2020年06月09日
朝、SL125S を見ると、エンジン左側下方のコンクリート床に「一滴ほどのオイルの滲み」があるのを発見しました。
これはかなりの緊張の場面です。
原因が大事であれば目の前が真っ暗です。
クランクケースの中央から漏れ出たオイルが左側に伝わって落下したのであれば、言わずもがなでありまして、これは最大の禍事であります。
ドライブシャフトやシフトスピンドルの根本からオイルが漏れ出たのであれば、オイルシールの交換が必要です。
左側のクランクケースカバーからオイルが漏れ出たのであれば、Oリングの交換が必要です。

ドキドキしながら、素手で漏れ出ているオイルの経路を探ってみました。
すると、すぐにオイルクーラーのライン上に設置した「オイルクリーナー」の後方のオイルホースとの継ぎ目から漏れているのが判明しました。
少しホッとした気分になって平静に戻り、クランクケースや左右のクランクケースカバー、左右の各シャフトなどのオイル漏れの可能性がある箇所を全部点検しまた。
異常はなく、当時の施工を信ずるに至りました。
キックスターター取付不備事件がありましたが … (汗)
ドライバーで金属バンドのボルトを締めてみると、緩んでいるではありませんか!
少し前にオイルクリーナー内の「オーバーホールのカス」を確認・清掃した際に、ここを締め忘れたものと考えました。
「わしゃー、なんちゅーボンクーラじゃー!!」と溜息を吐きながら、金属バンドのボルトを目一杯締めていくと、「カチャッ」と音がして締めが外れて緩んでしまいました。
この行程を3回ほど繰り返し、金属バンドが完全にバカになっていることを確認しました。
当時は一応はちゃんと締込みをしていたことがわかり、その意味ではそう、別の意味でちょっとホッとしました。
仕方がないので、カチャッと音がしないところで締めるのを止め、ちゃんとした金属バンドに交換するまで誤魔化して使うことにしました。
余計なもの(オイルクーラーシステム)を取り付けると、余計なトラブルに見舞われる可能性が大きい代表的な例であります(汗)

さて、SL125Sの調子であります。
いろいろなパーツの寄せ集めで組み立てたスペアエンジンですが、力強く走ってくれます。
30℃超えの今時、オイルクーラーはちゃんと機能をしてオイルを適度に冷やしています。
プラグの焼け具合は良く、燃調は悪くないと思われます。
しかし、20〜30キロほど走ると、アイドリングが1,000rpm前後にまで落ち込んで不安定になることがあります。
一度そのような事態になると、エンジンが冷えるまで元には戻りません。
エンジンストールに至ることは無いし、発進時のトルクもありますが、非常に心許ない感じです。
メインエンジンの場合もそういう現象が出ました。
しかし、完全に力を無くしまって、エンストをしましたし、発進時はトルクがスカスカになっていました。
キャブレターの調整をしても直りませんでした。
エストレヤのキャブレターは排ガス対応の付加機能があり、パイプやバルブだらけでかなり複雑な作りになっていますが、アイドリングや極低速時のエンジン回転の安定性は抜群です。
それに比べて半世紀前に作られた当時のPW22は、排ガスなど何の配慮もなく、とても単純な構造になっており、それが故に安定した状態にするまでの微妙な調整が難しいのではないかと思います。
このサブエンジンのこの新たなキャブレターをどのようにうまく調整するかが今後の大きな課題となるでしょう。
アイドリングの安定化について、ネット情報はかなりあります。
全部試してみたいと思っています。
また、旧車バイクを扱うバイク屋のオヤジさんにも相談してみることにします。
P.S.
オイル漏れの件
修理したはずなのに未だにオイルの滴がコンクリート上を汚しています。
金属バンドの緩みではなく、どうもオイルフィルターケースの蓋からジリジリと漏れているようです。
蓋には内部にOリングがありましたので、よもや蓋の隙間から漏れているとは考えもしませんでした。
液状ガスケットを駆使し、修理完了にします。
Posted at 2020/06/09 10:37:46 |
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SL125S | 日記