
少し前、、、ってもう二ヶ月半近く前ですが、日本市場に於けるマツダ躍進の原動力のひとつと言える
SKYACTIV-D2.2のリコールが発表されましたね。
本題に入る前に先ずこのリコールについてひとつd(^_^)。
自動車に限りませんが、
通常この手の商品(耐久消費財)は、ユーザーが購入した後にメーカーがなんらかの商品改良を加えたとしても、市場で販売済みの商品には反映されません。
当たり前の話、ですよね。
ところが世の中にはリコール制度というヤツがあって、販売済みの商品であっても、メーカーが責任を持って改良を施さなければならない場合があります。安全性に関わるものや、当初の品質や性能を想定外に満たさなかった場合、などですね。
世間では、購入した商品に対してリコールが発表されると、なにかハズレを引いたかのように落胆する人が多いようですね(苦笑)。
なぜ落胆するのか、正直ボクはとっても不思議に思っています(^_^;)。
ボクは自分が買った商品に対してリコールが発表されたらラッキーと思いますね、いやマジでw
だって通常なら何も手当してくれないメーカーが、自分の愛車を
無償で品質の良い部品に交換したりしてくれるワケですから。しかもリコールの原因となった不具合が、自分の愛車で不具合として顕在化していなければ、まだ何の迷惑もこうむっていないワケです。
何の不具合も、それによる迷惑もこうむっていない愛車を、メーカーが責任を持って不具合が起こらないように直してくれるというなら、こんなラッキーな事が他にあるか!と思いません?(^_^;)
実体験として唯一の例外は
先代アテンザの納車直前にi-ELOOPの不具合が発覚して納車を止められたことくらいですが、まぁ今となっては思い出のひとつですね(^_^;)。
さて本題に戻ってSKYACTIV-D2.2のリコールですが、メーカーの発表を見るとエンストするか、最悪の場合はエンジンが焼き付いてしまうとのこと。実際に頻繁なエンストに見舞われたとか、エンジンが焼き付いて出先で立ち往生したとかいったご経験があればアレですが、そうでないオーナーがこのリコール発表を受けて、腹を立てたり落胆したりする心理ってどうなんでしょーね?
お子ちゃまか?w
リコール対応されればこういった不具合とは無縁になるワケなので、ボクだったら
やっぱりラッキー♪って思いますけどねぇA^_^;)。実際にボクの周りでエンストに悩まされたり、エンジンが焼き付いて載せ替えになったオーナーはひとりも知りませんし(苦笑)。
しかしまぁ、ここまでは前振りというか、本題ではありません。d(^_^)
今回のリコールの対応で、マツダの発表では
全車両、制御プログラムを対策プログラムに修正します。
とあります。ここでボクは
むむむむ?っと思いますw
実はSKYACTIV-D2.2には、初めてCX-5に搭載されてからこのリコールが発表されるまでに様々な改良が施されています。代表的なモノで言えば
・
DE精密過給制御
・ナチュラル・サウンド・周波数コントロール
・
Gベクタリングコントロール(GVC)
なのですが、この他にも
ナチュラルサウンドスムーサーなんてのもありますね。
なぜ上記の3点を挙げたのか?といえば、これらは全てエンジンの
制御プログラムによって実現していて、ハードウェアは何も違いが無いらしいのです。一方でナチュラルサウンドスムーサーはその部品を仕込まないといけないのでハードウェアが違います。
ということは、これら3つ(DE精密過給制御、ナチュラル・サウンド・周波数コントロール、GVC)は、
例え旧型でもエンジンの制御プログラムさえ最新にしてしまえば搭載できることを意味しています。d(^_^)
しかしマツダは旧型にそのような対応(制御プログラムの変更)は行ってくれません。ひとつ大きな理由として型式認定制度というのが壁になっているそうで、旧型がその時点で、改良された商品が新たに型式認定を受けると、新型の制御プログラムを旧型に載せるのは色々と難しい問題があるようなのです。詳しくはちゃんと調べないと判りませんが、なんとなーく事情は判りました。
