
間が空きましたが,冬支度の第6弾.
1月に入り,12月よりも確実に体感温度が低くなってきました.リアタイヤを新調する事もあり,そろそろ以前作った
タイヤカバーにウォーマーの機能を持たせたいところなのですが,アレコレ考えてみた結果,費用対効果のバランスから,まずは誰もが思いつく「カイロ」をテストしてみる事にしました.
消耗品なので現場でテストしてみるのも良いかと思いましたが,それなりに労力が掛かる事もあり,やってみて効果がないと悲しいので,まずは自宅で狙い通りの機能が得られるか試してみる事にします.
やり方は,カバーにタイヤをセットして,
カバーの裏面にカイロを貼り付け,
包んで,ひたすら待つだけです.
今回使ったカイロは,アイリスオーヤマの「ぽかぽか家族 貼るミニ」.
平均温度:50℃の製品ですが,サーキット到着~準備~走行開始までの時間が概ね1~2時間と考えると,長時間の持続性は要らず,昇温時間が短い方が良いため,
コチラのサイトを参考にして各社の製品を比較し,アイリスオーヤマの製品をチョイスしました.また,実際にタイヤに貼り付けて使う場合,外周を覆うのに20個程度は必要になるので,個数が多く・価格が安いのもこの製品でした.
それではテスト開始.
カイロ温度が20℃,タイヤの温度が16℃の状態からスタートし,10分経過した時点で温度を測ってみると,
10分経過 ・・・ カイロ温度:27℃ タイヤ温度:21℃
カイロの発熱が始まり,早くもタイヤ表面に熱が入り始めました.「おおっ,イイ感じ!」と思いつつ,30分が経過.
30分経過 ・・・ カイロ温度:27℃ タイヤ温度:25℃
カイロの温度が思ったほど上がりませんが,タイヤの温度は着実に上がってきているようです.更に待つこと30分.
1時間経過 ・・・ カイロ温度:28℃ タイヤ温度:26℃
アレ? 全然上がらなくなりました.そこから更に待つこと1時間.
2時間経過 ・・・ カイロ温度:30℃ タイヤ温度:26℃
いや,全然温度上がんないんですけど!
(_ _|||)
「なんだ? この製品がダメなのか!?」と思い,もう一個取り出して部屋の中で使ってみると,ちゃんと40℃まで上がります・・・.「使い方を間違えたのか?」と思い,説明書きを読んでみますが,「袋を開ける」「貼る」としか書いていないので問題なさそう.ネットで調べてみると「カイロは酸化熱で発熱するので,通気性が悪いと化学反応が起きない」という文言を見つけ,カバーを外してタイヤ表面に直接カイロを貼り付けて,外気に触れるようにして同じ事をやってみたところ,
30分経過 ・・・ カイロ温度:28℃ タイヤ温度:17℃
やっぱりダメじゃん! ヾ(- -;)オイオイ
更にネットで調べてみると,「カイロが外気にふれた状態や外気温が極端に低い場合等は,カイロの熱が放出され,体感温度が低くなることがあります」という文言を見つけたので,一度カイロを40℃まで昇温させた後にタイヤに貼り付け,10分待ってみると,
スタート ・・・ カイロ温度:37℃ タイヤ温度:16℃
↓
10分経過 ・・・ カイロ温度:28℃ タイヤ温度:20℃
ああ,やっぱりそうだ.カイロの発熱量より放熱量の方が上回ってしまい,熱平衡状態になって20℃台から上がらなくなっていたんですね.
・・・という事で,少なくとも購入したカイロではウォーマーの熱源として機能不足である事が分かりました.これよりも発熱量の大きいカイロは存在すると思いますが,そちらの方だと価格が高く,タイヤに数十個貼り付けて使うのはコスト的に辛そうです(ベスト狙いの1回限定ならいいですが).また,25℃前後くらいだとカイロを外して1分も経たないうちに温度低下が始まるので,これだとコースインまでの待ち時間の間に元の状態に戻ってしまいそうです.やっぱりカイロだと根本的に熱量不足なのかなぁ~?と思いました.
まぁ,こうなるんじゃないかと心の片隅で思っていたので,ズルズルと先送りしてこんな時期に試す事になったのですが,今回テストしてきちんと数字が押さえられたので,スッパリ諦めて別の策を練ろうと思います.
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Posted at
2022/01/26 12:07:31