
先日
一人TC3000をやった後,お昼ご飯を食べている時にAT使いのBB6から「次,何をイジったら良いと思う?」と聞かれたので,「フロントタイヤを245化する事じゃない?」と答えたら,「いやぁ~,それは・・・」と難色を示されたので「ん~,ならブレーキの強化では? 毎回1本走っただけでタッチがフカフカになるんでしょ? そこはやった方が良いんじゃない?」と伝えたところ,「じゃあ,アドバイスよろしく」と丸投げされました(苦笑).
「いや,オーナーじゃないし,BB6のブレーキ事情なんて知らないよ~」と思いつつ,折角頼まれたので下調べをしてみます.
まず,そもそもBB6のブレーキ仕様はどうなっているんだ?と調べてみると,EK9/DC2と同サイズ(直径:282mm)らしい(↓).
「TYPE-R用と同様のスペックなら,そんなに悪くはないのでは?」と思いつつ,車重を比較してみると,
EK9 ・・・ 1090kg (パワステ・エアコン・ABS・SRSエアバッグ装着車)
DC2 ・・・ 1080kg (96SPEC・ABS・SRSエアバッグ装着車)
BB6 ・・・ 1290kg (4AT・2WS・ABS・SRSエアバッグ・サンルーフなし車)
ワァ~オ! 200kgも重い.なるほど,これじゃ厳しいわなぁ~と思い,ショップでAT使いのBB6の仕様を確認してみたところ,既にCL1用のブレーキローター(300mm)を入れているとの事(↓).
アラッ,強化済でも足りてないってコトですか.CL1だと車重は1330kgなので,十分カバー出来ていそうな気がするのですが,まぁ,確かにTYPE-RではなくEURO-Rですし,そもそもBB6の方は4ATでブレーキング時にエンブレの効果が薄く,ブレーキローター&パッドの負担が大きいという事もあるんでしょうね.
となると,これよりも更にサイズが大きなローターとなる訳なのですが,そんなのあるのか?と調べてみると,KB1用(直径:320mm)を流用するのが割と定番らしい(↓).
KB1(レジェンド)ともなると1760kgとさすがの重量級で,如何にサーキットスペックではないと言っても+500kgの車重に耐えられる設計なら十分な能力を持っていそうです.KB1用は17インチホイール対応でAT使いが使っているホイールでも入りそうですし,「これで良いんじゃないのかな?」と思い調べてみると,ローターサイズが上がっているので,当然キャリパーの変更も必要(↓).
このキャリパーが対向4ポッドのアルミ製だそうで,流用している人達の目的はこちらのキャリパーにあるそうです.AT使いのキャリパーは現状何を使っているんだろう?とこれまたショップで確認したら,NA2用のキャリパーだそうで(↓),

(REVSPEED 2019年12月号より)
ああ,
例のアレか・・・.という事で,こちらも既に強化済な事が確認出来たのですが,KB1用のキャリパーは2ポッドではなく4ポッドですし,更に強化にはなるでしょうね.
残る問題はホイールとの干渉かな?と調べてみると,17インチ対応とはいえ,やはり4ポッドなのでクリアランスが厳しいらしい.細かい数値を出していらっしゃる方がいたので,そちらのデータを拝借して調べてみると,

(Fancy Craft:
ホイールオフセット計算より)
仮にAT使いが使っているホイールがINSET:48だと仮定して,10mmは外に出さないと当たるか? 10mmならスペーサー使って逃げられなくもない気がしますが,BB6はホイールハウスの容積が小さいらしいので(245幅を嫌がるのはこれが理由),どうなんでしょうね・・・?
あ,あとはパッドか.今AT使いが使っているのはFEEL'Sの「RACING」だそうですが(↓),
コレにKB1用の設定はないので,他にサーキットユースのパッドが出ているメーカーがあるのかな~?と調べてみると,Projectμに設定がありました(↓).
「RACING-N1」なら800℃までカバーしていますし,これでダメなら「RACING-N+」もあるので大丈夫でしょう.
(なお,ENDLESS,DIXCEL,ACREはサーキットユースの設定なし,Winmaxはパッドの型はアリのようでした)
以上,BB6にKB1用のブレーキローター&キャリパーを入れてみたら?というお話でした.
ちなみにKB1のブレーキシステムを調べる過程で,こんな文言を見つけたのですが(↓),
図解されたものがなくて詳細が分からないのですが,これって他車種にも流用出来ないのかなぁ~?なんて思いました.
ブログ一覧 |
AT使いのBB6 | 日記
Posted at
2025/02/27 00:10:09