
スローパンクチャーが発生している事が判明し,
エアバルブの交換を行ったADVAN Racingの「RZⅡ」ですが,その後,経過観察をしたところバルブ交換後もエアが微妙に漏れている事が判明しました.
漏れ量は,1G状態で7日間放置すると内圧が0.1キロ低下する感じ.本当にビミョ~に漏れているみたいですね(泣).漏れの原因がタイヤ側である可能性もゼロではないですが,それを検証するのに新しいタイヤを買って,工賃払って付け替えるのもバカらしいので,今履いているタイヤが摩耗し切ったら処分かなぁ~と思っています.
このホイールは2019年に新品で購入したもので,恐らく走行中のダメージでリムのどこかにヒビが入り,漏れているのだと思われますが「僅か5年で寿命かぁ~」と落胆し掛かった瞬間,昔オレさまが「ホイールは消耗品!」と言い放ち,走る度にホイールを壊していた事を思い出し,「アレよりはマシだな・・・」と思い直しました(笑).
さて,そんな感じで次のホイールを探さないとなぁ~と,何気なく先述の「RZⅡ」を眺めていたら,タイヤの側面に「黄点」が付いているのが何となく目に留まりました(↓).
そういえば3年前,
taka@黒インテ(元)さんとTC2000のパドックにいた時に,見知らぬ外国人から突然声を掛けられ,自分のクルマ(GRヤリス)のタイヤを指差し「タイヤに赤い点が出ている.コレは問題なのか? もう走れないのか!?」と心配した様子で聞かれた事を思い出しました.
その時はtakaさんが「これは工場で付けられるマークだ.問題ない」と流暢な英語で返してくれて,その外国人は安心した様子でコースに向かって行ったのを覚えているのですが(走り去る後ろ姿に「筑波のライセンスを持っとるんかい!」と突っ込みを入れたのでよく覚えてる・・・笑),アレ? なんで私のタイヤにはその赤点がないんだろ?と思い,そもそもこの黄点・赤点ってどういう意味なんだっけ?と気になったので調べてみる事にしました.
まず,「黄点」は「軽点(=そのタイヤで最も軽い点)マーク」だそうです.
タイヤは回転する物体なので,重量に偏りがあると振動の原因となるため,なるべく全周が同じ重さになるように設計・製造される訳なのですが,そうは言っても工場で大量生産される量産品なので,製造バラつきによって多少の偏りは生じます.このためタイヤをホイールに組み付ける際,ホイール側でも偏りが生じる部分(≒エアバルブがあって若干重たくなる部分)とタイヤの「軽点」の位置を合わせ易くするために,マーキングする事でバランス取り時の作業性を向上させているのだそうです.

(↑確かにエアバルブの位置に黄点が来ていますね・・・)
これを読んで,よく私はサーキットで内圧調整をする際,エアバルブがホイールと同色で見つけれず,エアゲージを握った手がバルブを探して空中でクルクルと孤を描いたりするのですが(苦笑),バルブを探す時はこの黄色いマークを目印にすれば良かったんですね! 1つ勉強になりました.
なお,少し話が逸れますが,人によってはこの「黄点」でなく,スポークに貼るデカール(↓)をエアバルブの左右に貼って目印にしたりもするそうです.

(ああ,そういう使い方もあるのか・・・とこれまた勉強になりました)
話を戻して,「赤点」の方は「ユニフォミティ(均一性)マーク」というのだそうで,こちらは「そのタイヤで最も外径が大きい部分」を示しているのだそうです.この「ユニフォミティマーク」をホイール側で最も外径が小さい部分(RRO:Radial Run Out マーク)に組み合わせて,真円度を高めるられるようするのだそうです.これを聞いて「RROマーク? そんなのホイールに付いてたか??」と思ったのですが,この「RROマーク」は社外のアルミホイールには付いておらず,純正ホイールや鉄チン等に付いているのだとか.私は20年近く純正ホイールをマジマジと見た事がないので,そりゃ記憶にないのも当然かなぁ~と思いました.
なお,この「黄点」と「赤点」のどちらを優先してタイヤを組むべきか?というと,「赤点」の方だそうで,理由は「重量のズレはバラストで打消せるが,真円度のズレを打ち消す方法は他にないから」だそうです(そりゃそうだ).ただ,サーキットユーザーは大半が社外のホイールに交換してしまうため,「赤点」の対になる「RROマーク」がそもそもなく,合わせられない事から,結果的に「黄点」で合わせる事が常識となっているのだそうです.
なお,この「黄点」「赤点」は大半のタイヤでに付いていて,マークが付いていないのは,これを付けるコストすら削った安いアジアンタイヤか,ミシュランタイヤのみだそうです.ミシュランタイヤが付けていない理由は「真円度に自信があるから」だそうで,「自信があるからそんなマーキングも不要!」という思想なんだとか(なるほど.だからあんなに高いのね・・・).
( ‥) ン?
だとすると,先述の「RZⅡ」に履かせてあるA052に赤いマーキングが付いてないのはおかしくないか? モータースポーツ用のホビータイヤだから社外のホイールと組み合わせる事が前提で,「赤点」は無意味だから最初から付いていないのか・・・?と思い,新品の時の画像を漁ってみたら(↓),
ちゃんと両方あるや~ん! 単に「赤点」の方は消えちゃっただけですね(笑).
以上,タイヤの黄点・赤点のお勉強でした.
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Posted at
2024/11/01 19:28:04