この日は、愛知県・作手の「オートランド作手アルト(略してALT)」で、とある人物が主催する走行会へ出かけてきました。
実際のところ、この走行会の集まりで知人はMDiさんだけで、他は主催のうえしま院長も含めてほとんどの方が初対面。
そんな走行会に、しかも関東からはるかに離れた愛知県までどうして出かけてまで参加したのか?

うえしま院長のヨシムラ・ロードスター
うえしま院長とは、ブログの閲覧やネット上でのわずかなやり取りを介した程度でしかないのですが、「何か感じるものがあった」んです。
上手く口にはできないのですが。
詳細は
院長のブログを見ていただけるのが手っ取り早いですが、足回りについては一家言ある方で、彼自身がNAロードスター(しかも2輪で有名なヨシムラのコンプリートカーという超絶レア車)乗っていることで、基本ロードスターに強い印象ですが、それ以外のあらゆる車、FFやMRなどの駆動形式すら問わず、サスペンションで悩む方を救ってきた実績があります。
個人的に、今の車の足の悩みは、ショックの寿命が近そうなことと、ちょっとだけ車高を下げたいくらいなのですが、「とりあえず車高調入れたら?」ということをあるところで指摘された一方で、「俺の走りでは車高調やりすぎかな?」と思っていたところで、うえしま院長からは「ヴィッツだったらこうするだけでよくなりますよ」というプランを提案されたことで、車高調よりもまずは院長案を試してみたいと思うのですが・・・。
閑話休題。
ひとまず、院長自身のブログで開催を知って、院長自身が多忙なことからこの手の走行会を主催するのが最後であろうこと、少し前のOSLジムカーナでMDiさんのビートと、MDiさん自身が足回りに物凄く喜んでいたことを見て、色々感じるものがあったわけですね。
そんなわけで、ヴィッツで静岡を抜けて愛知県へ。
実は車でここまで遠出するのは、ずいぶん前にビートで行ったっきり、かなり久しぶりだったりします。
朝の7時半に現地集合でしたが、先についていたのはうえしま院長と、RX-8乗りの方。
挨拶をして、うえしま院長と会話しましたが、自分を「細かいブログを書いている人」と認識いただいていたようで、初対面ながらもある程度はこちらを認識いただいていたようです。
「人生を車にかけていただけ」とおっしゃるうえしま院長。
現在は某所でガススタの店長されておりますが、過去には色々なさっていたようで、時間までその辺の話を色々聞かせていただきました。
ビートに乗っていたり、10系ヴィッツのカップカーも手掛けたこともあるようで、MDiさんづてで引き出しの多さは感じていましたが、あらためて直接話すと、引き出しの多さがすさまじい。
会話して数分で、車関連でいくつか疑問に思っていたこと、それも雑誌や本などではまず得られない類のものについて、疑問に思っていたことが解決してしまいました。

その後、続々と参加者がやってきましたが、大半がNA・NBのロードスター。
参加者の大半が、院長が手がけた車とあって、ロードスターは車高の高さやキャンバー角が極めて似通っています。

ロードスター以外にも、スイスポ・AE86・30ソアラや、MDiさんのビート、NAの現行アルトやボルボまで、バリエーションは豊富です。
自分のヴィッツは、アルミとタイヤを換えただけで、サス周りはまっさらのノーマルですが、不安は少しだけありましたが「タイムはともかく攻め込むことについては大丈夫」という確信はありました。
過去に成田モーターランドという極小サーキットで走ったこともあるので、その辺も確証の裏付けなのですが、ALTは路面も結構荒れていて、斜面に作られたこともあって、上り下りの高低差も激しい。
車高高めのヴィッツだと、下手すると横転の可能性もあったのですが、その辺は気をつけつつ縁石への乗り上げを極力避けたのと、「NCP13ヴィッツのノーマル足の優秀さ」に救われたのが大きいです。
院長の話だと、ALTは下手な足では走り切れないくらい過酷なのだそうで、「ALTを問題なく走れること」がうえしま足の指標の一つになっているのだとか。

