
慣らしもいよいよ仕上げの段階となり,サーキットへ戻る日も近づいて来たため,8月に予定されている走行会の事前チェックも兼ねて,富士スピードウェイ レーシングコースの体験走行を走ってきました.
今回の目的はライン取りの再確認.
2年前に走った時は広過ぎるコース幅のおかげで,どのラインで走るのが最適なのか全く分かりませんでした・・・.
そこで,体験走行の速度の低さを活かして,ステアリングを切り込むポイントと,その時に見える風景・目標物を頭に叩き込むべく,チェック走行してみました(体験走行であれば,どんなにゆっくり走っても,デタラメなラインで走っても,後続車を気にする必要がありませんからね・・・苦笑).
では,2年前のラインと比較しながら順番に見ていきます(青:今回 赤:2年前).
TGRコーナー
190km/h近い速度からのブレーキングとなるため,止まり過ぎたり,行き過ぎたりしてしまうコーナーですが,この先のコカ・コーラコーナーまで車速を伸ばすには重要なコーナーです.なるべく背後から回り込むようにアプローチして,クリップ通過時に外側を向いた姿勢を作りたいところです.
なので,気持ちターンインを遅らせて,ピット出口からのガイドライン(赤丸)が途切れる部分目掛けて切り込む感じでしょうか.
そして,切り込んだステアリングを戻し始める位置は,ポールの真横を過ぎる辺り(右側の赤丸).
テンロクのパワーであれば,立ち上がりでアウト側に目一杯膨らむ必要性はない気もしますが,次の75Rの出口でイン側に寄せるためには,アウト側にいる必要があると思います.
75R
コカ・コーラーコーナーの通過スピードを上げるためには,なるべく外側からアプローチしたいので,ダラダラと抜けないで,きっちり寄せます.ただ,寄せる事に意識が向き過ぎて,舵角で失速してしまっては意味がないので,やっぱりTGRコーナーの出口がポイントな気がします.
コカ・コーラコーナー
ここは進入速度が150km/hに達する高速コーナー.車速にビビって強めにブレーキングしたくなりますが,コース幅を活かして,なるべくボトムを落とさないように走りたいコーナーです.2年前は4→3速にシフトダウンしてますが,EF8だと4速キープでも良いかもしれません.その代わり,失速しないよう,なるべくアクセルを踏み続ける必要が出てくると思いますが・・・(ソレ出来るのか?).
切り込むポイントは,50m看板付近(右側の赤丸).
なるべくボトムを上げるためには,手前から緩く切って行くのが良いと思いますが(恐らく精神的にも,そっちの方が楽),出口側でコースに留まれるかどうか次第ですね.
トヨペット100Rコーナー
コカ・コーラコーナーの出口を目一杯使うと,100Rの進入はイン側になります.ここはTC2000の最終と同じで,イン-ミドル-インというラインが良いと思いますが,130km/hオーバーの世界なので,ミドル→インに再び切り込むのが凄く怖いです.2年前もリアのスタビリティと相談しながら走ったので,今の足回りだとどうでしょうか・・・?
アドバンコーナー~300R
テンロクのパワーだと,ここはひたすらアクセルを踏み抜くだけなので,距離と車速のバランスを取りながら駆け抜けるだけです.
ダンロップコーナー
ここからが難敵なセクションの始まりです.低速かつ上り坂のセクションなので,ただでさえテンロクのアンダーパワーが辛いのに,上りでフロント荷重もかからないから,FFだと本当に苦戦させられます.
こういうS字は「1個はボトムを大幅に落してでも向きをしっかりと変えて,2個は舵角を最小限にしてアクセル全開で駆け抜ける!」というのがセオリーらしいので,なるべく1個の切り込みタイミングを遅らせます.
目印としては,ダンロップの黄色いガードレールが途切れる(赤丸の部分)辺り.
S字の1個目を背後から回り込むようにクリアするためには,ここ(赤丸)の真横に来るまで,切り込むのを我慢する必要があります.速度がのっていれば170km/hオーバーからのブレーキングとなるため,止まり過ぎたり,行き過ぎたりしないように合わせ込むのが大変だと思いますが,テンロクFFの苦手なセクションだからこそ詰め代が一番大きいと思いますので,頑張りたいところです.
第13コーナー
ここは加速しないので,スルスルとイン側に寄っていきたくなりますが,しっかりと我慢して回り込む意識で走らせたいところです.どこまで我慢するかというと,外側の縁石が途切れる辺り(赤丸の部分).
ここまで我慢するためには,意識して目線を一度外に送る必要がありそうです.ここまで我慢したら,今度はイン側のポール(赤丸)目掛けて切り込み,ポールの横を過ぎてからステアリングを戻すイメージでしょうか.
レクサスコーナー
13コーナーの出口で姿勢を作れれば,かなりの時間アクセルを踏めるので,ボトムスピードを上げてレクサスコーナーに進入出来ます.このコーナーも外から回り込む意識で進入したいのですが,ここは急激に傾斜が変わるのでフロントの荷重が最も掛かりにくく,ターンインが遅すぎるとドアンダーとなってしまいます.車速と切り込みのタイミングのバランスが非常に難しいコーナーだと思います.
目印のポール(赤丸の部分)を見ながら,1LAPづつ感覚を摺り合わせて,タイミングを掴むしかありませんね.
パナソニックコーナー
ここも背後から回り込む意識が重要ですが,レクサスコーナー同様,傾斜が変化するので切り込みのタイミングが難しいです.この日はオイル処理された白線(赤丸の部分)があったので,分かり易かったですが,これをトレース出来るようになりたいですね.
以上,チェック結果でした.
今回走って再認識しましたが,やっぱり最後セクターはホントいやらしい・・・.何度も走ってリズムを掴まないと,なかなか思った通りの走りは出来ない気がします.とにかく各コーナーともクリッピングポイントに対して後ろから回り込む意識を徹底しないと車速を伸ばせず,スピードを伸ばせないと富士はタイムが出ないので,この辺りの意識付けをミニサーキットでの反復練習で身に付けたいと思います.
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国際サーキット | 日記
Posted at
2018/04/30 10:33:47