車中泊仕様とする場合の最有力候補のキャラバンの長距離の試乗もした。
ディーラーでの試乗は何回か行ったが長距離・長時間でないと気がつかない事もあるので、レンタカーを借りる事とした。ハイエースの様な車中泊仕様のレンタカーが無く通常のレンタカーなのでグレードの低い車だが、現行の7速AT仕様の2.0Lのガソリン車である。
ルートは中央高速から白樺湖経由で上田市に出て、古い建物の残る海野宿を経由し小諸・佐久・清里経由で中央高速に戻る山間ルートの448.5kmであった。
まず、気になったのはアクセルからブレーキへの踏み替えの時に靴がブレーキペダルへの引っかかりを感じる事があった。ディーラーの試乗では気にならならず、新しい靴だったので靴の影響かと思うし、ハイエースでの起きるかもしれない。
また、ブレーキを踏むたびに聞こえる”シュッ”という音が少し気になる。ラフェスタでも少し音がするのだが、より大きく聞こえて気になった。
一番気になったのはハイビームへの切り替え方法である。オートハイビームのセットスイッチをウインカーレバーで兼ねているようで、ウインカーレバーを2回奥に押すとハイビームになり、1回だとオートハイビームONの様だ。
ハイビームになってもウインカーレバーの位置が戻ってしまい、レバー位置でハイビームを確認出来ない。
メーター内の表示やライトの配光でも状況は確認出来るが、メーター表示は視線を前方からそらさないと見えないし、実際の配光では不明確だから確認が必要なのだ。
常にオートライトONでいれば問題なさそうに思うかもしれないが、目視であればカーブの奥からの対向車のライトが確認した時点で下向きに操作できるが、オートハイビームだと対向車がカーブを曲がりきって対自しないと下向きにならない。
シフト操作も通常のセレクトレバーの前後操作では無く上下操作の感覚で、マニュアルモードもシフトダウン方向は良いがシフトアップは操作のしづらさを感じた。ラフェスタもインパネシフトであるが、RやPレンジに入れるときに、より強い力が必要だった。
実際のマニュアルモードはシフトダウン方向が中心でシフトアップ方向の頻度は少なくDレンジに戻す方が多いのだが、長い下り坂で勾配が緩くなったのでエンジンブレーキを弱める時にはシフトアップ操作を行う。
更に、各ポジションで規定の車速にならないとシフトアップしない様になっており、前記のエンジンブレーキを緩める(車速を上げる時)はDレンジに入れるかアクセルを踏む事になる。ちなみにラフェスタのマニュアルモードは車速に縛られずにシフトアップができる。
説明書を読むと、状況に応じて自動でエンジンブレーキをかける機能が付いている様だ。マニュアル車の運転経験が無い人はエンジンブレーキになじみが少ないので良い機能かもしれないが、ちょっと余計なお世話に感じる。しかしキャラバンは趣味の車ではなく働く車なので妥当な装備かもしれない。慣れれば便利に感じるだろうか?
また、シフトインジゲーターがメーター下部に表示されるのだが、疲れのためか夜のためか後半でポジションを一瞬での確認が出来なくなってしまった。ラフェスタでは感じた事は無かったので、場所や大きさの問題と思われる。
乗り心地はハイエースよりやや悪いように感じた。路面の凹凸による特に前席での飛びはね感が強く感じたのだが、以前にディーラーで試乗したディーゼルエンジン車より強く感じたので、車重の影響もあるかもしれない。
今回のルートの方が整備が十分でない小さな道が多く、その影響の方が大きいかもしれない。
走行性能はハイエースの時に感じた中央高速の登坂車線がある登り坂で4速と3速を行ったり来たりしてしまう事は無かった。しかし、ハイエースは車中泊仕様になっており最大積載量が確か900kgになっており、ノーマルの1200kgとの差の300kgが車中泊仕様の装備と考えると重量増加の走行性能への影響は大きいと思い、ハイエースが大きく劣るのでは無いと思われる。
走行記録
走行距離:448.5km
給油量:46.79L
燃費:9.58km/L
ハイエースの時は記録を忘れてしまったが、燃費は9~10km/Lくらいだったと思う。ただし300kgの重量増を考えるとハイエースの方が燃費が良さそうに感じるが、今回のキャラバンの方がアグレッシブな運転をした様な気がするため、その悪化も考慮する必要があり大きくは変わらないかもしれない。
<評価>
悪くはないが思ったほどは良くなかった。
マニュアルシフトが期待したほど良くは無かった事もあるが、ハイビームの操作が今までの車と異なる事の影響が大きい。
整理すると
キャラバンの良い点
・設計が新しい(衝突安全性もたかいはず)
・足踏み式パーキングブレーキ
・分割式セカンドシート
・7速AT
・片側オートスライドドアが選べる
・好みの車体色がる
キャラバンの悪い点
・ハイビームの操作
・エアロが限られる(特に純正エアロ)
・社外品の少なさ
ハイエースの特に良い点
・スタイルはハイエースの方が好み
・専用のワタナベのエイトスポークのホイールがある
・イエローフォグへの変更が簡単(パーツあり)
なかなか難しい選択である。
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Posted at
2024/05/03 10:03:43