想定よりも0.3秒遅かった原因が見えてきたものの,コレといった対策もなく,ドライバー側でやれるだけの事はやってみるかとTC1000に再び行ってきました.
この日のファミ走はフォーミュラがなく,午前中のみ,加えて前日は雨という事もあってか,いつもの時間に到着したのにピットを取る事が出来ました.
到着して他のピットを覗いてみると,
顔なじみの方々ばかり.挨拶をしつつそれぞれのクルマを何となく眺めていて気づいたのですが,私以外は全員ナンバー外してますな(暑いんだから当たり前ですが).
さて,この日は8時枠があるので,慌ただしく準備を進めつつ,この台数なら空いていそうだなとC30(8:30~)のチケットを購入.タイヤ含めてセットは何も変えず,1ヘアのドライビングを色々変えてタイムを見てみます.
「コレはどうだ?」「ダメか・・・」「なら,コッチは?」「ん? 良くなった??」「そうすると,コレかな?」「おっ! イイ感じ」と試行錯誤しつつ走って,「じゃあ,1LAP纏めるよー」と集中.
結果は,
42.135.前回が 42.189 でしたので0.054秒縮めましたが,これはドライビング云々というより,走行時間が早い(路面温度が低い)せいでしょうね.
「やっぱ,ドライビングで削れる代なんて,たかが知れてるかぁ~」
とガッカリし,以降はタイムボードを見る気も失せたので,1コーナー,インフィールド,最終の複合とトライ&エラーのエリアを拡大して,ドライバーの操作に対するクルマの反応をチェック.どうやら,やり過ぎなくらいクルマを追い込んだ時よりも,その一歩手前(これくらいなら余裕でしょ?)と思うくらいの時に挙動が乱れる事を発見.自身の感覚とクルマの動きがワンテンポずれている事が分かりました.
「やれやれ,難しいな・・・」と思いつつ,ふとタイムボードに目をやると,この枠で41秒台を出している方が2名いらっしゃるようです.一人は同じ枠を走っている,あおたまさんでしょうから,もう一人は86の方かな?と思いつつ,最後にもう一度アタック.
結果は
42.321 で,やはり今の実力では42秒台止まりである事を痛感しながら走行を終了しました.
先程の42.1秒のラップのライン取りを比較してみると(前回:青 今回:赤),
1ヘアは少し外側に膨らめるようになってきたので,試行錯誤の甲斐はあったようですね.代わりにインフィールドの出口が内側に入り込んじゃっているので,クルマを完全にコントロール下に置けていないのが明白ですね・・・.
「困ったなぁ~.これじゃ話にならない」と途方に暮れていると,こもりん.さんがやってきて,
「41.8!」
と言うので,「いやいや,42.1秒ですよ~」と返すと,「えっ? いや,41.8秒だと思いますよ」と仰るので,リザルトを取りに行って見てみると・・・,
え!? 嘘,ホントに41.8秒だ・・・.どうやら42.1秒を出して,タイムボードを見なくなった次のラップで41.8秒を出していたようです.
「うわぁ~,この周の事を全く覚えてないー!」
という事で車載を見返し.
どうやら「1ヘアに切り込み過ぎた・・・」と思ったラップだったようですね.
LAP+で詳しく見てみると(青:前回 赤:今回),
1ヘアの立ち上がりは前回(青)と同様で変化なし,先程の42.1秒のラップと同様にインフィールドは立ち上がりで内側に入りこんじゃっていますが,それ以外は特にコレといった違いは見当たりません.
何でこれで0.3秒削れているんだ??と今度は車速のグラフを見ると(青:前回 緑:今回),
どうやら,1ヘアで加速するタイミングをワンテンポ早める事が出来たおかげで,0.3秒を捻り出せたみたいですね・・・.
では,このワンテンポの違いは何なのか? 車載で確認してみます.
【前回】
【今回】
ホームストレートのタイムボードの位置を基点にして比較してみると,今回(下)の方が舵角が少ないですね・・・.
なんで舵角が減らせたんだ??とGのグラフを見てみると(青:前回 緑:今回),
今回(緑)の方が減速G(上段)の発生タイミングが遅く,発生量も大きくなっている事が要因のようですね.
(=フロント荷重をより大きく,よりコーナーの奥で生み出せている)
じゃあ,何でより大きなフロント荷重を生み出せたのか? これを思い出したいところなのですが,このラップは意識していなかったので,フィーリングが記憶に残っていない・・・(泣).
痛いなぁ~と思いつつ,車載をコマ送りにして見比べてみます(上:前回 下:今回).
パッと見て気づくのは,前回(上)の方がステアリングを持ち替えている点ですね(右手を1回離して,左手で送った後に再度握っている).何でこんな操作をしているのか?というと,ステアリングを切り込んでいった時に右手が苦しくなる事が分かっているから.何で右手が苦しくなるのか?というと舵角が大きくなる事が分かっているから.
これって,つまりはブレーキング→ターンインの時点で,クルマが曲がらない事を予期しているからって事ですよね? 言い換えれば,今回(下)の方はブレーキング→ターンインの時点で曲がる事が分かっているからステアリングも持ち替えず,実際,舵角も少ない・・・.
うぉ~,この違いは何なんだー! /(ToT)\
乗っている時は身体で感じて反応しているのに,何で自分がこう反応しているのか理由が分からない.理由が頭で分かってないって事は,この操作を再現出来ないって事なので困りました・・・.orz
実際この後,F枠(10:40~)でもう一度走ったのですが,アレコレ試してもタイムは42.1秒止まり.41.8秒なんて出る気配がない.やっぱり頭で分かってない事を身体が再現出来るはずないですね.いや,マジで困りました・・・.
ちなみに,何でステアリングを持ち替えない方がフロント荷重をより大きく,よりコーナーの奥で生み出せているのか?は,先程のコマ送りで分かりました.前回の方は,右手を離した瞬間にステアリングの保持力が減って荷重が一瞬右に逃げてしまっていました(↓).

(Gメーター↑を見ると,上→右→左という感じで軌跡が輪っかになっています)
右手を離さなかった場合は,こんな軌跡(↓).

(多少暴れてますが,右を経由せず,上→左の軌跡になっています)
左腕の筋力が足りていないと言われればそれまでですが,「片時もステアリングを離さない」「正確に舵を切る」って大切ですね.改めて実感しました.
長くなりましたが,何とか再び41秒台に戻っては来れました.ただ,マグレ感が強いので,この操作を再現するためにも走り込まないとダメですね.ちなみに,同枠を走ったこもりん.さんのタイムを踏まえると,絶対値的には0.3秒遅れている事は変わりないので(ハンデ戦をやると負ける),次回はタイヤをリフレッシュして再チャレンジかな?と思っています.

(走行終了後のタイヤはこんな感じ↑)
車載を見ると最終コーナーで一瞬アクセルを戻していますし,ここはフレッシュなタイヤを投入すれば踏み切れるようになると思います.あとは41.8秒時のドライビングさえ再現出来れば,0.2秒は削って41.6秒.気温20℃台でこれだと冬場の目標40.5秒に向けては道のりが遠いですが,諦めず,少しづつでも詰めていきたいと思います.
当日お会いした皆様,お疲れ様でした!