そして「ペヤング走行会」と銘打っているだけあって、ペヤングなどが用意されていましたので、途中休憩入れつつ食べたりして。

実際、うえしま足をインストールされた参加者の中にあって、自分のヴィッツは「動くシケイン」となる場面も結構あったものの、「走りを楽しむ」点ではまったく問題起きなかったのも事実でして、スピン2回やったくらいで、大きなトラブルはなし。
タイヤも「コンフォートタイヤに近い」トーヨーDRBでしたが、グリップこそしない一方で、限界付近がわかりやすくて、怖さは感じません。
LSDが入っていないオープンデフの仕様なので、立ち上がりで不用意に踏み込むとトラクションが抜けまくり、今までは「それでも構わん」と何も考えずに踏みまくってましたが、途中で「タイヤのグリップを確かめながらじんわり踏む」乗り方に変えましたが、派手さは無いものの、タイムは確実に上がりました。(それでも全車で見たらかなり遅いほうですが)
タイヤの空気圧も確かめながら走りましたが、空気圧を抜くことはできても、逆ができなかったことで、試してみたいことを全て出来なかったことが唯一の心残り。
その辺は、また別の機会に確認しましょうか。

途中、速いスイスポ乗りの方に横乗りさせていただいたのですが、こちらはLSDも含めて車がきちんと仕上がっていることもあって、侵入でガンガン鼻先が入っていく感じ。
FFで、サーキット走行を追求していくと、こういう曲がり方になるのか・・・と参考になりました。
また、クラッシュも発生して、2台ほど巻き込まれてしまわれましたが、参加者の方の対応で、迅速に処置できたようです。
スポーツ走行でクラッシュなどは少なからずありますが、自分の場合、こういう経験はあんまりないので、動く方の邪魔にならないようにするのが精一杯でした。
「動いている人は自分でもクラッシュの経験ある人ですから」というMDiさんの話でしたが、そういうのも含めて、走行の経験値がつくづく自分は足りてないなぁ・・・と思ったのも事実です。
7時間走り放題の時間が終わり、最終的に158周を数えましたが、タイムは35秒台が最速という結果。
今の仕様のままでも、まだ詰められる余地はありそうですし、NCP13のノーマル足と、少し前にいれたTRDスポーツシートのおかげで、楽しく走れました。
特にノーマル足は、どんな挙動でも、荒れた路面でも、タイヤが路面から離れることなくしっかりとらえ続けてくれたので、ノーマル足の優秀さを再認識できました。
外から見るとロールしまくっていたようですが、乗っている方はそれほどでもなかったのですw
後に、院長からは「ヴィッツは隠れ名車」というコメントまでいただきまして、感激至極です。
基本、自分のヴィッツはノーマルですし、年式ももはや古いことで「売って乗り換えれば?」といった雑音も時々耳にしますが、ヴィッツのポテンシャルも含めて、新車で売っていたころから気に入って、欲しいと思ったからこそ、ビートの次の車として選んだわけですし、世間的に評価高くなかろうが、年式旧かろうが、こう見えて拘り持って乗っています。
足回り中心のリファインで、まだまだ詰められる余地はありますし、何よりこの車は頑丈なので、変ないじり方しなければ、トラブルなくガンガン走れるでしょう。
ロードスターなどのスポーツカーに囲まれたことで、ロードスターが羨ましくなるかな?と開始前には思ったんですが(少しは思いましたけど)、終わってみればそうはならず、「ヴィッツをもっと踏めて楽しい車に開発したい」という気持ちが強まりました。
少し前は、色んな車を乗って「いずれはどんな車に乗り換えようか」と考えていましたが、今はヴィッツ乗るのが楽しいから、他は気にならないですね。
ガソリン車も、いつまで乗れるかが怪しくなってきたようにも思いますので、今のうちに10系ヴィッツに拘ろうか・・・と思います。
そうは思われない車ですが、せっかく優秀な「素材」が愛車なわけですし。
院長やMDiさんも含めて、当日お世話になった皆様方、本当にありがとうございました。







