年末の筑波最終営業日で低反発スプリング投入後の不振の原因がリアにある事が特定出来ました.
手っ取り早いのは今シーズンまだ行っていないリア用の新品タイヤを投入する事なのですが,低反発スプリングを投入する過程でなんだかんだと結構な費用が掛かってしまい,現状は資金不足で新品タイヤを買えず・・・.来月は車検もありますし,今シーズンは先送りかなぁ~?とも思っています.
だとすると,折角のタイムアタックシーズンに,このまま手をこまねいて見ているだけなのか?なんて,そんな我慢が出来るはずもなく,手持ちのアイテムで何かリアのグリップを増やす方法がないか? 年末・年始の間で頭を捻ったところ,1つアイデアが思いついたので再びTC1000へ行って来ました.
この日の朝はいつもの通り5時に起きたのですが,筑波サーキット周辺の気温を見るとマイナス値.今月から9時台はタイムアタック枠となるそうで(走行時間が20分→15分へ短縮),現状のリアタイヤで-1℃の路面温度の中,15分で温めるのは無理だろう・・・と判断し,戦略的二度寝を決行!(笑) その後,何とか9時半に起きる事が出来たので,いつものように首都高→常磐道と繋いで筑波へ向かいました.
世間的には3連休の初日との事で,動きの怪しいクルマがチラホラいましたが,常磐道で白いCR-Xと遭遇.「珍しい~」とフロントウインドウ越しに眺めつつ谷和原ICまでランデブーしました.
その後,筑波サーキットに到着し,パドックまで進むと意外と台数が少ない.年明け初のファミ走という事で激混みとなるか? オートサロン休みでガラ空きとなるか? 二つに一つだと思っていたのですが,今回はどうやら後者だったようです.コース上では11時台の走行が開始していましたが,そちらの方も2~3台とガラガラ.「これだったらもっと早く来れば良かったなぁ~」と若干後悔しつつも準備を進めました.
12時前には準備が終わり,ピットの方へ行って常連さん達に挨拶をしていると,一人TC3000をヤル気満々のkame@103kgさんが来られて,年始の挨拶だとコレ(↓)を頂きました.
これ以外にもお茶の差し入れまで頂き,毎回有難う御座います.<(_ _)>
その他の常連さん達は既に後片付けを終えてお昼に向かうとの事で,それを見送りつつ私はP2枠(13:20~)のチケットを購入してコースイン.11時台がガラ空きだったので,同じくらい空いているかなぁ~?と思ったら8~9台と結構な台数がいました.
この頃には路面温度は19℃まで上がっていたので,「これならウォームアップは何とかなるでしょ~」とタイヤに負荷を掛けつつアタック出来るスペース探し.ヘアピンとインフィールドで左右共にリアタイヤに熱が入った事を確認出来たので,7周目にアタックしてみると,
最終複合の進入でリアがフラフラして安定しない.「アレッ? リアタイヤは間違いなく熱が入っているはずなのにおかしいなぁ~??」と思いつつ,何周か試すもやはりフラフラ.「ん? なんだ? 路面がスリッピーなのか??」と思いつつ若干抑え気味にアタックして 41.934 をマークした後,一度ピットへ.
今回,リアのグリップを簡易的に上げるために,5mmのスペーサーをリアに入れてトレッドを広げてみたのですが(↓),
ネジの掛かり代が結構少なかったので,リアのフラフラはまさかそれが原因か!?と疑いましたが,トルクレンチを掛けてみたところ緩んでなかったので,原因は別にある模様.
その後,再びコースに戻りアタックを試みたのですが,周囲のペースは私とほぼ同等なはずなのに,なぜだかアタックしづらい・・・.前とのスペースがギリギリ足りなかったり,空間を開けようとすると後ろから突っつかれたりと場所取りに四苦八苦しましたが,16周目にようやくフルクリアが取れて 41.459 をマーク.
