
今年の春にTC1000で行なわれた
全日本ジムカーナの開幕戦を見に行きましたが,生憎の雨で全開走行を見れず,少々残念な気分だったのですが,シーズン終了後に開催される「JAF CUP」の舞台がTC1000との事で,再び観戦に行ってきました.
ジムカーナなので,当然コースレイアウト通りに走らない訳ですが,TC1000をホームコースとする身としては,ジムカーナの猛者達がTC1000をどう攻略するのか?という部分に興味がある訳で,比較的通常時と同じライン取りをするセクションに焦点を当てて観戦する事にしました.
今回のコースは以下だったので,
具体的には,2コーナー~1ヘア~インフィールドの部分にフォーカスしました.ちなみに,インフィールドの出口にはパイロンが立てられ,縁石の外が使えないようになっているので,どういったライン取りでアプローチするのかも注目のポイントです.
さて,到着後,まずはパドックでEF8探し.
今回は4台(1台ダブルエントリーなので,出走は5台)いるようですね.
SA1車両なので,フロントバンパーもノーマル形状ですし,外から見て得られるモノは何もないかなー?と思っていたら,86号車のココが気になりました.
「正面からの空気を横に逃がしているのかな・・・?」と思って,正面からも覗いてみましたが,
特に繫がっている様子はありませんね.一体どういう意図なんでしょう・・・?
そんな事を気にしつつ,ジャッキアップされている横の姿を見ていたら,
「リアの方が少し下がっている・・・??」
やっぱりリアのストロークを重視するのかなぁ~?と思って,同様にジャッキアップされていた85号車の方を見ると,
「こっちは水平っぽい・・・?」
選手によって考え方が違うという事なんですかね? 走りに違いがあるのか興味が湧くところです.
それでは,実際の走行(全車2本目)を見てみましょう.
まず最初に思ったのが,2コーナーで意外とインリフトしていない点.84号車は若干テールスライド気味ですが,それ以外は割とリアが安定しているように見えます.中でドライバーがコントロールしているのかもしれませんが,他のクラスを見ると,結構テールスライドしている車両が多く,FRのロードスターや86/BRZは当然としても,FFでロングホイールベースのFD2ですら・・・,
こんなに流れるんですから,EF8のジムカーナ仕様という点を踏まえると少々意外でした.
次に1ヘア.この後のSA2クラスのDC2勢は軒並みブレーキングで白煙を上げていたのですが,EF8勢は全く上がりませんでした.歴戦の猛者達なので,しっかりとコントロールしているのかもしれませんが,この点からもやっぱりリアの接地を意識しているように感じました.
最後にインフィールド.クロスミッションなので,進入で2→3→2速という操作が必須のようでした.その操作する時間を稼がなければならないためか? あるいはインフィールド出口が狭められているためか? 外から見ている分には進入のブレーキングは比較的抑え気味に感じました.先述のDC2勢にしても,1ヘアのブレーキングでは白煙が上がりますが,インフィールド進入のブレーキングでは白煙が上がっておらず,1ヘアとの違いを含めて少々意外でした.
また,インフィールド進入のアプローチとしては,シフトダウンがある点を考慮してか,インベタでアプローチする選手が多かったように感じましたが,これは出口が狭められている点を踏まえてのライン取りである可能性もあります.
以上,JAF CUP観戦でした.
前回も思いましたが,やはり各クラス共,上位の選手はターンが小さい上に正確で,外から見ていても技量の高さを感じ取れました.その中で更に優勝争いするような選手は,タイムを削り取る意思というか,気迫というか,そういったものがヒシヒシと伝わってきて目を奪われました.
特に圧巻だったのが,SA1クラスで優勝した85号車で,2コーナー~1ヘアの間でレブ5発当ててますし(恐らく3速キープを選択),インフィールドの区間中もタイトに回りつつ,ちょっとでも速度を稼ごうとアクセルを小刻みに入れているのが分かり,やっぱりコンペティションに身を置く人達は違う!と感じました.
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筑波サーキット・コース1000 | 日記
Posted at
2019/11/10 21:04:48