そして冒頭で述べた通りで、メーカーは市場で販売済みの商品に改良を施すことは
通常はありません。
と・こ・ろ・が、、、ですょ(^_^;)
エンジンの制御プログラムも型式認定制度によって認証を受けた型式と紐付くために、改良型として新たな型式に搭載されている制御プログラムを旧型にメーカー自らが載せる行為はどうやら違法改造という話の範疇になるらしくて難しいらしい。
となると、メーカーは型式認定の都度、その型式に搭載した制御プログラムをバージョン管理していく必要に迫られます。初代CX-5が初期型から細かく商品改良が施されて、例えばⅠ型からⅣ型まであったとしたら、制御プログラムも4つのバージョンを継続して管理していく必要があるということです。
メーカーにとってはこれってなかなか大変です。なぜなら今回のようなリコールなんて話になると、4つの制御プログラムを用意しなければならないからです。ソフトウェアの場合はバージョン管理のための仕組みなどもあって、ハードウェアのような「4種類の部品」みたいな事にはならないのですが、最終製品としてのプログラムは4バージョンとなれば、必ず検証作業は4倍になります。例え全てのプログラムに共通するソースコードを一個所変更しただけでも、ですね(^_^;)。
パソコンやスマホのOSが原則、最新のバージョンしかサポートしたがらないのも提供者側の事情と云うか都合なんですが、フリーズしたらリセットすれば済むパソコンと違ってw、自動車の制御ソフトウェアはそんなに話が簡単ではありません。
しかしだからこそ、市場で出回ってしまった旧型の制御プログラムも、なんらかの理由で最新バージョンに統一を図ることが出来るなら、それはメーカーにとっては大きなメリットがあります。d(^_^)
そんなところに今回のリコールですw。
最新型のSKYACTIV-D2.2用の制御プログラムには、DE精密過給制御、ナチュラル・サウンド・周波数コントロール、GVCといった新機能が
含まれちゃってますwから認定を受けた型式を跨いで修正プログラムをインストールすることは
通常なら出来ないワケですが、じゃぁわざわざDE精密過給制御
抜き、ナチュラル・サウンド・周波数コントロール
抜き、GVC
抜きの制御プログラムと、それら全部入りの制御プログラムと、両方作って配るのか?w
いっそこの
どさくさに紛れて、市場の全てのSKYACTIV-D2.2に全部入りの制御プログラムを入れ込んでしまえば、バージョン管理はこのタイミングで一旦、1つの最新プログラムに集約されるのでメーカーからすれば管理が非常に楽になります。
オーナーからしても、通常では有り得ない愛車の購入後に開発された新機能が愛車に搭載される(しかも無償でw)ワケなので、嬉しいだけで不満は何もないでしょう。
しかし流石にコレはおおっぴらに出来る話ではありません(^_^;)。リコールにかこつけてこの5年間に開発された新機能を販売済み車両に仕込むなど前代未聞の話だし、そういった事を今後も継続して出来るとも限らず、顧客からそれを期待されてもマツダも困るでしょう。
だとすると、やるならきっと
こっそりやるでしょうね(爆)。リコール発表の中にも何も言わない。販社のサービスにも情報公開しない。しかしリコール対応の制御プログラムには、3つの機能のロジックは含まれちゃっているwww
さて、
実態は一体どーなのか?d(^_^;)
本件、ボクはサービスからも、ましてマツダ本社の人からも何も情報は得ていません。だから無邪気にエーかげんwなことを書けるのですが、逆になんらか情報を得ていたら、この話題自体に触れていませんので念のため。
あくまでイチ個人の妄想ですが、もしここで書かれているような嬉しい事wがコッソリ行われていたとしたら、愛車がリコールになるのもまんざら悪い事ばかりではない、、、なんて思えません?(笑)