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2021年08月18日 イイね!

ボアアップキットの出来具合とオイル溜まりのお話 エポ

ボアアップキットの出来具合とオイル溜まりのお話 エポ配達されたエポの60ccボアアップキットの出来具合を調べました。
やはり、オール鉄は重い!!

ここみんカラやYouTubeなどのコンテンツを観て勉強をし、チェックポイントを押さえた上で点検をしました。

最も重要なチェックポイントは、ボアアップ加工に付きまとう「シリンダー内壁面にあるポート口の荒れ」の有無であります。
内壁面を削る際に、ポート口の角に欠けなどが生じる場合があります。
このキズをそのままにして組み付けると、ピストンやリングがキズ付き、破損することもあるようです。

シリンダー内壁面を上から覗くと、ポート口の欠け等はなかったのですが、吸気側の上方にある小さな掃気口2箇所に「鉄粉の塊」のようなものが付着しているのが目立ちました。



シリンダー内壁面を下からも覗いてその掃気口を確認すると、上側にも鉄粉の塊のようなものが付着していましたので、細い+ドライバーでほじくり、その塊が取れました。

溜まって超硬くなった耳糞をほじり出す、そんな鳥肌が立つような感じで、とても気色悪かったですね。



+ドライバーの先は磁石になっており、ほじくり出した異物全部が付着しました。

やはり鉄粉です。
塗料らしきものも着いています。

おそらくこういうことなんでしょう!
◯ボーリングによって削れた鉄粉の一部がポート口に堆積した。
◯ボーリング後に、シリンダー外側の穴からエアなどによって掃除をし、ポート内に溜まった削りカスの鉄粉をシリンダー内側に飛び散らした。
◯しかし、シリンダー外側の穴から直接繋がっていない小さな掃気口2箇所には鉄粉が残ってしまった。
◯そのままの状態で、鉄製ポート内の錆止めのために耐熱ブラック塗装をした。
◯最後に、ホーニング処理がされ、小さな掃気口2箇所に塗料で固まった鉄粉が残ってしまった。

シリンダー内壁面のポート口からも掃除をしてもらっていたら、この鉄粉の塊は無かったものと考えます。

この鉄粉が付着したまま、組み付けたならば、掃気によって鉄粉がシリンダー内に入り込み、その状態のまま圧縮・爆発が繰り返されるということでしょう。
そうなると、何をか言わんやであります。
恐ろしや、恐ろしや…

まぁ、社外品とはそんなもので、組付けまでに時間をかけて綺麗にしておきます。



これはラムエアシステムが採用されていたスズキ GT380の下側クランクケースの内部の状態です。

3気筒のそれぞれには多かれ少なかれオイルが溜まっています。
オイルチェックバルブがアホになっていて、オイルがタンクから徐々に降下し、溜まってしまったというわけです。



これは下側クランクケースの外部の様子です。

3気筒分のドレンボルトがあります。
オイル溜まりの点検や溜まりが有った場合のオイル抜きのためにあります。
この当時のカワサキ マッハシリーズにもあるようです。
エポにはそんなドレンはありません。
あった方が便利だとは思うのですが …



右側の気筒には鉄粉が混ざった真っ黒なオイルが溜まっています。
鉄粉はクランクのベアリングが粉砕したもののようです。
鉄粉カスは移動はせずに凹みに溜まったままの状態です。





これは、GT750とこの下位のGT550に採用されていたSRIS(スズキ・リサイクル・インジェクション・システム)の説明です。

クランクケースの底に溜まったオイルには磨耗金属が含まれていないのでしょうか?
含まれているとすると、チェックバルブが詰まらないのでしょうか?

さぁここで、ずっと疑問に思っていたことをお話します。
それは2サイクルエンジンにおける「エンジン内部の洗浄」であります。

エンジン内部は、2サイクルであろうが、4サイクルであろうが、オイルを潤滑剤として金属と金属が擦れたり、回転するなどして触れ合うのですが、そこには必ず磨耗が生じて金属粉の発生があるのです。

4サイクルの場合、ポンプによって循環するオイルにより、磨耗金属粉はストレージやフィルターまで運ばれ、ここで濾過されて除去されます。
このように4サイクルのオイルには、潤滑、冷却、そして洗浄の機能があるのです。
これはとても合理的で誰もが納得できるシステムです。

一方、2サイクルの場合はどないでっしゃろか?
ガソリン混合気に混じったオイルは、各部に付着して潤滑し、そして、エンジン内部の冷却もしているのでしょう。

しかし、磨耗金属粉を除去する機能は聞いたことがありません。
… となると、磨耗金属粉はどこに行ってしまうのでしょうか?
先のようにクランクケースの底に溜まってしまうのでしょうか?

内部を洗浄するという燃料添加剤はありますが、機械的な機能はいくら調べてもどこにも説明はありません。
その添加剤とやらも結局のところ、内部のカスをシリンダー内で燃料と一緒に燃焼させて排出しようというのですから、どう考えてみてもシリンダーとピストンには悪影響を与えるに決まってきます。

不思議です、とても不思議です …
2サイクルエンジンが4サイクルエンジンに比べて耐久性で大きく劣るのは、毎回転爆発による構造上の負担だけではなく、もしかすると、この磨耗金属粉の除去機能が無いことが大いにその原因となっているのかもしれません … いやいや絶対に間違いないでしょう!!

蒸し暑い夏の熱帯夜は、こんなことを日が昇るまで一晩中考え思い悩んでいる今日この頃です(汗)
Posted at 2021/08/18 19:47:46 | トラックバック(0) | 日記

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