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2015年08月25日 イイね!

今、Dセグメントが面白い!(其の弐)

今、Dセグメントが面白い!(其の弐)さて、Dセグメントを面白くしている(とボクが感じている)クルマの1台がコレ。

ジャガーXE

これはあまり評判が良く無かったと言われているXタイプの後継であり、ジャガーにとってはDセグメントへの再参入(再チャレンジ)なクルマ、と言われています。

特段ジャガーウォッチャーでもないボクは近年のジャガーの動向はおろか、その長い歴史を紐解く知識も無いのですが(^^;)、少なくともジャガーと言うブランドがDセグメントで御三家として君臨しているBMW、メルセデス、Audiに対してどんなメーカーなのか?については、漠としたイメージがあります。

それは、スポーティであり、上質(というか気品のある)であり、歴史と伝統がある高級車ブランド、というもの。

ハイ、わかったよーなわからないよーな、結構曖昧なイメージですょね?(苦笑)

しかしここは敢えてジャガーのブランドイメージについて明言を避けます。それはXEがDセグメントに再参入するという事実と、ボクのように「ジャガーというブランドは知ってはいるものの、そんなに詳しくは分らない」程度の人間に対して、登場したXEがどのように映った(見えた)か?という点が、実は今日のメインテーマであったりするからです(^^;)。

ちなみにジャガー自身は自社のブランドアイデンティティを「優れた技術力と魅力あるデザイン」と言い「刺激的な走りと印象に残るデザイン」「数値に現れない感性に訴える性能」を大切にしていると言います。

で、肝心のXE、そのデザインですが、ボクはパッと見た瞬間に「ジャガーらしい端正なデザイン」だと思いました。同じFRレイアウトのBMW3やメルセデスCとは明らかに異なり、かすかに漂う気品というか、どことなく独車ではなく英国のクルマと感じさせる何か。それに加えて最新のXJやXFに通じる共通性ですね。

実はXJやXFといった最新のモデルは「かつてのジャガーのイメージを壊す(覆す)デザイン」と世間では云われているようで、それに倣ったXEは本来、ジャガー伝統のデザインとは乖離して見えても然りなのですが、なまじ近年のジャガーの動向に疎かったボクなどには、最新のジャガーデザインの変化(Sタイプ→XF)という視点よりも、更に一歩(いや三歩くらいかw)下がった辺りから"英国流高級車か否か"的な目線で眺めたのかもしれません。不思議に違和感無くジャガーらしいと素直に感じてしまいました(^^;)。

そしてその中身についてはアルミモノコックの採用がトピックです。これはXJで採用、F-TYPEに継承ると共に新型のXFにも展開されるものですが、ジャガーのエントリーモデルとなるXEもこれに倣うということで、真に最新のジャガーらしさを構成する要素を抜かりなく盛り込んだことになります。

ボディのアルミ化は決して事例が少なくは無いものの、コストがネックになるが故に価格帯の低い車種には採用が限定的で、実際DセグメントでもメルセデスのCが部分的に採用しているに止まります。AudiもA8にはASFを採用するものの一つ下のA6ではアルミ+スチール、最新のA4は恐らくMQBなのでスチールのままでしょうから、ジャガーXEはボディ構造に関しては最先端を行くことになります。

パワーユニットは直4 2Lのターボが二種類のチューンとV6 3Lターボと計三種類を用意しますが、御三家のグレード構成にバッチリ対抗馬を揃えたように見えます。

ただ、、、(^^;)

実はXEに搭載しているパワーユニットは一クラス上のXFに搭載しているモノそのもので、まぁ手持ちのユニットを展開しただけというジャガー側の都合という見方も出来ます。ちなみに四気筒はFordのエコブーストで、近い将来ジャガー独自のインジニウムに置き換わるとのこと。ディーゼルに関しては当初からコレのようですが。

さて、そんなジャガーXEが何をもって御三家が君臨するこのクラスに挑もうとしているのか?

それはズバリ、ジャガーらしさ、のようですね(^-^)。

デザイン然り、アルミボディ然り。エンジン等のパワートレインでは積極的な差別化はどうも想定していないようで、XJR、XFRに搭載する5L V8+スーパーチャージャーは当面はナシ。しかしその一方で、2Lは200psと240ps、3Lは340psと微妙に御三家のライバルたちと比べるとハイパワー気味の設定で、これはブランドが掲げるスポーティーさを表現するには解り易い。

一方でその出来についてですが、各メディアの試乗記を斜め読み(笑)するとネガティブな評価は非常に少なく、絶賛している記事も多いです。ということは、同セグメントに挑む(リバイバルする)ニューカマーとして、御三家を含むライバルに比して決定的に劣る部分は少ない事を意味しています。一方で優れている点は?と言っても、単純に速さであったり居住性や積載性などの使い勝手などで多少の優位性があったところで、御三家のブランドを前にすれば「それがどうした?」という話です(苦笑)。

そこにジャガーと言うブランドを前面に出して「ウチの方が××が上」ではなく、「BMW、メルセデス、Audiではなく、次はジャガーを選んでみませんか?」というアプローチですね(^-^)。

で、我々ユーザーが「なに?どれどれジャガーはどんななの?」と仔細を覗いて見ると、スペックに劣るところは無く、独車とは一味違うデザイン(外見)と、如何にも上質かつ個性的な(高級車らしい)内装を備え、スポーティな乗り味で勝負するという具合です。つまり、個々の比較可能な項目で上か下か、ではなくクルマ全体から醸し出される世界観で勝負!ということでしょう。

これはジャガーと言う歴史と伝統を持つブランドであるが故に取れる戦術と云えなくも無いですが、近年のジャガーがブランドイメージの再構築を図ったという評論が事実であれば、新興メーカーでもこれに倣うことは可能かもしれません。

つまり個々の車種を「こんなクルマ」とヤル前に「我々のブランドはこうだ!」を先ず打ち出して、その世界観を該当の車種に実現するという事。これさえ出来ればライバルに対してスペックなどは極論すれば横並びでよく(大きく劣らなければ飛び抜ける必要は無い)、後はそのクルマを通じて如何にブランドをアピールするか?で、購入して貰えるかどうかが決まります。

実際にジャガーのXEがどのくらいこのセグメントで健闘するかは判りません(笑)が、ボクの今のところの印象は、御三家に割って入ることが仮に叶わなくても、同セグメントに「ジャガーだってあるよ」というポジションは確立するんではないか?という印象を持ちました。

逆に反面教師ではないですが、クルマ自体の出来は高く評価されているものの、イマイチ御三家に並び切れず、、、というブランド(例えばレクサスやキャデラック)もあります。これらと比べれば、ジャガーのアプローチはボクには極めて真っ当で、しかも非常に効果的と映ります。

そもそもブランドの価値とは個々の製品の高評価が積み重なり、寄り集まって構築されていくもの。そういう意味では鶏・卵の話ではあるのですが、もしジャガーXEが一定の成功を収めるようなら、新たなセグメントにチャレンジしようとするメーカーにとっては、とても参考になる事例となるかもしれません。
Posted at 2015/08/26 23:18:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車市場 | クルマ

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「面白いモノ拾った🤭
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