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イイね!
2019年07月02日

雨に思えば

雨に思えば ここ最近雨ばかりですが,当然の如くコレクションホールでの調査を終えた帰路も雨に降られました.

EF8もビショビショに濡れる・・・と思いたくなりますが,信号が少ない下道と高速でずっと一定速で走っているとフロントセクション以外は気流のおかげでほとんど濡れません.グラストップの天井なんか雨粒一つ付いておらず,キレイなものです.

ところが,リアバンパー上部はタイトル画像の通り,ホコリまみれでべっとり汚れが付きます.毎回嫌になりつつ洗車をする訳ですが,ふと,何でこんなにヒドイんだろう・・・?と疑問を感じました.

CR-Xのリア周りは,「カムテール」と呼ばれるデザインになっています.

「カムテール」というのは,ルーフから傾斜したラインが下がりきる前にボディ後端でスパッと切り落とされた形状の事で,ドイツ人のWunibald Kamm博士が提唱した「流体の中を進むのに最も効率の良い流線型の物体は,その後端を切り落としても抵抗はほとんど増加しない」という理論に基づいたデザインなのだそうです.

ちなみに,カム博士がデザインしたテールだから「カムテール」ですが,こちらよりも,別名である「コーダ・トロンカ」の方が,イタリア語で「切断された尾」という意味なので,見た目そのままで分かり易いですね(以上,Wikipediaより).


「ふむふむ,なるほどねー」と思いつつ,それならきっと,汚れが付く原因はテール後端で生じる乱流のせいなんだろうなぁ~,だったら乱流を低減出来るエアスポイラー(↓)でも付けたいなぁ~と思いました.



そう言えば,先日のZE1でも,



テールゲートの後端はこんな形状をしていましたし,それなりに効果がありそうです.


とは言いつつ,確証がないので,何かこの辺りの流れの分かる絵がないかな?と思い色々調べていたところ,面白い動画を発見しました.



フジミ模型の1/24 CR-Xのプラモデルを用いた風洞実験です.

どういう設備なのかは分かりませんでしたが,気流の雰囲気からしてドライアイスを使っているようです.また,何km/h相当の流速なのかも分かりませんでしたが,ボンネットを後期型の凸型にしている辺り,なかなか芸が細かいですね(フジミ模型のCR-Xは,本来,パワーバルジが付いている凹型のSiです).

1/24とはいえ,非常に興味深い動画ですが,中でも6:10辺りの動画が一番参考になりました.



動画を見ると,ボディの上側を流れてきた気流はスポイラーによって跳ね上げられ,それによって生じた負圧領域に引き込まれるような形で,ボディ下側から流れてきた気流が巻き込んでいる様子が分かります.そして,巻き込まれた気流はものの見事にバンパー上部にブチ当たり,ドライアイス(?)が堆積している様子が分かります.これが汚れの原因ですね.


・・・という事は,エアスポイラーを付けると負圧領域が広がって,余計汚れが増えそうです.

むしろ,ディフューザーを付けて,もっと気流を後方に飛ばす方が効果がありそうです.
今度,ディフューザーを付けている先輩に会った時に,この辺りの汚れ方について聞いてみますかね・・・.
ブログ一覧 | セッティング(空力) | 日記
Posted at 2019/07/03 07:56:09

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この記事へのコメント

2019年7月4日 23:46
こんばんは。
確かリアディフェーザーを付けると車体下面の空気の流速が早まり車体上面との流速差が広がりリアを中心に路面に押し付ける力が上がる…という原理の代物だったと思います。
切り立ったリアエンドは下面からの気流を巻き上げてリアのリフトを抑える役目をしているのでは?と思われます。
尻下がりのアウディTTが車体を形状が翼断面に近く、浮力が生じて浮き上がり横転する事故があったそうで以降はスポイラーが装着されたとか。

昔、グランドエフェクターというチューニングパーツがありフロア下のエアの流れを強制的に両サイド外に押し出し車体後方を抵圧力にしてダウンフォースを得る、といパーツがありました。
知り合いはロードクリアランスを考えた市販品では効果は薄い、と言ってましたが非常に気になったパーツでした。

エボシリーズは初期からエアロに凝っていて、エボⅢではリアスポが完全翼断面化(中央の支柱が無いと折れるそうです)、CT系(エボ7~9)に至ってはフラットフロアにリアディフェーザー、ルーフのボルテックスジェネレータ等メーカーエアロチューンの塊。
ノーマルでは何気に最もエアロを真剣に考えた車種なんですよね。
コメントへの返答
2019年7月5日 0:23
またまた貴重な情報有難う御座います.

尻下がりのリアエンドというのはポルシェなんかもそうですよね.彼らもリアエンドにはダックテールを付けて対処していたりします.

「グランドエフェクター」というモノの存在は初めて知りました.フロア下の流れは中央に寄せるべき!という話も聞いたのですが,両サイドに出すのとどちらが効果的なんでしょう・・・?

エボのエアロの凝りっぷりは確かに目を見張るものがあります.ただ凝り過ぎて,見た目が結構ハデなので,マネするには少し勇気が必要ですね(苦笑).
2019年12月14日 1:12
初めまして。
インサイトの画像検索していて、見つけました。

すごく研究されてますね。
(もう解決されたようですが)ルーフの前端の上あたりに負圧の強い領域ができ、後方に行くほど負圧が弱くなるのですが、その負圧域がルーフエンドまで達してしまうと車体の後ろの負圧域と一緒になってクルマ全体を後ろに引っ張ってしまうそうです。
 インサイトの場合は、ルーフエンドで圧力がほぼゼロになるようなルーフラインになっているそうです。
(ただし、実車では後方視界を考えて空力ベストフォルムよりルーフエンドを少し下げてあるそうです)

エクストラウインドウの泥はねは、ルーフから降りてくる渦と、下から上がってくる渦とがぶつかる時、下からの渦が支配的になると泥はねするみたいです。

(なんか上から目線で書き込んですいません)
コメントへの返答
2019年12月15日 22:10
返信が遅れました.
はじめまして.

テールエンドの処理は,空気の流れを可視化してもらわないと,どうしてこういう形状になったのか?までは分かりませんね.

無論,量産車である以上,空力だけを考えていれば良い訳ではないので,妥協された部分も多々あるとは思いますが,もし妥協せずに空力を優先したらどうなっていたのか?を想像すると,また違った一面が見えて楽しいものです.

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