
40分掛けてたったの1周でしたが,ようやくまともなラップが刻めた
先日のTC1000.
このラップのおかげで,
11月のTC2000を走ってから,ずっと気になっていた足回りのセットをようやく確認する事が出来ました.TC2000を走った際に「なんかおかしいなぁ・・・」と思ってはいたのですが,半年振りの走行なので今一つ確信が持てず,ホームコースであるTC1000で確認したかったのですが,なんだかんだで1ヵ月間まともに走れず,これが本当にストレスでした.
やっぱり限界域で走らないと,クルマのバランスは正確に見極められませんね.たった1周でも全開走行で確認出来たので,ダメなもんはダメと分かって,本当にスッキリしました.
さて,そのダメっぷりを改めて確認してみようと,車載を見返してみたのですが,
「置きに行った」走りになっているので,ダメっぷりが表に出てませんね・・・.
仕方ないので,LAP+で40秒台に入れた
10月の走行と比較してみます(緑:10月 青:今回)
全体的に見ると,やっぱりインフィールドで前のクルマに追いつき,少し抑えて進入した結果がバックストレッチの伸びに響いており,これで0.2秒失ったようです.見方を変えれば,仮にいつものようにインフィールドに進入出来たとしても41秒フラットくらいのタイム.10月との気温差を考えればクルマが遅くなっているのは間違いないようです.
現在ダメだと思っている部分は赤丸を付けた3つの箇所.
・1コーナー進入で右リアのインリフト量が大きい
・インフィールドのブレーキングで右フロントに荷重が乗り過ぎている
・最終コーナーでクルマの向きが変わらず,なかなか前に進まない
10月時よりタイヤの摩耗は進んでいますが,足回りのセットはイジっておらず,減衰・内圧も同じ設定なので,ここまで問題が出る理由が分かりませんでした.
例えば,2コーナーの出口でも左フロントからバイブレーションが出るので,路面温度が低いせいで内圧が上がらないのか?と思い,高めも試してみましたが解消せず.タイヤの表面温度が低いのか?(タイヤが喰ってない?)と連続アタックしてみましたが,そんな事もなく,ハブかテンションロッドにガタでも出たか?とショップで点検してもらいましたが,これも問題なし.どうやらタイヤや経年劣化といった類の問題ではなさそうです.
「そうすると,ダンパーか・・・?」と思い,1コーナーのフィーリングを思い返してみると,
インに巻き込んでいく動きが明らかに早い.「ピッチングが大き過ぎたか?」とブレーキ踏力を調整してみましたが解消されず,減衰を1段下げ,2段下げ・・・と試してみても,やっぱりオーバーステアになる.右リアがインリフトしているのは間違いない.秋頃のテスト結果では,減衰を2段も下げればベタ安定だったので,同じ減衰設定でこれだけ動きが違うとなるとダンパーの中身の問題.
「あ,コレはダンパーオイルが冷えて固くなってるな・・・」
と思いました.オイルが固くなってダンパーの動きが鈍くなり,その結果,リアのリバウンドスピードが落ち,インリフトが激しくなっているのだと.
今まで夏と冬で減衰設定を変えた事なんてなかったので,こんなにダンパーの動きが変わるのかと驚いたのですが,念のため,サーキットアドバイザーにこの件を聞いてみたところ,「それは有り得る.レースなんかでも周回を重ねる毎にフィーリングは変わっていくものなので.温度が低い時と高い時でフィーリングが変わらないようにオイルを※※※※※※にしたりします」とコメントを頂き,連続周回レベルでフィーリングが変わるなら,間違いないなと確信が持てました.
そう考えてみると,インフィールドで右フロントに荷重が乗り過ぎているのも,
左リアがインリフトして,対角線上の右フロントに荷重が全部乗っかってしまっているせいでしょう.右フロントのサスペンションストロークを有効に使えないので,向きが変えられず,立ち上がりが苦しいです.
ただ,最後コーナーは乗っているフィーリングからするとリアではなく,フロントに問題があるように感じるので,ここでクルマの向きが変わらず,前に進まない(アンダーが強い)理由は何かなー?って感じです.
ダンパーが固くなってリアがインリフトし易いなら,むしろ向きは変え易いはずでなのですが,そういう動きは出ません.ひたすらフロントが入って行かない感触なので,ちょっと理由が分からない・・・.リアのダンパーの動きが固くなっているのと同様に,フロントの動きも固くなってしまっているのでしょうから,フロントは突っ張ってしまっているんですかね? こちらも減衰を下げてロールさせる方向にした方が良いのかな??とか考えています.
いずれにせよ,足回りのセットアップを見直さないとダメなのは,今回の走行ではっきりしたので,ダンパーオイルが固くなっている冬場のうちにやり直そうと思います.
最後に,今回走る前に1つ小細工をしてみたのですが,LAP+のデータを見ていたところ,効果が出ている事が確認出来ました.
今までホームストレートエンドの最高速は133km/h台が限界だったのですが,今回134km/h出ていました(このラップに限らず複数回).アタックラインを使っているとは言え,先述の通り最終コーナーの立ち上がりでクルマは前に進んでおらず,加えてこの日の気圧が1010hPa程度だった事を踏まえると,これは好材料です.
やっぱりギヤ比が変わるとオイシイポイントも変わるんだなぁ~と改めて思いました.こちらもまだまだ煮詰める必要があるので,足回りの見直しと合わせて進めていこうと思います.
以上,今年最後の考察でした.
セッティングし直さないといけないので,年明けからも走り込みをしたいのですが,あのクルリンパ!なリアを何とかしないと効率的に進められませんね.バイク用の17インチウォーマーが転用出来そうな話を紹介頂いたのですが,さてどうするか・・・.
リアのタイヤサイズを見直したいとも思っているのですが,それには新しいホイールが必要ですし,オートサロンの発表前にホイールを決めると後悔もしそうなので,もうあと1ヵ月くらいは現状維持かなぁ~.ただ,その前にフロントタイヤの摩耗限界が来そうな気もするし,フロント変えるならアライメントも変更したいし,アライメント取るならリアのダンパーも仕様変更したい.う~ん・・・色々と悩みがつきない年末・年始となりそうです.
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セッティング(ダンパー) | 日記
Posted at
2021/12/28 11:36:20