2016年12月08日
先日、ヴィッツ用のタイヤとアルミ(どっちも中古)を買いました。
今はいている195/50R15から、185/55R15…の本来の標準サイズのもの。
なぜそのチョイスかは今は語りませんが、タイヤの幅を狭くする「挟幅化(きょうはばか)」と文字入力しようとすると「今日はバカ」に変換されちゃうんですよねぇw
そんなわけで幅のはなし。
先日、会社の同僚(初代スイフト乗り)から、自分のヴィッツを指して「これ全幅いくつくらい?」と聞かれました。
10系ヴィッツは1660mm(90系以降は5ナンバー幅一杯の1695mm)ですが、その同僚いわく、自宅車庫の都合で、あんまり幅のある車を買えないのだとか。
「スズキのソリオだったら、1600ちょっとだと思いましたよ」と教えたのですが、帰宅してから調べてみたら1620mm。
結構大きそうに見えて、案外そうでも無いんですね。
ワゴンRベースの頃はあんまり売れてなかったソリオが、今のパレット(スペーシア)の拡大版になってから売り上げがグンと延びたように思うのですが、その背景にあるのは、実のところ「大きすぎず小さすぎない」このサイズが結構大きそうに思います。
今の国産、特にリッターカー級を見回すと、ボディサイズ、特に車幅は5ナンバーギリギリか、もしくはそれを越えて3ナンバーサイズになっているものばかりに思えます。
「世界で売れているのはこのサイズですから」とか「衝突安全性が…」とか、メーカーの都合を押し付けられているように思うのですが、車のサイズがいかに巨大化しようとも、道路の幅も大きくなったか?となると微妙なところ。
特に中世からの生活道路となると、道路幅狭いまんまの所も相当あるだろうし、自宅の駐車スペースの都合でそもそも3ナンバー級入庫不可の家庭もまだあるんじゃないかと。
軽自動車が売れる背景にあるのは、普通車よりも安い各種税制もそうですが、普通車が巨大化しすぎたおかけで、サイズの都合で軽自動車買うしかない、と実際に軽に切り替えたら、想像以上によく走るので、これなら軽でもいいか…と定着するパターンがかなり多いんじゃないかと思われます。
まさにソリオは、その辺りのニーズを狙ってるんじゃないか?と思ったんですが、そのソリオにトヨタグループが真っ正面からぶつけてきたのが「ルーミー/タンク/トール/ジャスティ」
とりあえず、グループ内で主要部品は使い回してコスト下げつつ、販社ごとにキャラクター変えようってことなんでしょう。
5ナンバーサイズのこのクラスは、日本でしか需要がない傾向あるらしくて、仕向け地が限られた車にあんまりコストは掛けたくない、ってことなんでしょう。
この四兄弟車、真っ先に気になったのはボディサイズ。
トヨタは、他メーカーの売れ筋車にコピーカーをぶつけてくるのをしょっちゅうやってくるが、一番酷いのは、全長から全幅・高さに至るまでの3サイズをミリ単位まで全く同じものをリリースして、先に出していたライバル社から「ポリシーはあるか」とCMで揶揄された…なんてことがありましたが、ソリオに対するそれじゃないかと思ったのが偽らざる本音。
そんなわけで、全長×全幅×高さを調べてみたのですが…
ソリオ:3710mm×1625mm×1745mm
タンクその他:3700mm※×1670mm×1735mm
※一部グレードは3715mm
微妙に違いますが、ほぼ近似値。
そして、「微妙に大きい」あたりにいやらしい狙いが見え隠れするように思えます。
アレですか、「隣の車が小さく見えます」って奴ですか。
要はこの会社、何年たっても同じことやるってことですね。
自分はトヨタ車乗ってますが、トヨタのこういう所はヘドが出るほど嫌いです。
車の良し悪しを強調するのに一番手っ取り早いのは「数字を大きくすること」です。
エンジンパワー、車体サイズ、中の広さ、タイヤサイズ、最近は燃費も含まれますが、「新しくなった分、これだけ数字が良くなったんですよ」と言うのが、セールストークとしては一番わかりやすいので、モデルチェンジ=数字の争い みたいなところがありますね。
この点、カメラも同じで、最大画素数何メガピクセル、ISO感度最大数万、レンズ倍率数十倍…なんてのを今でもやってますが、そういうアピールしないと売れないのも事実なので、「とりあえず数字を盛る」のを今も昔もかわりなくやってるんでしょうね。
800万画素・実用ISO感度200(2000じゃなくて200ですw)という旧世代機をつい数年前まで使ってた身からすると「何だかなあ…」と思うのですが、販売実態が実態ですからね。
んで、スズキは軽自動車も作ってるわけですから「このくらいのサイズだったらいいのに」という声もユーザーから拾っているとは思うんですが、それらを反映させて、結構色々考えて作ったのが「ソリオ」なんだろうなと。
かくして、この「微妙なサイズ」の狙いは的中したのですが、そこをトヨタがいつも通りにかっさらおうとやってきた、と。
なまじトヨタは、ユーザー多いのと、販売店の力が強いお陰で、「こういう車を出せ」とか「ここを改良してくれ」というのが反映されるまでがとにかく早い。
サイズ、特に全幅へ話を戻すと、ソリオよりも50mm広げた幅に、どんな狙いがあるのかが気になります。
50mmということは5センチ、片側ならば2.5センチの違いでしかなく、そもそも全幅はドアミラーのサイズまではカウントしないので、多少の幅が前後しようが、畳んでも多少は出っ張るドアミラーの分もあるから、「幅は小さい方が都合がいい」というユーザーであっても、この程度の誤差なら「たったの数センチですよ」という現場のセールスでカバー可能、それよりもライバルよりも数字を盛っておいた方がアピールには都合がいい…そんな狙いがあるように見えなくもないです。
こういう販売競争は「狐と狸の化かし合い」に見えなくもないですが、ユーザー寄りに理詰めで作られた先駆者が勝つのか、はたまたその「贋作」がいつも通りに勝つのか、気になりますねぇ。
(某警部風に)…最後にひとつだけ。
「ばかしあい」を文字変換したら「バカ試合」になりました。
こういう醜い販売戦争は、まさに「バカ試合」だと思うのですがねぇ。
バカな勝負を仕掛けてきたのは贋作の方なんですけどね。
Posted at 2016/12/08 19:11:46 | |
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自動車雑談 | 日記