
サーキットアドバイザーのおかげで,ここ数ヵ月頭を悩ませていたTC1000の
インフィールド課題をクリアする事が出来ましたが,実はもう1個課題を抱えています.
それがタイトル画像の1ヘアです.
LSDを変更して以降,1wayなのに
アクセルOFF時に抵抗感(ロックが解除されていないフィーリング)があって,上手く曲がれない・・・.
LSDのイニシャルトルクが高くなったせいかなぁ~?と思い,早くヘタるようにワザと負荷を掛けて走っているのですが,少しずつ落ちてきている感触はあるものの,さほど大きくは変わらず.先日,周回数稼ぎにウェットコンディションで走ったら,さすがに負荷が大き過ぎたようで,ようやくロックが外れ掛かっているようなフィーリングになりました.
(「外れ掛かっている」なので,まだロック自体はしています)
コイツのせいで0.3秒はロスしているので,こういうの(↓)を使おうか悩んだりもしているのですが,
本当にLSDが原因なのか確信が持てないので躊躇しています.
このままだと精神衛生上もよろしくないので(笑),
プロにチェックを依頼したりもしたのですが,「LSDは問題なし(良く効く)」との事.但し,「ターンイン時に曲がらない」「特に舵角が大きいところが曲がらない」というコメントも頂いたので,ココにヒントがありそうだなと
フロントのトー角を変更したりもしました.
トーを変更した結果,下図(↓)で言うところの,
「Entry(入口)」部分はよく曲がるようになったのですが,「Middle(中間)」部分はやっぱり曲がらず・・・.
「これはもう走らせ方を変えるしかないな・・・」と思い,「Exit(出口)」部分は「むしろLSD頼りにした方がいい」というプロからのアドバイスに従い,「Middle」を捨てて「Exit」を重視すべく,車速を殺し切らないままコーナーにクルマを放り込むようなイメージの走らせ方に変えました.その結果,
(大)@みやう軍団さんから「クルマを止め切れていない!」と指摘を受けたりもして,良いバランスのところを探っているのですが,止め過ぎたり,止められなかったりして苦戦しています.
こんな状態の時に「ロール量をコントロールして曲げる」方法をサーキットアドバイザーから教えて頂き,「1ヘアに関しても同じ考え方なのか?」と質問したところ,こんなアドバイスを頂きました.
私 :1ヘアのターンインで,大舵で曲がらない感触がしています.
私 :切り始めは良いのに,最も切るところで曲がらないんです.
アドバイザー :大舵の時にブレーキをパッと離す事って出来ますか?
アドバイザー :例えば,30→20→10→0%と離しているのを,30→0%という感じ.
私 :出来るとは思いますけど,それだとフロント荷重が抜けちゃいません?
アドバイザー :そのブレーキを離す操作に合わせて,ステアリングを切り込むイメージです.
私 :ブレーキ抜いてるのに,更に切り込むんですか!?
私 :曲がらないと感じてる状態でそれやると,更にアンダーになりません?
アドバイザー :ええっとですねぇ・・・(と以下のような絵↓を書き始める).
アドバイザー :横軸はフロント荷重,すなわちブレーキの強さだと思って下さい.
アドバイザー :縦軸は,まぁ,タイヤのグリップだと思って下さい.
私 :はい(ああ,タイヤのグリップの非線形性の話かな?).
アドバイザー :恐らく,今,大舵になっている時が一番右の状態です.
アドバイザー :そこからブレーキを弱めてあげると,左に戻ります.
アドバイザー :そうすると,グリップが得られるんです.
私 :ん~.確かに.
私 :でも,今,ブレーキの踏力をコントロールして,ピークに合わせているイメージなんです.
私 :そこでブレーキを離す(30→0%にする)と,今度は山の左側になるのでは?
アドバイザー :いや,ステアリングを切っているので,そうはならないです.
アドバイザー :切った分だけ荷重が増えます(右側に行きます)ので.
私 :ふむふむ(操舵抵抗か・・・).
私 :確かに大舵の時にスキール音はしているので,ピークの右側かもしれませんね.
アドバイザー :CR-Xってボディ柔らかいじゃないですか?
アドバイザー :荷重掛けてサスペンションを沈み込ませて行くと,ボディがグニャッとしなるんですよ.
アドバイザー :そこから荷重を抜いて行っても,サスペンションは元に戻ろうとしますが・・・,
アドバイザー :ボディの『しなり』は,なかなか戻って来ない.
アドバイザー :だから,ドライバー側で戻すのを手伝ってあげないといけない.
アドバイザー :そのために,最後パッとブレーキを抜くんです.戻す動きを作ってやる.
私 :なるほど!
アドバイザー :ブレーキを抜いて失った荷重の分をステアリングで作ってやる.
アドバイザー :そうやって,クルマの姿勢が戻るのを助けてやりつつ,荷重を維持する.
アドバイザー :これはブレーキとステアリングを連動させるので,なかなか見極めが難しいです.
アドバイザー :ただ,N1車両等,ボディの柔らかいクルマでは使う技です.
理屈は分かりましたが,これはインフィールドの場合と違って,難易度が高いですね・・・.
実際,41.6秒のタイムを出した後,これにトライしてみましたが,
ブレーキを抜くタイミングにステアリング操作が連動しておらず,荷重が抜け切ってアンダーになるパターンの方が多かったです.色々とタイミングを変えて探ってみましたが,今一つ「コレだ!」というのは掴めませんでしたね・・・.
残念ながら,このトライ中に雨が降ってきて路面を濡れてしまい,消化不良な感じでこの日は終わってしまいました.こちらのコントロールに関しては,日を変えてまたチャレンジしてみたいと思います.