
先日,「
フロントにヘルパースプリングを入れるなら1Gで線間密着するものを使え!」というのを学びました.
この手法は,接地性を高めるためにハイレート(20キロ)のヘルパースプリングを使って積極的に伸びの力をアシストさせるのが狙いな訳なのですが,1Gちょうどで線間密着をさせる必要があり,なかなかセッティングするのが難しそうです・・・.となると,一先ずはリアと同様にほぼレートがないヘルパースプリングを使って手っ取り早くリバウンドストロークを稼ぐのが良いか?と思い調べてみる事にしました.
まずは,完全に潰す前提でヘルパースプリングを使う場合の注意点を確認すると(↓),

(HYPERCO:
ヘルパースプリング と HYPERCO テンダースプリング の違いについてより)
ヘルパースプリングの密着高 >(アッパーシートの凸部分 + スペーサーの凸部分)
という関係にしないと,アッパーシート⇔スペーサーが接触して異音がするそうです.これはごもっともな話.1キロ以下のヘルパースプリングは密着高が10mm前後でしょうから,ほとんどのヘルパースプリングが接触するでしょうね.
となると,HYPERCOで言うところの「ヘルパースプリング」ではなく「テンダースプリング」を使うべきか?と思っていると,再び「角断面形状」の話が出てきました.

(HYPERCO:
HYPERCO TENDER SPRINGより)
やはり完全に潰して使う前提であれば,変形が少なそうな「角断面形状」だよなぁ~.
「角断面形状」でないスプリングは除外するかと思い,調べているとこんな情報を見つけました(↓).

(ENDLESS:
バッファーチューブより)
線間密着による異音の防止,線間密着箇所の保護に効果的なポリウレタン素材のバッファーチューブ.
あ~,なるほど.「丸断面形状」であってもこういったバッファーチューブで覆う事によって線間密着時の対応をしているのか.でも,全部保護しようとすると一体何個このチューブがいるんだ??と思ってしまったので,やはり無難に「角断面形状」を前提に探す事にしました.
さて,実際に探すとなると色んなメーカーのアシストスプリングが引っ掛かるのですが,さすがにこの長さでは反発力の違い云々はない気もするので,どこのメーカー製でも良いのかなぁ~?と思いつつ,一応,角断面スプリングの特性を調べてみたところ,以下のような感じ(↓).
丸断面と比較した場合,自由長・外径・巻数・密着長が同じであれば,角断面の方がバネ定数が大きい.
このバネ定数の高さを活かして,その分だけ小型化する(外径を小さくする等)のが,「角断面形状」の特徴のようですね.となると,注目すべきは自由長か?と思い,主だったところのアシストスプリングの自由長を調べてみると,こんな感じ(↓).
HYPERCO ・・・ 88.9mm
Swift ・・・ 68.0mm
MAQs ・・・ 50.0mm
ENDLESS ・・・ 60~75mm
現状のフロントダンパーはこんな感じなので(↓),
リアと同様にメインスプリングを7インチ(178mm)→5インチ(127mm)に縮めて,出来た51mmの空間にアシストスプリングを入れる事を想定すると,MAQsのものがサイズ的にぴったりですね.
という事で,MAQsのID65を詳しく見てみると(↓),

(MAQs:
ヘルパースプリングより)
密着荷重が53kgなので,1Gで十分密着させられそうですね.
ただ,これで増えるリバウンドストロークは26mm.果たしてこれで足りるのか・・・?
以上,フロント用アシストスプリング考察でした.
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セッティング(ダンパー) | 日記
Posted at
2025/03/09 18:46:06