ミッション慣らしの途中で立ち寄ったF1リゾート秩父で,いつもの通りデジスパイスを使って計測を行ってみました.
今回は31.4秒という明確なターゲットタイムがあったので,挑戦してダメだった時はデータを次回に活かそうと思っていたのですが,幸いな事に2本目で目標を達成出来たので,備忘録的な意味合いとなります.
ちなみに,カートコースではやむを得ませんが,このF1リゾート秩父もデジスパイス・LAP+共に非対応で,客観的な解析は困難でした.ならば,位置データをGoogleマップに重ねて解析してみようと試みたのですが,タイトル画像の通り,現在はコースレイアウトが変わってしまったため,こちらもNGでした・・・.
まぁ,ダメなものはしょうがないので,今回は公式のコース図にコーナーの番号を割り振って,適当にセクター(赤線)を区切りながら比較を行ってみます.
コース全長は650m.コーナーは全部で9つありますが,このコース図ほど実際のRはキツくなく,全体的にはアクセルワークだけでクリアしていけます.但し,路面は非常にバンピーな上に,削れたアスファルトなのか? 小石が多く飛び交って非常にダスティーなコースでした.
さて,今回乗車したのは27号車と29号車.それぞれのベストは,
27号車 ・・・ 31.591
29号車 ・・・ 31.258
・・・で,29号車搭乗時の方が0.3秒速い結果となりました.
27号車は至って普通のカートだったのですが,29号車は,とにかくリアに落ち着き感がなく,インラップでタイヤが冷えている状態では,ステアリングを真っ直ぐにして加速しているだけなのに,ホイルスピンしたかのように車体が振れます.また,バンピーな路面に対する跳ね具合も酷く,走行中は眼鏡が上下に振れて視界が定まらない程でした・・・.今振り返ってみると,リアタイヤの内圧が27号車よりも低かったのかもしれません.
さて,それでは細かく見てみましょう.
1コーナー
本庄サーキットの1コーナーのようなアクセル全開で駆け抜ける右コーナー.イン側に縁石がなく,ただのゼブラゾーンになっているので,大胆にインカット出来ます.このコーナーのボトムスピードを可能な限り上げないと次の長いストレートで車速が伸びないので,最終コーナーの立ち上がりから姿勢を作って,可能な限り舵角を最小限にして走行抵抗を最小限に抑える走りが必要でした.
S字~2コーナー
S字はコース形状を無視して真っ直ぐ駆け抜け,次の2コーナーのブレーキングポイントを見定めます.
ここが,このコース最大の難所といえるコーナーで,S字でコース幅を制限された状態の中,タイトなラインでインに飛び込みつつ,イン-イン-アウトのようなライン取りでクリアしなければなりません.車速がのっていれば60km/h近くまで出るので,その状態でブレーキング~ステアを切り込むと,非常にスピンしやすいです.
最初27号車で走っていた時は,リアの荷重が抜け過ぎないように緩めのブレーキで進入し,ブレーキを残しながらフロントタイヤのグリップで曲げるようなイメージで走っていましたが,出口側のコース幅余ってしまうのと,エンジン回転数もドロップしてしまっているような気がしました.
そこでリアが落ち着かない29号車では,奥まで突っ込んで,ドカンとハードブレーキングし,ステアリングを切り込むのと同時アクセルを開けてテールスライドを誘発し,回転数を落さない走りを心がけました.失敗するとリアが流れ過ぎて,カウンターを当てなければなりませんが(=失速),上手く合わせられると,その後の車速の伸びが良いです.
ちなみに,このブレーキングポイントまでをセクター1としましたが,29号車の方が最高速が1.2km/h高く,0.15秒速い結果となりました.
3コーナー
実は当日のベストラップ時,2コーナーの出口で失敗してボトムスピードが2.5km/hも低いかったようです.これによって0.15秒失っており,恐らくスライドさせ過ぎたのだと思いますが,上手く纏めていれば30秒台が見えていたかもしれません・・・(緑色の部分).
4~5コーナー
ここも難所の1つ.右の4コーナーでヨーが少し発生している状態からブレーキングするため,ここもリアが出やすいです.そのため,ここではそれを逆手にとる事にしました.クリッピングポイントに位置するパイロン目掛けてブレーキングし,あえてクリップにつく前にアクセルを開ける事でテールスライドを誘発.その状態からなるべくアウトに逃げる事でカウンターによるロスを最小限に抑える走らせ方をしてみました.これでボトムスピードを1.3km/h引上げ,0.3秒縮められました.27号車と29号車の違い(0.3秒分)は,ほぼこのセクションで稼いでいる感じです.
いやぁ~,しっかし,後輪駆動車はアクセルを踏みながら向きを変えられるので,やっぱり楽しいですね~♪ もうちょっと繊細なアクセルワークが出来れば,ステアリング操作も慌しくなくなるので,この辺りはもっと鍛錬が必要そうです.
6~7コーナー
このコーナーは最初,進入時にブレーキングしていたのですが,何周か走るうちにアクセルOFFだけで抜けられそう感触だったので,アクセルを抜くタイミングとステアリングを切り込むタイミングを合わせ込んで,ノーブレーキでクリア出来るようになりました.
ただ,ほぼアクセル全開で左→右とクリアしなければならないため,僅かでも切り遅れが発生すると,7コーナーを曲がり切れずにバリアに接触しそうになりました(汗).このため,6コーナーへのアプローチタイミングが非常に重要となってくるのですが,最後までここを上手く纏める事が出来ませんでした.6コーナーのクリップを終始外して走ってしまっていた気がする(イン側のゼブラゾーンにのれていない)ので,もう少し詰め代があるかもしれません.
8~9コーナー
ここは1つのコーナー扱いにして,アクセル全開で駆け抜けながら,なるべく舵角を減らし,コース幅を目一杯使ってアウトまで寄せる走らせました.やり過ぎると,こちらもバリアに接触しそうになるので注意が必要です.
以上,備忘録でした.
6コーナーの攻略がまだ不完全ですが,それ以外はほぼやり切った感があるので,30秒台に入れるのは,ちょっと難しいかなぁ~という気がします.まぁ,当初のターゲットタイムはクリア出来ましたし,そんなに頻繁に訪れるコースでもないので,現状ではこれで十分としましょう.
それより,走っている最中にも思いましたが,
広場トレーニングで学んだ繊細なアクセルワークは,カートでも練習出来る気がしてきました.むしろ,カート(というか後輪駆動車)の方が,ラフにアクセルを開けると"カウンターを当てる"という形でツケを払わされるため,自身の操作の成否結果も分かり易く,反復練習にはもってこいな気もしました.
さすがに秩父だと,距離的にも通う訳には行かないので,もう少し近場のカートコースで確認してみたいと思います.
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Posted at
2018/04/23 23:26:43