タイヤの比較テストのため,久方振りに16インチで走っていた中で,ほぼ理想通りの走りが出来たラップがありました.
1周纏めてゴールラインを過ぎた瞬間,「これは出たでしょ!」と思って電光掲示板を見たところ,実際はセッションベストの0.2秒落ち.「おかしいなぁ~.会心のラップだったのに・・・」と思いながら,その後,「イマイチだなぁ~」と思ったラップでも,実際には,さっきの会心のラップより速いタイムを刻めたりもしました.
【会心のラップ】
【実際のベストラップ】
昨年の広場トレーニングで,ヘアピンの走らせ方として,こんな
理想像を描きました.
その後,インフィールド(2ヘア)の走らせ方として,
こんなワザが使えるようにもなりました.
その結果として,【会心のラップ】では,これら描いた理想にかなり近いコーナリングが出来たと思うのですが,それでも実際のタイムは遅い・・・.つまり,成功/失敗の境界線が,見た目で明らかな部分ではなく,感覚では分からない部分で生じているという事なのだと思います.その成功/失敗の違いを感じ取れていない事自体がドライバーの技量の未熟さを表しているのだと思いますが,ここから先,どうやったら,その違いを感じ取れるようになるのか? 奥が深過ぎて,全く先が見えませんね(苦笑).
一応,LAP+でこの両者を比較してもみたのですが(青:会心のラップ 緑:ベストラップ),
明確な違いは1コーナーくらい.確かに会心のラップ(青)の方がアクセルONが遅いのですが,反対に進入で稼いでもいるので,トータルで失ったタイムって僅か0.05秒なんですよね・・・.それよりも最終の複合コーナーでの0.1秒のロスの方が大きいわけですが,これって乗っている時は,ほとんど違いが分からず,こうやって後からLAP+で解析してみても,ライン取りも,車速も,ほとんど一緒で何が失敗だったのか分からない.でも,実際には明確な違いが確実に存在するという・・・.
もっとシビアに感覚を鍛えないとダメって事なんでしょうね.
ちなみに,今回,久方振りに16インチで走って「コントロールしやすいなぁ~」と感じました.フロントタイヤの動きが掴み易い.これが低扁平率でタイヤのヨレが少ないおかげなのか? インセットが狭い事でステアリングレスポンスが良いおかげなのか? その辺りは分かりませんが,クルマの動きの曖昧さをなくす事も,感覚を鍛えるためには必要な事なのかもしれないと思いました.
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筑波サーキット・コース1000 | 日記
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2019/08/14 02:55:07