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2020年01月05日 イイね!

レストア シーズン2 開始宣言のお話 SL125S

レストア シーズン2 開始宣言のお話 SL125S新年、明けましておめでとうございます。
今年も、違いがわかる、気ままでステキな記事を書き続けますので、興味のある方はどうぞよろしくお願いします。

さて、正月からいきなりですが、変態的にメカニカルでマニアックな自身を酷評してみます。
オタク的に評すると、これまでのカスタム経歴からコックピットオタクということになると思います。
しかし、これに負けず劣らずに「超オイルクーラーオタク」なんです(笑)



今から50年前、すなわち半世紀前なんですが、1970年に販売された「 ホンダ SL125S 」であり、ホンダのオフロードバイク(当時は「トレール車」って呼ばれていました。)の草分け的なモデルでありました。
現在に至り、いわゆる「旧車バイク」としての価値が加わり、とても希少で貴重で大きな価値のある逸品であります。
旧車バイク会で展示すると、旧車ファンからはいつも垂涎の眼差しで見られます。

当時の125cc以下のいわゆる第1種・第2種原動機付自転車のほとんどは、電源が6Vであり、電装はとても脆弱で、6Vバッテリーの寿命が短かいというのが大きな欠点でした。
近代バイクの創成期にあったSL125Sはこの弱々しい6Vにも関わらず一人前にバッテリー点火でエンジンを動かしていたのですが、その弱々しいバッテリーをうっかり上げてしまうとエンジンがかからないという致命的な欠点がありました。
これを補うために、フルモデルチェンジされたバイアルス TL125以降は6Vのままですが、脆弱なバッテリーに頼らないマグネット点火に変更されたという経緯は若い人にはわからないでしょう。
今では全てのバイクが12 V電源になっていますので、ほぼほぼ安心なのですが、昔は技術やコスト面などの時代背景による設計上の問題点が多々あったというわけです。
なお、今でも6Vバッテリーは台湾製なら買うことができますので、とりあえずレストアして動かせることができる社会環境下にあります。

画像は「レストア シーズン1」の完成直後の状態であり、まるで新車のように綺麗です。
ほんと、当時はときめくほどにとても綺麗に輝いていました。
レストアを進めるたびに車両に私の魂が入り込みますので、そうおいそれとは手放せない事情になっています。



SL125SE型エンジンは、エンジンオイルの容量がたったの1Lしかなく、少し頑張って走っただけですぐに熱タレ(オーバーヒート気味)となるので、エンジンに好影響を及ぼして耐久性が向上する、メカニカルでマニアックな「オイルクーラー」は必須と判断しました。
しかしよくもまぁ、バイクの販売から50年、すなわち半世紀もの期間が過ぎた2020年に至っても、画像のような素晴らしいオイルクーラーキットが販売されているというのは奇跡であり、摩訶不思議であります。
正月休みの暇を持て余して尼村を徘徊していたら見つけてしまったのです。
これを取り付ければ、現在保有するすべての車両がメカニカルでマニアックなオイルクーラー装備車ということになります。
キットの中身は、コア、取付ブラケット、ホース、フィルター、そしてオイルブロックのフルセットとなっています。



赤色←のところに嵌まっている六角付きの大きな丸いものは、ストレーナー・メッシュ式オイルクリーナー(金網式油中異物こし器)の蓋であります。
この丸蓋とストレーナー・メッシュを取り除いて、凹んだストレーナー・ホールにオイルブロックを挿入します。
※ オイルクリーナーは、クランクケース右側に「遠心式」のものもありますが、クランクケースカバーを取り外すという大掛かりな手間がありましたので、ほとんどの車両ではノンメンテでオイル粕を貯めたまま放置されていました。
手に入れたエンジンを分解すると、ここに必ずオイル粕が多量に貯まっていますので、これを取り除くのは耳糞捻りのような快感があります(笑)



