
11月も半ばに入り,そろそろ1年の終わりの気配を感じ始めていたところ,ふと今年の走行履歴を振り返ってみたら,初走行のコースがなかった事に気づきました.
そんな折に,おだてのまつさん(以下,まつさん)からエビスサーキットへの遠征のお誘いがあり,TC2000との連戦で迷いましたが,この機会を逃すと二度と行かない気がしたので,意を決して行ってきました.
現地に着くと,まつさんは「俺は東コースに居座る!(西コースは走らん)」と言うので,西コースで計測器を借りた後,東コースへ.
東コースの入口に着くと門が空いており,コースを横切ってパドックへ.通常時はスポーツランド山梨のようにトンネルを抜けてパドックに入るらしいですが,コースを横切っての進入はオートランド作手を思い出しました.そして,パドックに入ると,クルマが結構びっしり止まっていて,かなりの賑わい.まつさん曰く「今日は台数が多い」との事ですが,何とか2台分のスペースを確保する事が出来ました.
その後,走行の準備をしつつ,私は西コースしか予習して来なかったので,まつさんがコース図(↓)を見ながら色々レクチャーしてくれました.
コース図だけ見ると,何の変哲もないコースに見えるのですが,実際は高低差のおかげで,とんでもなく難易度の高いコースに思えます.例えば,ホームストレートの登り坂なんて,こんな感じ(↓)です.

(ストレートの先が見えない・・・)
スポーツランド山梨のホームストレートも結構な登り坂でしたが,これはその比じゃありませんね.そして,登りがキツいという事は,下りも凄いという事で,
このS字なんて,下り+左右の切り返しで,EF8だとリアが吹っ飛びそう・・・.要注意のポイントですね.
そうして準備が整ったところで,いざ出走!
様子を見つつ,最初は1分31秒台.その後,徐々にペースを上げて,25秒・・・24秒・・・20秒・・・17秒・・・16秒・・・と来て,18周目に1'15.002を出したところで一旦ピットへ.
ファーストインプレッションとしては
「素直に怖い」.
先述のS字は予想通りの不安定さ.また,その後の第1ヘアピン(すり鉢)のブレーキングも難易度が高い(下り坂でとにかく止まらない!).第2ヘアピンはスタンダードなコーナーなので,このコースでは一番好きなセクション(笑).最終の複合は,袖ヶ浦フォレストレースウェイの3~4コーナーを彷彿とさせて,頑張るとタイムが削れるが,その分,リスクも高い感じ.
そして,やっぱりキツいのが最後の登り坂.こちらはアクセルベタ踏みなのに,K20A搭載車に,こんな感じであっさり追いつかれ,抜かれちゃいました・・・.
続けて2回目.1回目は様子見で縁石を使わなかったので,車体が安定するライン取りを考えつつ,攻略開始.
14.1秒・・・13.9秒・・・13.0秒・・・12.4秒・・・12.2秒と来て最後に,
「ノーミスの完璧なラップ!(これ以上は無理!)
」
と自身で思うくらいの周回で,1'11.252をマークする事が出来ました.
(事実,この後,どんなに走っても12秒台しか出なかった・・・)
最後に,BSの「
山野哲也のサーキット攻略講座!」の絵をお借りしながら,コース攻略メモを.
メインストレート~1コーナー
1コーナーの進入速度は133km/h程度なので,ギリギリ3速キープでもいけるかもしれませんが,続く1コーナーが,スポーツランド山梨の2コーナーと同様に,登り坂で勝手に速度が落ちるので,メインストレートで4速に入れて,50m看板の辺りでブレーキング開始.ここは止めるのは簡単ですが,油断しているアンダーを出して膨らんでしまうので,丁寧に4→3→2速と落して,アクセルを入れながら旋回速度をキープ.
ここで注意しないといけないのは,登り→下りに切り替わった途端,エンジン回転数が跳ね上がるので,いつでも3速にシフトアップ出来るように準備しておく事ですね.
S字~バックストレート
1コーナーを立ち上がるとS字のイン側に位置するので,本来であれば上図のようにアウト側に振って,S字を直線的に進入するのがセオリーだと思いますが,私のEF8でそれをやるとロールが大き過ぎて,リアが振られて不安定になるので,S字の1個目に目掛けてインベタで進入し,軽くブレーキングしてフロントのグリップを確保した後に,縁石をカットするライン取り.
以前,
茂原でプロに教わった「S字の1個目は減速してでも大胆にのせる! そして,2個目の縁石はかすめるくらいの浅い角度でアクセル全開!」という走らせ方ですね.インベタで進入したおかげでロールが少ないので,S字から先の高速コーナーはアクセル全開で行けるようになりました.
第1ヘアピン~第2ヘアピン
バックストレートを144km/hで駆け抜けて,そこから50m看板の辺りでフルブレーキング・・・のはずなのですが,下り坂のおかげでとにかく止まらない! 止まらないので(回転数が落ちないので),4→3→2速とシフトダウン出来ず,エンブレも使えない.走っていて一番難しいセクションだと思いました(1回シフトダウン失敗して8800rpmまで回しちゃいました・・・).
そして,フロント荷重をキープしたままターンインしたいのですが,今付けているフロントのブレーキパッドだと荷重をキープ出来ない.TC2000でもコレのせいで苦戦したので,勿体無いけど替えようかなぁ・・・.
なお,続く第2ヘアピンはTC2000の1コーナーを彷彿とさせる感じで,登り切って平らになった部分でブレーキングという感じ.
写真のように結構広いですし,クルマ1台分の縁石なので大胆にカットしてもOK.ただ,立ち上がりアウト側の縁石は使わない方が良さそうでした.
最終コーナー
ここは前述の通り,袖ヶ浦の3~4コーナーのようなイメージ.4速・140km/hで進入し,恐らく正しいのは手前の緩いコーナーを4速・緩いブレーキングで抜けて,奥のコーナーで4→3速へシフトダウンなのでしょうが,これだと車体が安定しないので,私は袖ヶ浦と同様に手前で4→3速に落して,そこから加速しつつ,奥のコーナーでブレーキング~という感じで処理しました.
ちなみに,その後の激坂を踏まえて,奥のコーナーで3→2速にも落してみましたが,シフトダウン後の回転数が7800rpmくらいになったので3速キープにしました.この最終コーナー,ボトムを上げようと緩いブレーキングで進入すると,荷重不足でアンダーを引き起こすので,見た目以上に難易度の高いコーナーでした.
以上,初のエビスサーキット 東コース攻略でした.
アップダウンの激しさやバンピーな路面,外国人の多さや「DEKRA」のステッカーが貼られたBMW等から,頭の中に「和製ニュルブルクリンク」という単語が思い浮かびました.本家本元の和製ニュルはホンダの
鷹栖プルービンググラウンドや,トヨタの
新テストコースなんでしょうけれど,これらは一般人が走る機会はほとんどないので,気軽に走れるという意味では,東コースの方が和製ニュルかなぁ~?なんて思いました.
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Posted at
2019/11/18 08:25:24