
足回りのセットが煮詰まり,クルマ側でこれ以上の伸び代が見えなくなったので,ドライバー側の引き出しを広げる事にしました.
「引き出しを広げる」と言っても,単純に慣れたコースをグルグル回っているだけは新しい引き出しは見つからないので,基礎練が出来る広場トレーニングを探していたところ,サーキットアドバイザーでお馴染み蘇武喜和さん主催の「プロセス練習会」に空きがあったので参加させて頂きました.
昨年12月,蘇武さんが
SNSにこの練習会の一部を上げられていたのですが,そこに映っていたAE111の走りがかなり衝撃的で,以前から一度こちらの練習会に参加してみたいと思っていました.
当時,蘇武さんからこの動きを作るためのレシピも教えて頂いていたのですが,急に思いついた事もあって,
手持ちがハイグリップしかねぇ・・・ orz
という状況でスタートしました.「ま,レベルは下がるけど,それでも何かしらの練習にはなるでしょ~」と思いつつ,いつもの仕様で筑波サーキットのジムカーナ場へ向かいました.
こちらの練習会では,以下の3コースが設定され(↓),
散水車でウェット路面を作り出し,スライドコントロールを練習します.FFは2コースで,青パイロンを目印にターンする「C字コース」がオススメとの事.1回の走行時間は2分で,タイマー(↓)をお借りして自分で時間管理をして出入りするやり方でした.
走行時間は3時間半で,今回のエントリー台数は10台.各コースに分散して練習する事になるので待ち時間は平均3~4台分(≒6~8分).途中,散水車が水を補充したり,インストラクターのクルマが入ったりもするので多少ズレますが,感覚的には10分も待てば順番が回ってくる印象でした.
では早速・・・といく前にまずは腹ごしらえ.申し込む際「12時開始」と書かれていたので「(移動時間を踏まえると)お昼食べるタイミングがないなぁ~?」と思っていたのですが,ケータリングサービスが来るとの事でそちらを使わせて頂く事にしました.
こちらの「焼豚丼」,美味しかったです♪
昼食を堪能しつつ午前中の人達の後片付けが済むのを待っていると,続々とコースオープンとなり,皆さん練習を始めます.私も荷物を下ろして手早く準備を済ませ,まずはオススメの2コースに入ってみます.
蘇武さんから走行前に「リアの内圧は1.6キロ,減衰も全抜き」のアドバイスを頂いたので,そのセットで走り始めてみたのですが,
多少リアがプルプルするくらいの滑り具合.上り坂となる奥(TC2000側)ではフロントの荷重が抜けてドアンダーになるような有様でした.
ん~,まぁこんなもんでしょ (゚ー゚) ナットク
これだけでも滑るか? 滑らないか? ギリギリのトコを掴む練習にはなるので,全然満足です.
ただ,折角の機会なので色々試してみよー!という事で,お次は1コースへ.ここは本来パイロンスラロームを試すコースだと思うのですが,FFの低い車速でそれをやっても練習にならないので,180°ターンをやってみる事にしました(↓).
こっちも滑らないかなー?と思ったのですが,ターンの立ち上がりでクルッ!と向きが変わります.
おおっ! やっぱりLSDって曲げるための部品だね!
(´∀`) チョットタノシイ
と感じるフィーリングでした.
少しずつこの練習会の流れにも慣れてきたので,練習メニューをどう工夫しようか考えていたところ,蘇武さんがやってきて,
プレゼントがあります!
とスタッドレス(↓)を貸してくれました.
おおっ! これでレシピに近づけると感謝して,早速装着(↓).
どんな感触なのか分からないので,一先ず1コースでお試し(↓).
車載で見ると,先程までとさほど変わらないように見えますが,全然ツルツルです! 先程まではLSDを使ってアクセルでクルン!と回るような感触でしたが,今回はブレーキでリアがロックさせてクルン!と回るような感じ(サイド引いたターンに近い).ペダルとステアリング操作のタイミングを間違うと,その場でスピンしちゃいますし,出口でお釣りもらってカウンター~なんて感じにもなります.そこをキレイに・スムースに走れるようにタイミングを計っていると,
ヤバイ,楽しくなってきた・・・(о´∀`о)♪
ここで蘇武さんが再び登場し,試運転しながら練習に向いたクルマのセット出し.