メーカーが掲載していたオイルブロックの取付例です。



実際にストレーナー・メッシュを外してみました。
ストレーナー・ホールの中にはストレーナー・メッシュを押さえ込むスプリングがあります。
ストレーナー・ホールの中を覗くと、中央と下部に穴が開いています。
※ 蓋、ストレーナー・メッシュなどは、個人情報となるエンジン番号を隠すために、ストレーナー・ホールの右側にあるエンジン番号が刻字されている平らなところに置きました。あしからず!(笑)

クランクケース底のオイルパンに溜まったオイルは、ストレーナー・ホール下部の穴からストレーナー・メッシュを通過して濾過され、ストレーナー・ホール中央の穴からオイルポンプにより吸い上げられます。



ストレーナー・ホールにオイルブロックをフィッティングしてみました。
オイルブロックのサイズ(直径36mm)とネジのピッチはバッチリで安心しました。
実は販売されていた商品には直径が35mmのオイルブロックもあり、取り付けるまでは36mmで大丈夫なのかと非常に心配であったのです(汗)



このオイルクーラーシステムにおけるオイルブロックの作動原理であります。
① オイルパンに溜まっている熱いオイルは、オイルポンプにより赤色←の穴から吸い上げられる。
② 熱いオイルはコアに至って走行風により冷やされる。
③ 冷やされたオイルは空色→の穴からストレーナー・ホール中央の穴に戻される。
④ ストレーナー・ホールから吸い上げられた冷やされたオイルはオイルポンプによりエンジン各部に圧送される。
⑤ 潤滑と冷却の役目を果たし熱くなったオイルがオイルパンに落下して溜まる。
エンジン作動中は、①〜⑤までの作動がルーティンするわけです。
通常のオイルクーラーシステムは
オイルパン→オイルポンプ→コア→各部→オイルパン
という循環ですが、このオイルクーラーシステムは
オイルパン→コア→オイルポンプ→各部→オイルパン
という循環となり、オイルがコアへ圧送されるのか、吸い上げられるのかの違いとなります。
なお、オイルブロックの先にはフレキシブルパッキンが付いていて、ストレーナー・ホールの奥の面と密着しますので、ラインからオイルが漏れ入ることはありません。

どうですか?メカニカルでマニアックでしょ!?



クランクケースから外したストレーナー・メッシュの替わりとなるオイルフィルターです。
しかし、やはりこれもストレーナー・メッシュ式フィルターでありました(笑)
オイルポンプが貧弱でオイルを吸い上げるための負圧が低いので、ろ紙のような抵抗のあるものは使えないものと考えます。

まぁいずれにしてもこんなに簡単にメカニカルでマニアックなオイルクーラーが取り付けられるなんて、本当に夢のようで、今回の発見はまさに「正月ドリーム」となりました。



… とは言うものの、オイルクーラーは予備で保管しているエンジンに取り付ける予定ですので、まずはこのストックエンジンのレストアから始めたいと思います。
尼村では画像のこんな重要なパーツまで安価で売ってました。
当然海外製で純正品ではないので信頼性と耐久性に大いに疑問が残りますが、純正品が無い現状から鑑みると、とても興味が注がれてしまいます。
オイルクーラーはこのレストア仕立てのエンジンに積み替える際にセッティングしようかなと計画しています。

JB64Wのカスタムはもう落ち着いていますので、これからはボチボチと続けることにしました。
… と言うことで今年の目標は「ホンダ SL125S レストア シーズン2」とします。
なんだか久しぶりにメカニカルでマニアックなこの作業にモチベーションがモチモチとなった2020年の正月であります(笑)
Posted at 2020/01/05 16:13:19 | トラックバック(0) | SL125S | 日記

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「[整備] #SL125S 若いもんにゃー負けへんでー! エンブレムの複製 https://minkara.carview.co.jp/userid/1608170/car/2883992/7523005/note.aspx
何シテル?   10/09 10:16
≪車両管理分担≫ ウンチク平 … JB64W モリチク平 … SL125S ≪オタク度≫ ● 何かにつけて、ウンチク平モリチク平すること半端ない! ...
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