2021年10月10日
昨日の作業の続きのお話 エポ
今朝は早く起きて、作業ベースでエポのカスタムレストア作業の続行をすべく、その足のSL125Sの整備をしました。
まずは来週開催予定(予報では雨?)の旧車バイクオフ会への参加準備として、ガソリンタンクとシートを元に戻し、満タンにしました。
いざ出発となって、いつもほぼほぼ一発始動するエンジンがなぜか、うんともすんともいいません。
点火プラグを確認すると濡れていましたので、「燃料良し」、そして、足応えは相変わらず悪くないので「圧縮良し」の状態です。
残るは「点火系」であり、ここに問題があるものと判断をし、点火プラグの火花を確かめます。
すると、火花は飛んでいるのですが、青白くなく、オレンジ色であり、点火電圧が低い状態だと判断しました。

そう言えば、ここしばらくポイントや点火時期の確認・調整を怠っていたこともあり、原因がコンタクトブレーカーにあることを祈って、カバーを開けます。
前回修理したカムシャフトのオイルシールからのオイル漏れは大丈夫でした。
そして、ポイントを見ると、隙間が少し広いようです。
時間とともに、ポイントの表面は荒れながら少しずつ減り、回転するカムに接する部分も少しずつ減るので、W減りで隙間が広がるのです。
このように、旧式のポイント点火システムは、定期的な点検・調整が必要であり、今時のメンテフリーなCDI点火システム※に比べると、とても厄介な代物なのであります。
※メジャーではない旧車のCDIユニットは、純正品も社外品も絶版となっていて、手に入らないことが多いようで、この点においてはこれもかなり厄介な代物と言えるかもしれませんね。
大人気のCB750Fourもこのポイント点火システムですから、4気筒を賄う2つのポイントの定期的なメンテナンスが要求されています。
レストア シーズン1で、どうしてもエンジンがかからない時に、旧車バイクのレストア神様に教えを乞うと、「ポイントの隙間を小さくしたらどうか?」とアドバイスをいただいたことを思い出し、今回も実行しました。

ついでに、1/3位までに容量が減って、かなり弱ってしまったバッテリーを、新品のストック品に交換しました。

すると、何事も無かったように、以前のように元気よく始動しました。
しかし、こんな余計な作業で、結局1時間半ほどのロスをしてしまって、作業ベースへ向かうのであります。
まぁこの故障が、オフ会当日の出発前でなかったことが不幸中の幸いであります。

導入話が長くなってしまいました(汗)
昨日のチャンバー形状部分の取付けレイアウト作業に引き続き、サイレンサー部分の取付けレイアウトを決めます。
チャンバー形状部分から出ている排気パイプは、エポにはとても長いので、予め思い切ってブッた切り、エンジンに取り付けた後もサイレンサー部分のレイアウトに合わせて不要な部分を切断しています。
排気パイプの出口付近の曲がりがもう少し足りないために、そのまま取り付けようとすると、サイレンサー部分のステーの取付穴(加工済み)がフレームの取付穴と大きくズレてしまってボルトが入りません。
この対策ではかなり時間をかけて悩みました(笑)
悩んで悩んで悩んだ挙句、仕方がないので、チャンバー形状部分をエンジンから取り外し、サイレンサー部分を突き刺したまま、強引に手前に曲げようとしました。
すると、排気パイプは硬くて曲がりませんでしたが、その代わり、サイレンサー後部の蓋のところが柔らかかったのか、そこがグニャと凹んで、接続パイプはそれがまた画像のように、ちょうど良い角度に向いてくれて、偶然とは言えども、ボルトオンができるようになりました(笑)
サイレンサーの先端はやや下向きになりますが、この方がフレームやリアサスとのクリアランスを適度に確保できます。
また、サイレンサー内部に溜まる水※の吐き出しにちょうど良い角度かと思います。
※チャンバー形状部分には水は溜まりませんので錆穴は発生しませんが、サイレンサー部分には水が溜まり、内部腐食をして錆穴が発生してしまいます。

サイレンサー部分のレイアウトが決まったところで、お次はチャンバー形状部分の固定です。
チャンバー形状部分の裏側には固定用のナットが備え付けられているために、フレームのどこかにボルトを使って固定する必要があります。
そうしないと、振動でチャンバー形状部分がヒビ割れたりするのだと思います。
ストックしてあるステーから適当なものを探し出し、画像のように固定をし、これも我ながらなかなかうまく決まったように思います。

レイアウト中、サイレンサー部分にキズが入りましたので、耐熱艶消しブラック塗料で再塗装をしてヒートガードを取り付け、チャンバー形状部との接続部にゴム製のジョイント(ガス漏れ防止)を嵌め、車体に取り付けました。
右側ビューは、オイルタンクが丸見せ状態になりましたので、黒色の隠しカバーを取り付けて引き締めました。
どうでしょうか?
なかなかスポーティーな感じに仕上げることができたと自画自賛しているのですが … (汗)

一応の形ができましたので、ガソリンタンクにガソリンを入れ、60ccエンジンの「火入れ式」を厳粛に行いました(笑)
51ccエンジンのように、何の苦労もなく、すんなりと始動しました。
排気音は、エポ純正マフラーと比べて少しですが迫力があり、通りが良くなっていると思える音質に変わりました。
本日の作業はここでタイムアウトとなり、続くキャブレターセッティングは次回からの楽しみとなります。
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Posted at
2021/10/10 19:33:40
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