日光でのテスト結果から,15インチに光明が見えたので,このギヤ比を維持したまま,レブリミットを引き上げてみた場合を検討してみます.
日光サーキットを基準とした場合,今まで走った中でギヤ比が一番合ってると感じたのは,
205/50R16で走った時でした.ここから2速・3速の目標値を導き出すと以下になります.
2速 ・・・ 94km/h以上
3速 ・・・ 136km/h以上
ではまず,205/50R15使用時のギヤ比です.シフトアップ回転数は7600rpmで想定.
予想通り3km/h以上足りていません.実際の走行でも,かなりの時間アクセルを戻していたので,この結果と一致します.では,この状態でシフトアップ回転数を8000rpmまで引き上げるとどうなるか?
目標値をクリア出来ました!
ただ,既報の通り,16インチの205/50は大径化によって加速力が鈍っているため,15インチの205/50の加速力だと3速は136km/hでも足りないかもしれません.そこで,205/50R15で一番スピードを乗せられたラップから,ブレーキングポイントまで加速が続いたと仮定した値(下図の赤線)を求めてみると・・・,
約140km/hまで必要という事になりました.では反対に,3速で140km/h出すための回転数を求めてみると・・・,
8110rpm必要という事が分かりました.
以上の結果から,205/50R15(外径:587mm)で日光のバックストレートをストレスなく踏み切るためには,最低でも8000rpm,理想としては8110rpmのレブリミットが必要という事が分かりました.
しかし,ここで1つ懸念が・・・.この仮定は"レブリミットまで加速が続く"と仮定した場合の計算結果です.
いくら吸排気をチューニングしているとは言え,7600rpm以上の領域で本当に加速し続けられるのでしょうか・・・?
そこでB16Bの出力特性を引っ張り出してみます.
ご覧の通り,最高出力発生時の回転数は8200rpm.つまり,B16Bであれば加速し続ける事が分かりました.
え? なぜEF8はB16A搭載なのに,B16Bの出力特性で語るのかって?
それは,私のEF8は既にB16B(EK9)のカムを搭載しているからです!
勿論,カムだけで同じ出力が出る訳ではありませんし,既にオーバーホールから5万km以上走っていますので同じ数値は出ないと思います.ですが,現在の仕様のままでも,これに近い値が出る可能性は十分持っていると思います.
・・・という事で,纏めるとレブリミットをB16B相当の「8400rpm」まで引き上げる事が出来れば,日光で15インチの205/50の性能を十二分に引き出せる事が分かりました.
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セッティング(駆動系) | 日記
Posted at
2017/05/25 01:15:29