
先日のTC1000の走行会,最終セッションで「もうタイムは出ないから,お互いのクルマに同乗してみよう!」と会社の上司に提案され,この日最速のGDBに同乗させてもらいました.
サーキットで他人のクルマに同乗するのはこれが初だったのですが,非常にコントローラブルでバランスの良い仕上がりのGDBと,「アンダーでもオーバーでも自由自在」と語る上司の組合せは,コーナリング中でも本当にクルマの向きを自由自在に変えられ,テールスライドが起きても安定していて全く怖くありませんでした.
ちなみに一番圧倒されたのは,6コーナー立ち上がり~バックストレート~最終の複合コーナーの辺り.EF8の2倍となる320PSの加速力も凄い事は凄いのですが,そこからのブレーキングがとにかく強力! 「この加速状態から,何でそんな短時間で止まれるんだ? 何で挙動が乱れないんだ!?」という圧倒的な制動力と抜群の安定感には,かなりショックを受けました.
続けて,今度は立場を入れ替えてEF8+私の運転に上司が逆同乗.
こちらもサーキットで他人を横に乗せて走るのは初でしたが,大人1人分(約60kg)のウェイトは,1コーナーのブレーキング時に多少の重量増を感じるくらいで,他は満遍なく加速が少し鈍いといった印象.加速の鈍さが回転数の低さを招くせいか,油温がなかなか上がらず,連続5LAPもアタック出来ました(通常は2LAPが限界).
そして,クーリングラップに入ると早速上司から指導が(笑).
「ブレーキング時の踏力の抜き方が急過ぎで,クルマの挙動を乱している」
「折角フロントタイヤに載った荷重も抜けてしまっており,もったいない」
「ヒール&トゥでも踏力が抜けて,姿勢が変化している」
・・・とのお言葉.
「どこのコーナーで一番そう感じますか?」と私が聞くと,「全部!」とバッサリ(苦笑).
踏力の話は,以前,車載動画を別の人に見てもらった時にも言われていたので,自覚はあったのですが・・・.
そして,早速トレーニング開始.
気持ちブレーキを引きずる感じで丁寧にペダル操作をすると,ヘアピンでは「おー!良くなった」とお褒めの言葉を頂くも,「最終の複合コーナーの操作が苦しい」とのご指摘.
私はバックストレートを抜けて複合に入る縁石の手前でブレーキング&3→2速にシフトダウン.後はアクセルワークでコントロールして最終コーナーをクリアし,ゴールライン手前で2→3速にシフトアップしていたのですが,「Gが掛かった状態で完璧にシフトダウンとシフトアップを出来るんなら良いけど,そうじゃないなら・・・.いっそ3速で回ったら?」とトレーニングメニューの追加オーダー・・・.
6コーナー立ち上がりから3速キープで走り抜けてみると,ボトムスピードは上がったものの,立ち上がりの加速がやはり鈍くタイム的には0.1秒も変わらず(緑:シフトチェンジ有 青:3速キープ).
「こっちの方が速い気がするけど,楽しくはないね・・・」とのお言葉でした.
走行終了後,EF8に対する上司の印象は「コーナーが有り得ないくらい速い.Gが全く違う!」との事でした.
一方,ドライバーの方は,かなりダメ出しをされましたが,「まだまだ速くなる余地はある」と課題を明確にしてくれたので,乗ってくれた上司には感謝です.
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筑波サーキット・コース1000 | 日記
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2015/10/25 23:58:21