のジャパンカップのスクリーンヒーローが記憶に新しい。このセイウンワンダーはまだ２４００ｍは経験がないが、２４００ｍは許容範囲だと思われる。弥生賞では明らかな太めで惨敗したため次の皐月賞では４番人気に甘んじたが３着に食い込み２歳王者の意地を見せた。騎手は今回福永騎手へ乗り替わりとなったが、この馬の高いポテンシャルを発揮させられれば優勝も可能である。重馬場も全く苦にすることがなく、スピードとパワーは全くもって問題なし。どちらかというと重馬場になればさらに期待大。もう一つ言うなら母父がサンデーサイレンスという血統もプラスである。


▲　⑱アンライバルド（岩田康誠）　　　
　　　牡３
　　　父ネオユニヴァース　母バレークイーン
　　　脚質：差し
一冠目の皐月賞を制した馬。父は皐月賞と日本ダービーの二冠を達成したネオユニヴァース。２０００ｍくらいの距離がベストのような感じがするが、母父がサドラーズウェルズなの極端な距離延長でなければ問題はなさそう。皐月賞では格の違いを見せ付けたが、やはりここでも能力は上位、しかも過去のレースを見ても堅実なレースをしていることから、今回もまず軽視はできない存在と言って間違いない。


△　⑧ブレイクランアウト（藤田伸二）　　　
　　　牡３
　　　父Smart Strike　母Queue
　　　脚質：差し
外国産馬であるこの馬は、以前から前評判は高かったものの今の所共同通信杯を勝ったくらいでまだ期待に応えきれていない。馬体は決して大きくないものの、型にハマった時の瞬発力はこのメンバーの中でも引けをとらない。距離に関して言えばもう少し短い方が良さそうではあるが、こういう瞬発力を生かす馬と藤田騎手が合いそうなので、ここでは伏兵としてこの印。


△　⑫リーチザクラウン（武豊）　　　
　　　牡３
　　　父スペシャルウィーク　母クラウンピース
　　　脚質：逃げ
父は今回鞍上の武豊に初のダービー勝ちをもたらした名馬スペシャルウィーク。スペシャルウィーク産駒というと、同世代には先週オークスを勝ったブエナビスタがいる。性格などの面は全く違うが、こちらも潜在能力では負けていない。ダービーを逃げ切るのは並みの実力では到底不可能だが、この馬の能力を十分に引き出せれば不可能ではない。鞍上武豊騎手がどうレースを運ぶかが見ものでもある。人気馬で鞍上が武豊騎手ともなれば、他の馬からマークされるのは当然であり、この馬の出方で全ての流れが決まると言ってもいい。それだけに自分のペースに持ち込めれば皐月賞の借りを返すことができるかもしれない。

レースは明日の東京１０レースです。結果は終了後追記します。