それが済んだ後,2コースを使って模範走行を見せて頂きました(↓).
事の発端となったAE111の時の動画を見た時も思いましたが,「FFでこんなにリアが流れてるのに,なんでクルマが前に進むんだ!?」と,かなりカルチャーショックな体験でした.EF8でもこういう動きを作り出せるんだ!と非常に良い勉強になりました.蘇武さん,有難う御座います!<(_ _)>
動画の終盤で笑い声が出ている通り,こんなの出来たら楽しいに決まっているので,早速私もトライしてみますが・・・,
いや,こんなん無理!(笑)
定常円どころか,半円だってマトモに描けない.リアがどこで流れ始めるのか全然分からない.あっ!と思った次の瞬間にはクルマが後ろを向いてます・・・.TC1000で
86 Racingを借りてスピンしまくった時と感触が似ているので,「自分のセンサーってこんなに鈍いんだなぁ~」とかなりショックを受けました(苦笑).
さすがにこれじゃ練習にならないので,リアの減衰を固めさせてもらってリトライ(↓).
これで何とかギリギリ見れるレベルの走りにはなりましたが,後から車載を見返してみると,カウンターの量が全く足りてない事に気づきました・・・.どうも私はこんな感じ(↓)で,
後傾姿勢(大) ⇒ ペダルでコントロール
後傾姿勢(小) ⇒ ステアリングでコントロール
水平姿勢 ⇒ ステアリングでコントロール
前傾姿勢(小) ⇒ ステアリングでコントロール
前傾姿勢(大) ⇒ ペダルでコントロール
ある一定の範囲まではステアリングでコントロールしようとするのですが,その範囲を超えた後はペダル側に全部任せてしまい,ペダルに任せている間はステアリングの操作を止まる癖があるようです.多分カウンターを当ててお釣りをもらう事を警戒して,こういう癖がついたのだと思いますが,ペダルで操作している間もステアリング操作を止めない,「両方をスムースに連動させてコントロールする技術」が圧倒的に足りてない事が自覚出来ました・・・.
この課題を認識出来ただけで,今回参加した甲斐があったというものです.
そんなこんなで,アッという間に練習会は終了.10分に1回順番が回ってくるとなると,お腹いっぱいになるかと思いましたが,終わってみれば全然足りない(笑).課題が見つかっただけにそれをどうやって対策するか?まで辿り着けなかった点が消化不良気味ですが,こちらは素晴らしい模範走行の映像があるので,後で自身の車載と比較して考えてみようと思います.
その後,ウェット路面でたっぷり走ったので,クルマもたっぷり汚れており(↓),
これは早く落とさないとシミになるそうなので,常磐道に上がる前に329号沿いのコイン洗車場「blue wash」で洗車.
吉野家の隣,ケーズデンキの真向かいにコイン洗車場がある事を,この日向かう際に初めて認識しました(調べたら2021年6月オープンでした・・・).帰りは反対車線ですし,入口は狭いですし,コイン払いオンリーっぽいので少し使いにくいですが,汚れが酷い時は今後も活用しようと思います.
以上,初参加の「プロセス練習会」でした.
纏めると「楽しかった!」「衝撃的だった!」「気づきがあった!」「走り足りない!(笑)」って感じでしょうか.最初のミーティングで蘇武さんは「今日は"速さ"の練習ではなく,"上手さ"の練習を!」と仰っていましたが,先日初めて知った単語「Confidence Factor(自信の有無によるタイムの補正係数)」という概念にも通じる"上手さ"は,確実に"速さ"にも繋がるんじゃないかなぁ~と思う半日でした.
蘇武さん,アドバイスだけでなく,タイヤまで貸して頂き,本当に有難う御座いました.
事務局の皆様,スムースな進行・運営・走りに集中出来る環境作りを有難う御座いました.
次回はちゃんと自分でスタッドレスを用意したいと思いますので(笑),機会が合えばまた宜しくお願いします!