スペーサー投入後の感触としては,しっかりとリアタイヤに力を掛けられるようになり,クルマの限界が掴み取り易くなりました.また,コーナリング中,リアタイヤに掛かった力が横に逃げず,ちゃんと支えてくれるため,その分だけフロントの荷重抜けも減ったようで,これまで限界だと思っていた先にもうちょっとだけ使えるグリップが存在している事に気づけました.察するに,先程の最終複合のフラフラした挙動は,この「限界の先にある使えるグリップ」を無意識に使ってしまった結果,相対的にリアのが負けてテールスライドを誘発していたようです.前回の減衰下げに加えて,10mmトレッド幅を拡大してもリアのグリップはまだまだ足りていないようですね・・・.orz
リアのグリップはこれ以上の向上策がないので,あとやれる事といったらフロントの方.スプリングにプリロードを掛けてハンドリングの改善を図ってみるか?とフロントタイヤを外して作業を始めたのですが,
スプリングシートを固定しているネジの位置が絶妙で,工具が入らずネジが緩められない・・・(泣).
10分程度格闘しましたがどうやっても無理そうなので,プリロード調整は諦めました.
残り時間を見つつ「さて,どうする?」と思案した結果,現状の前後バランスだと「限界の先にある使えるグリップ」を使いこなすのは難しいので,ならば減衰を前後共に上げて,その領域に入らないようにすればフラフラした挙動が解消するのでは?と思い,それをセットしてP8枠(15:20~)でコースへ.
先程よりは台数が少ないですが,それでも5~6台はいる感じ.右リアは太陽光で既に温まっていたので,左リアに積極的に負荷を掛けて熱を入れた後,3周目にアタック.
クルマを今一つ信用し切れなかったので,1コーナーは若干置きに行った感じで入ってしまったのですが,それでも 41.602 とマズマズのタイム.ハンドリングは1本目の時よりも確実に良く,これなら思い切って飛び込んでも何とかコントロールが出来そう.ただ,1コーナーは良くてもヘアピンは減衰を固めたせいでリアの接地感が全くなく,「コレでアタックするのは,伸るか反るかの賭けになるぞ・・・」と思いましたが,この賭けに勝たないとタイムは出せないので意を決して挑んでみると,
やっぱ,無理でした・・・.(T-T )
41秒台に入れる!と意気込んで走っていたハセピーさんを含む,同枠を走っていた方々,コースを汚してしまい,ごめんなさい.<(_ _)>
この後,スピンでリアタイヤに変なカスがついたのか? 振動が激しくなったので一度ピットに戻り,車両をチェックするも問題なし.ならば!と気を取り直してアタックしてみたところ 41.445 と1本目とほぼ同等のタイムを出せました(ヘアピンはライン取りを変えて対処).この際,ラップタイマーを横目に見ていたのですが,インフィールドを立ち上がった時点でグリーン表示となっており,上手く纏めればまだまだタイムを縮められそうな雰囲気.「おしっ! 覚悟決めてもう1回やるか!!」と集中力を上げて挑んだ結果が・・・,
41.340! 新品タイヤの0.034秒落ちとなかなかの好タイムを記録出来ました.しかも,このタイムはまだ1周を完璧に纏め切れていない状態で,全部完璧に纏めればあと0.05秒は削れそうな雰囲気(=41.29秒は出せそう).だったら,やるしかないでしょ!とその後も挑んでみたのですが,最終の複合がどうしても纏め切れず,41.405,41.403と不発に終わってしまいました・・・.orz
以上,リアのグリップがもっと必要と分かったTC1000でした.
1周を完璧に纏め上げられなかった点は若干悔いが残りますが,まぁ,やれるだけの事はやりましたし,新品タイヤ相当のタイムも残せて一定の満足感は得られたので,帰りは「鶏そば炭や 常総店」へ行って自分へのご褒美.
「特製純生白湯 辛味鶏そば」を頂きました.普通の鶏そばも美味しかったですが,この辛味は更に美味しく,最後まで満足な1日でした~♪ 当日お会いした皆様,お疲れ様でした!