時間ばかりが過ぎ、中々姿にならない大径リアブレーキ。
注目して頂いていたごく一部の皆さんにも、そろそろ忘れ去られていたかもしれません。
苦節2年!?、この連休にやっと取り付け作業に漕ぎつけました。。
この間、予算不足や、自分の入院などがあり遅れに遅れました。
さて、初めてお読みになる方のために、復習をします。
やる事は、リアブレーキを標準のΦ263mmのソリッドローターからΦ300mmのベンチローター+SW用リアキャリパーへの変更です。
その際に、最も考慮することは費用です!!
そのため、Φ300mmローターは、他車流用の加工品としています。
加工も激安でお願いできる所に、「暇な時にお願いします。」作戦でやってもらいます。
揃えた物は、2015年07月25日の私のブログ、
「AW11 ブレーキ改良 その1」にあります。
その後、2015年10月02日の私のブログ、
「AW11 ブレーキ改良 その2」で、ローターの外径加工及び5穴から4穴への加工が記載されています。
「AW11 ブレーキ改良 その3」と
「AW11 ブレーキ改良 その4」は飛ばして2016年10月02日の私のブログ、
「AW11 ブレーキ改良 その5」で、キャリパーブラケットを作っています。
キャリパーブラケットの製作まで1年かかっているは理由は、途中で軍資金が途絶えたためです。( ;∀;)
そして、今回第一部として、リア大径ローター+SWキャリパーの取り付けまでをレポートします。
でも、これが自分の思っている最終形ではありません。
あくまで、キリのいい所を第一部として纏めてみました。
例によって、実家のガレージで弟が作業してくれます。
加工ディスクローター
加工のポイントは、
1.Φ114.3-5穴からΦ100-4穴への変更
通常は5穴への加工は、単に穴加工の追加だけですが、今回は元の穴を埋めて加工しています。
2.Φ300mmへの外径加工
3.厚みを22mmへの加工
4.ハブ穴を合わせる加工
ハブ穴径が異なるので、通常はハブリングを製作してはめるだけの様ですが、今回はリング状の部品を圧入してAWのハブ穴径に合わせています。
の4点です。
流用キャリパー
キャリパーはSW20用のリアキャリパーを使用します。
AWのリアキャリパーのピストン径は約Φ37mm、SWの物は約Φ43mm。
それに、AWのソリッドローターからベンチローターになります。
これだけでも少しは制動力のアップが期待できますが、今回はΦ300mmローターと組み合わせるので、より強力な制動力が期待できます。
内心は、大径にするならカッコ良く4ポッドキャリパーとかを使いたい所ですが、AWやSWの場合、サイドブレーキがドラム式ではなく、パッドを直接締めるタイプなので、サイドブレーキを別途設ける必要が出てきます。
余りにも高価になりそうなので、とても手を出せません。
この辺りは滋賀県の
beat-fuckerさんが手を付けていらっしゃいます。
あちらはお大尽、こちらは貧乏定年退職者、その差が歴然です。
キャリパーブラケット
300mmローターを使うには(別のローターを使う場合には、と言うのが正しいかも。)、キャリパーをオフセットさせるブラケットが必要になります。
実は、思ったよりもお金がかかったのがこれ。
A7075アルミを使った事が、高価になった原因です。
MCで加工してもらうのですが、あてにしていた安く出来そうな所と連絡が取れなかったので、他の知り合いの所に加工を依頼しました。
と言っても、相場より若干安くしてもらいました。
A7075アルミですが、強度のいる所には必須のアルミ素材です。
高価ですが、キャリパーブラケットで使うにはA2017やA5052等では不安があります。
それでは順次作業写真をお見せします。
↓Φ300mm加工ローター
↓取付け前の状況
派手なノーマル加工ローターは八尾市にあるWATTS SPORTS(Ks-SPEED)製
↓リアブレーキキャリパーを外したところ
↓大径ローターが当たるので、バックプレートを切り取る
↓切った後をベルトサンダーで修正
↓バックプレートの加工後、ついでに10mm長いハブボルトに交換
↓キャリパーブラケット
最終的に黒のアルマイト処理をしました。
アルミの場合、耐食性を考えると何かしらの防食処理が必要だと考えています。
↓キャリパーブラケットの取り付け状況
↓ローター、キャリパーを取り付けた完成の姿
↓フロントのハブボルトも交換
前後のハブボルトの交換は、スペーサーを付けるためではなく、単純にねじのかかりが少なく感じたためです。
とは言うものの、リアには5mmのスペーサーをセットします。
↓ブレーキラインのエア抜き
前後ブレーキキャリパーとマスターシリンダーの両方のエア抜きをします。
↓大径ローターと標準サイズの比較
完成状態だけを見ると、何と言う事も無いですが、標準サイズのローターと比べると、その差の大きさが実感できます。
さて、インプレッションです。
まだあたりが全く付いていない状況でも、リアブレーキが仕事をしている感じがひしひしと伝わってきます。
加速してサイドブレーキで止める、と言う作業を何度も繰り返し、ローターの表面に少しあたりが出た程度で、少し強めの制動をかけてみると、今までと全く異なるフィーリングで減速します。
今までの前につんのめった状況で制動がかかっていた感じから、後ろから引っ張られるような感じで減速します。
いい感じです。\(^o^)/
さらに、もっと強めにブレーキを掛けると、リアがロックしました。
今までだと、フロントが先にロックしていましたが、リアがロックするようになりました。
勿論、Pバルブが除去されているためですが、ドライ路面でリアがロックした事は余り記憶にありません。
因みに、リアタイヤは215/40-17サイズなので、簡単にはロックしません。
このサイズの組合せだと、Pバルブを戻した方が良さそうです。
今の問題点は、ペダルタッチが悪くなった事です。
何度かエア抜きをしたんですが、エンジンをかけていない状態では踏み代が出るんですが、エンジンが掛かった状態では、ペダルがどんどん奥に入って行ってしまいます。
マスターシリンダーのエア抜きもしたんですが、改善しませんでした。
取敢えず、暫くこの状態で走らせて様子を見たいと思います。
この先は、マスターシリンダー&マスターバッグの交換などのブレーキのタッチを向上させる改造を行います。
この辺りは後々第二部としてお知らせしたいと思います。
ここまでにかかった費用に興味を持たれる方がいらっしゃるかもしれません。
中古ローター&加工、SW用中古キャリパー&オーバーホールキット、キャリパーブラケット製作、塗料やボルト類、などなどを入れて10万円には届きません。
但し、これには当然ながら弟と私の工賃が一切入っていません。
キャリパーのオーバーホールやキャリパーブラケットの製作図作成、実際の組み付けや、検討用に購入したリアハブの費用がかかりました。
最後に、ブレーキローターの色々な加工をお願いした大阪の西山工作所さん、ブラケットのMC加工をお願いした八尾のWATTS SPORTSさんに感謝します。
たくさん情報を提供して頂いた
亡霊師ーさんにも感謝します。
それから、私の色々無理なリクエストを姿にしてくれた弟にも感謝します。
皆さん有難うございました。
さて第二部、いつの事になるやら。
最後まで読んで頂き感謝します。
人生いつも言訳。σ(^_^)