
半年振りの参加となったTC2000の走行会は,梅雨の季節らしく,残念ながらウエット→ヘビーウエット→セミウエットと目まぐるしく変化するコンディション下での走行となりました.
エンジンパワーの差がはっきり出るTC2000なので,ドライでやれる事も限られており,せいぜいGTミラーの効果確認くらいかと思っていましたが,雨が降ったら降ったで,このTC2000では,2014年にGTウイングを失いながらもクラス優勝を飾っており,今年春の袖ヶ浦でも総合3位に入れたので,それなりに周囲と競えるかな~?と思っていました.
しかし,そんな根拠のない自信は見事に粉砕される結果となりました.
まずは,走行1本目.
慎重にタイヤを温めつつ,攻め所と抑え所を判断しながら3周目に1'21.660を出し,さらにもう一歩攻めようとした4周目.最終コーナーの進入で7km/h上乗せしてブレーキング.特に破綻する素振りもなく,クリップを過ぎてピットウォールが見えたところでアクセルを踏み込むと,リアが一気に流れてスピン!
カウンターとアクセルワークを駆使して,何とかイン巻きを回避し,壁から離れると後ろ向きでアウト側の縁石へ.
「これは・・・当たる!?」と思い,踏み抜けるだけブレーキを踏んで,何とか縁石外側のグリーンゾーンで停止・・・.
からくも無傷でしのげました.
後日,この際のデータを見てみたところ(緑線:セッションベスト 青線:スピン時),
5km/h近くボトムスピードが高く,リアのグリップがギリギリの状態であったにも関わらず,ラフにアクセルを開けてしまったのが原因だったようです.
続けて,2本目.
1本目よりもコンディションが悪化.更に慎重に攻めつつ,迎えた2ヘアで・・・,
真っ直ぐ突撃.進入のシフトダウンで2速に入らず,トルクが抜けてブレーキがロックしてしまいました.
心理的には1本目のスピンよりも,こちらの方が怖く,まさに「止まらないー!」という感じでした.
(慌てたステアの回しっぷりからも,それが分かりますね・・・)
この突撃の結果が,タイトル画像の惨状です.
これを拡大したのが下の画像ですが,ホイール中まで泥だらけ.コース復帰後もコーナリングする度にザァーッと何かが流れるような音を繰り返してました.
そんなこんなで悪戦苦闘している最中,富士に向けて
新型エアロをチェック中の先輩を発見! 早速追尾を開始.
ディフューザーで巻き上げられる水煙により,全く姿が見えません・・・.
そして,最終コーナーがとにかく速くて,ついていけません・・・.
最後の3本目.
間にプロの同乗走行を挟み,腕の差をまざまざと見せつけられて,更に打ちひしがれていると,雨が止んで急速に路面のコンディションが回復していきます.
しかし,相変わらず2ヘアでの突撃を繰り返し,ザァーッと異音を響かせながら脇に避けて走行していると,またも先輩に遭遇.雨量が減って,これなら姿が見えると,再び追尾!
でも,やっぱりついていけねぇ・・・.
その後,何とかファイナルラップでタイムを更新し,1'15.050で終了となりました.
このタイムは,同じコンディションで走ったトップのAP1に対して4.171秒遅れ.
半年前の走行会(ドライ)時の,AP1とのタイム差が4.301遅れなので,まぁ,順当な結果といったところでしょうか.
春の袖ヶ浦に比べて,今回のTC2000の方が雨量が少なかったはずですが,グリップは明らかに今回のTC2000の方が低く,特に80Rではステアリングが異様に軽くなって,とても踏めたもんじゃありませんでした(怖くて4速になんか入れられない).
とにかく,EF8を無傷で終わらせられた事に安堵しつつも,コースによって,こんなにも雨の恐ろしさが変わる事をまざまざと体感させれた1日でした.
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筑波サーキット・コース2000 | 日記
Posted at
2016/06/12 02:52:56