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2020年09月26日

旧車バイクに手を出すな!のお話 SL125S

旧車バイクに手を出すな!のお話 SL125S 「旧車バイクってなかなか面白そうだ。」と思い「一度弄ってみたいな。」なんて考えておられる方がいらっしゃるかもしれません。

現在、原付二種ではありますが、その旧車バイクを所有している私からは「やめておいた方がいいですよ。」とアドバイスをしたいと思います。

YouTubeなんかで、所有者が楽しそうに旧車バイクを扱ったり、語ったりしているのを見ると、未知の世界のことが面白そうに見えるのはごく自然かと思います。

しかし、冷静によく考えてみてください。
旧車バイクって、最悪、過去に乗り潰されたものか、良くてもあちこちが消耗してガタがきてしまっている車両なんですよね。

販売店で新車未登録のまま展示されていたという車両なら基本整備で初期の新車性能を引き出すことができると思います。
しかし、そのようなバイクはネットの中の記事ではあるようですが、私は直接見たことも聞いたこともありません。

ほぼほぼ各部が消耗してガタがきているバイクを、信用・信頼できるバイク屋のオヤジさんにより貴重なパーツが調達され、経験豊かなプロの手で確かなレストアがされたのであれば、それが例え新車に比べて70%の仕上がりだとしても、乗り始めからしばらくの間は大きなトラブルは発生することなく走ることができるでしょう。
しばらくの間ですから、普通に乗っていても2~3年の内には必ずと言っていいほど、いずれかに故障が発生するのは必定であります。
そんなことになろうとも、プロの手が入った旧車バイクは通常以上の整備賃が入っていますので、車両価格はびっくりするくらいの高値になることを覚悟しておかなければなりません。
※私は、愛知県尾張旭市のバイク屋のオヤジに騙されてガタガタのSL90を相場より10万円以上も高い値で買わされたという誠に痛い目に遭った経験があり、信頼のおけるバイク屋かどうかが極めて重要となります。
出品情報をもとに直接店へ見に行って購入した結果がこれでした。
※一方でエストレヤも出品情報をもとに隣県のバイク屋まで見に行き、そこで購入をしました。
数年後のついこの前に、経年によるキャブレターのオーバーフローがありましたが、調整整備をして今は調子の良い状態を保つことができています。
この店は信頼のおける店であったということです。

近所に旧車バイクを扱っている店なんか、なかなかないと思います。
そうしますと、欲しいバイクが色々とあって大いに物色ができる「オークションエリア」へと皆さんは走ることになります。

私は過去にオークションで3台落札しました。
いずれも説明不足というか、敢えて触れていないというか、そんな状態のバイクが手元に届きました。
ネット購入における重要な点ですが、ネットに掲示される画像は汚い箇所がスポイルされてしまって実物よりかなり綺麗に映ってしまうので、画像での状態を鵜呑みにできないということです。

3台の内、今も手元にあるのがSL125Sであります。
SL125Sは販売数が極少でしたので、数年に1台ほどしか出品されず、そのために無理をして入札をしました。
私のように求めている人が何人かおられましたので、相場よりかなり高騰してしまいました。

手元に来たSL125Sは、塗装以外は良くない状態で特にエンジン関係は最悪でした。
よくある説明に「始動確認」というのがありますが、これはいつも良好な始動があるということではありません。
単にかかる気配がしただけの状態も含んでいることを忘れてはいけません。
SL125Sも例外ではありませんでした。

高値でSL125Sを落札してしまった関係上、中途半端なことができず、落札後に中古エンジ単体、中古キャブレター単体、その他の消耗品などの新品・中古パーツを購入して結構なお金を注ぎ込みました。
しかし、それらの収集パーツ類はレストア シーズン2において大いに役立っていますので、そういう意味では無駄ではありませんでした。

パーツについて付け加えると、5年ほど前は結構色々なものが出品されていたのですが、今現在は欲しいものはほとんどありません。
だったの5年で流通しているパーツも激減し、すでに枯渇状態となっています。
1台分を分解してパーツ売りで出品された場合、SLのレストア屋さんによりハイエナかピラニアのごとく貪るようにすぐに高値となったパーツを持って行かれてしまいます。
ですから、いつもヤフオクにはアンテナを張っておいて監視しなければなりません。
先日、程度の良いSL90のガソリンタンクとシートを相場よりかなり安価で、即決にて落札し、手中に収めましたが、これは私が大いに貪った結果であります(笑)

エンジン関係のパーツを見てみると、5年ほど前でもピストンリング、カムチェーン、プラグそれとパッキン類以外は新品を手に入れることはできず、そのために出来るだけ程度の良いものをチョイスして組み立てるといった状況でした。
そのため、決して新品エンジンのコンディションに持っていけるわけがないのです。
ですから、一時的に調子が良くなったとしても、他のパーツが逝ってしまったりして、次から次へと調子を崩すことは当たり前のようにあります。
今現在のSL125Sの状態がそれです。

そんな精神的に良くないものを手元に置くには相当の覚悟が必要になるということです。
レストアを断念して中途半端になった旧車バイクを出品されている方は少なくありません。

少し話は変わりますが、今、オークションの世界では、絶版になってもう国内では製造されないであろう2stマルチエンジン車が人気です。
二百万円以上に高騰しているものも珍しくはありません。
カワサキのマッハシリーズやスズキのGTシリーズであります。
私はこれらのバイクも大好きです。


2stエンジンは、エンジンヘッドが単純でレストアするのは簡単だと思っている方が大勢いますが、これは大きな間違いです。
まず、2stエンジンは出力が大きい分、4stエンジンに比べて相対的に耐久性が乏しいので、状態のマシなエンジンは珍しいです。

ピストン、シリンダーのみならず、クランクケース内では1次圧縮を保たなければならないのですが、マルチではクランクシャフトのシールが逝ってしまって圧縮漏れが生じ、不動状態にあるものが少なくありません。

ですから、エンジンのレストアは4stと同様、あるいはそれ以上に難しいのであります。
※単気筒はそうでもありませんが …

まぁーそんなことで、旧車バイクに手を出すくらいなら、中華エンジンのバイクに乗っている方がメンテナンス的には楽ですから、やっぱり旧車バイクはやめなはれ!ということです。

私はこのSL125Sを最後に旧車バイクは卒業して、次はヤマハ トリシティ125に屋根を取り付けて雨の中を乗り回したいと思っています。


P.S.
翌日の点火系の調整整備により、エンジン不調が回復しました。
もしこれが回復していなかったら、レストア シーズン2における地獄の調整整備の始まりになるところでした。
ほんと!旧車バイクは怖い!!
ブログ一覧 | SL125S | 日記
Posted at 2020/09/26 21:50:33

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何シテル?   10/09 10:16
≪車両管理分担≫ ウンチク平 … JB64W モリチク平 … SL125S ≪オタク度≫ ● 何かにつけて、ウンチク平モリチク平すること半端ない! ...
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