柑のブログ一覧

眠っている時に見る夢というものは、時に、突拍子もないものを見せてくれます。

楽しいものならよいのですが、そうでない時もありますね。

不思議、現実に起きていることが、もうすでに経験済みのような気がする時、そうそう！夢で見たことにそっくりだった！なんてことはないですか？



先日わたくし、珍しく猫たちを連れて古い友人の中助（ちゅうすけ）の家に遊びに行ったのです。

中助の家は、築１００年を超える古民家を改装した家です。

猫たち、バスケットから出ると、しばらくへっぴり腰であちこち匂いをかいでいましたが、そのうち子供に帰ったかのように奥の広い部屋で遊びはじめました。

みーたんとムー太が追いかけっこをし、ノンがメイにふざけて飛びかかり、それにチャトが加わって三つどもえ戦です。
そのうち本気でケンカになるかも…。

「こら～あんたたち～いい加減にしなさいよ。バタバタやめ～い」と私が言うのへ

「いいよいいよ、猫ちゃん達楽しそうじゃないか」と中助が言うので、猫たちの様子を見ながら、中助のところで作ったとういお茶をいれてもらい、ほっと一息つきつつ、とりとめのない話をしたのです。


二時間くらい経った頃でしたか、二階の方で不思議な音がしたので、階段を上がって行きました。

すると、階段途中の窓が一面濃いオレンジ色になっており、その色がゆらゆらと揺れているのです。


「中助！隣の家が火事jだよ！中助ー！」

大声で叫んだのですが、中助の返事はありませんでした。

様子を見に外に出たのかもしれない。
もたもたしていたらこっちに火が燃え移る！猫たちを逃がさなければ！！

「みー！むー！メイ！ノンー！チャトーッ！窓から出ていいよ！前の田んぼに出なー！」
必死で玄関と縁側を開け、猫たちを外に出すのですが、みーたんとチャトが見当たらないのです。

わたくしはまた階段をかけ上がりました。


その後はどうなったのかわからないのです。

階段をかけ上がって、気がついたら、遠くの山のふもとからずっと、更にずっと後ろに遠くまで、見渡す限り緑色の田んぼの真ん中のあぜ道に、わたくしは立っていたのです。

猫たちはどうしたかしら？

今、何時？

時計を見ようとして、あれ？！

わたくしのカラダが無いのです。
気持ちは、心はここにあるのに、カラダが無い…！


わたし、死んだんだ…。

猫たちはどうしただろう？ここにいないということは、皆無事なんだろうか…？

「おーい！みー！むー！メイー！ノーン！チャトー！」呼んでも呼んでも返事もなければ姿も見えません。
「おーい！」

「おーい！」

遠くの山にわたくしの声がこだましながら遠ざかっていくようでした。


これからどうしたらいいのだろう？
このあぜ道を、誰かに会うまで歩いて行けばいいのかしら？山に向かって。

「おーい！みー！むー！メイー！ノーン！チャトー！」


また猫たちを呼んだところで目が覚めました。





最後まで読んでいただきありがとうございました<(_ _)>

これは、実際に見た夢のハナシです。登場人物中助は仮名です。

タイトル画像は先月の建長寺で見たハスです。本文とは何ら関係ありません。