
四ツ谷に行く用事があったので,ついでに足を延ばして南青山にある「Honda ウェルカムプラザ青山」へ行ってきました.
「2022 Champions and Winners」というイベントをやっていて,F1用パワーユニットである「RA619H」「RA621H」,スーパーフォーミュラ「SF19」が展示されているというので,写真をパシャパシャ撮ってきました.
(F1も車両としてはスピリット201C・マクラーレンMP4/4が展示されてますが,こちらはコレクションホールで見てるのでスルー)
では早速,まずはパワーユニットの方から.コチラ(↓)が2019年仕様の「RA619H」.
コチラ(↓)が2021年仕様の「RA621H」.
マニアックな人じゃないと見わけがつかないと思いますが,エンジンの上部にあるプレナムチャンバーに「HONDA」のロゴが付いている方(↓)が新しい方ですね.
この「RA621H」は通称「新骨格」と言われているエンジンで,2021年に撤退するから2022年用を前倒しで投入したと言われている代物で,「RA619H」と比べると色々違いがあるのですが,このエンジンの詳細が報道された当初
興味が湧いたのが,エンジンのヘッドに斜めに付いているバーだったりもしました(↓).
それをジロジロと見ていて,ふと気になったのがこのパイピング(↓).
ターボのコンプレッサーから伸びて,エキゾーストマニホールドへと繋がっているのですが,「何だ? コレ??」と思い調べてみたところ,「インタークーラーのバイパスパイプ」なんだそうです.過給圧が上がり過ぎた時に,インタークーラーで冷やした空気を元の吸気系に戻して圧力を逃がすのではなく,インタークーラーに入る手前,熱い状態でエキゾーストへ流してタービンを回す力として利用するのだとか.
単純に吸気系に戻すだけだとインタークーラーで冷やした分のエネルギーが無駄になるのが,エキゾーストに逃がすのであればタービンの効率は上がるし,インタークーラーでの無駄も発生しない.これによってエネルギー効率が10%以上も増えたんだそうで,こんなパイプ1つで10%も変わるなんて面白いですね.
そのままの流れでエキゾーストマニホールドを見ていたのですが,よく見てみると,右と左で形が違う・・・?
旧モデルの「RA619H」は,左右で似た形をしているので(↓),
何かここにも工夫があるような気がしましたが,これに触れている記事は見つけられませんでした・・・.
「新骨格」の特長の1つであるカムシャフトの挟み角は外からは見られず,個人的には廃止の決まった「MGU-H(Motor Generator Unit - Heat)」の実物を見てみたいなぁ~と思うのですが,搭載された状態じゃ見れないので,これは2026年まで待たないと無理なんですかねぇ~?
以上,一般向けとしては初公開となった「RA621H」の実機見学でした.
もう1つの目的「SF19」の方もじっくりと見たのですが,これも加えると長くなるので,今回はここまで(
次回に続く).
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Posted at
2022/12/27 22:28:17