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OX3832のブログ一覧

2021年12月11日 イイね!

冬支度 ~クロスレンチ編~

冬支度 ~クロスレンチ編~前回のTC1000,相も変わらずリアタイヤのウォームアップに苦しみ,コース上で何とかしようとアレコレやってみたものの,台数が多くなるとそれをやる余裕もない事が改めて分かりました.

「これはいい加減,コースイン前に対策しないと無理だなー」と思い,それに必要なモノを調べてみると,車載する道具の量・大きさが一気に増えそう・・・.「こんだけ増えるなら,実際に増やす前に先に今あるモノを減らさないとダメだよなー」と思い,今積んでいるモノをコンパクトに纏める事を先に考え始めました.その第1弾として,20年使った(が実際の使用頻度は低い)モノを思い切って処分し,スペースを確保.


続く第2弾として,スペースを取っているクロスレンチ(十字レンチ)に目を付けました.

今まで使っていたのはタイトル画像にある通り,極々普通のクロスレンチで,多分サーキットを走り始めた後(2013年頃?)トルクレンチとセットで買ったもの.オートバックスで1000円前後の安いヤツを買った記憶があるので,多分エーモンの「アルミホイール用クロスレンチ」でしょうね.


さて,クロスレンチのサイズダウンとなれば,分割式が最初に頭に思い浮かぶ訳で,早速調べてみると,コレ(↓)を見つけました.



ASTRO PRODUCTSの「1/2DR分割式スピーディークロスレンチ」.「そうそう,こういう2本に別れるヤツ・・・」と思った後に,「ん? スピーディーってナニ??」と疑問に思い,そちらも調べてみると,ナットに挿す側の軸がフリーになり,片手でこれを支えたまま,力を入れる側の軸をクルクルと回して,ナットの脱着時間を早めるもののようです.

「ほぅほぅ,便利そうだな~」と思い,自分のタイヤ交換時の作業を思い返してみると,「ん? いや,そのクルクルと回す時間ってそんなに多いか・・・?」と思い直し,実際に作業しながら再度確認してみたのですが,私の場合,手締め→クロスレンチ締め→トルクレンチ締めのうち,手締めの時間の方が一番長いので「要らないなー」という結論に達しました.



私のEF8はフロントにEK4用のビッグローターを使っているのですが,センター出しのために3mmのスペーサーを噛ませているので,そもそもナットのかかる量が少ないんですよね.これくらいの回転量だったら,手でナットをセットした後,いちいちクロスレンチを持ち替えて回すよりも,そのまま手で回した方が圧倒的に早い(両手使って2個同時に締めるとかも出来ますし).リアはスペーサーがないので回す量は多いですが,そもそも交換頻度が少なく(FFなのでサーキットではフロントしか交換しない),「要らないなー」と思いました.


・・・という事で,早回し機能のない分割式に再び焦点を当てていたのですが,ここで予想外の伏兵が現れます.

先日のTC1000で,おだてのまつさんがクロスレンチにトルクレンチの機能を持たせた「クロストルクレンチ」なる新兵器を投入していました.



「な,何と画期的な・・・!」 Σ(□゜/)/

と思い,早速まつさんの作業風景を見させて頂いたのですが,「ん?」「んん・・・??」と思う点があったので,これの採用は見送らせて頂きました.見送りの理由は「よく会う人と道具が被るのも面白くない!」とか,そういったヒネくれた理由だとでも思って下さい(笑).


・・・で,三度戻って分割式.

早回し機能が不要となると,割とシンプルな形になるはずなので,スリムなタイプを探していたところ,コレ(↓)を見つけました.



CUSCOの「スマートクロスレンチ」.分割するだけでなく,1本に収納出来るタイプのようです.

「おおっ! これはイイ!!」と思い,早速,通販でポチろうとした瞬間,「いや待てよ.CUSCOが工具を自社開発する訳ないよな・・・.コレ,どこぞのOEM製品じゃないのか?」と思い,類似品を調べてみると,

BLITZの「RACING CROSS WRENCH Ver.2」とか,



RIVAIの「スマートクロスレンチ」とか,



・・・を見つけました.これらもOEM臭いので「大元はどこだー?」と更に調べてみると,古寺製作所の「SPADA」に辿り着きました.



「これかー!」と思い,こちらをAmazonでポチろうとしたところ,似た商品が2つ出てきます.「なんだ??」と思い,見比べてみるとどうやら型番が違うようです.「RWW1721」と「RWW1721S」があり,どう考えても後ろに「S」が付いている方が新しそうですが,違いが何なのか気になる・・・という事で,更に調べてみると,



どうやら,十字の3箇所,17mm/19mm/21mmのソケット部分は変わらないようですが,最後の1箇所部分が単なるHEX→9.5sqのソケット挿しに変わっているようです.「なるほど.使う事はないと思うがそちらの方が便利だなー」と思い,「RWW1721S」の方,すなわち「KDR SPADA type S」にしようと思ったのですが,念のために使用者のレビューを見てみようと思い,検索してみると以下(↓)の動画を見つけました.



「アレッ? なんだか微妙っぽいぞ・・・」
(-ω-;)ウーン



「さて,困ったな・・・」と思い,ネット上でポチポチ検索してみると,みん友さんのブログに遭遇.
その中でASTRO PRODUCTS(AP)の「簡単収納クロスレンチ」を選ばれている事を知りました.

「安いし,もうコレいっちゃえー!」と近所のアストロに直行.早速ゲットしました.



偶然なのですが,買いに行ったアストロで,この「簡単収納クロスレンチ」の隣に「SPADA type S」も置かれていたので,両者をじっくり見比べてみたところ結構違いました.

一番違うのは,このソケット部分の厚み(↓).



「SPADA」の方は「ソケット部の耐久性が低く,歪む」というコメントも見たのですが,この「簡単収納クロスレンチ」の方はそこそこサイズが大きくて頑丈そうな形状をしているので,別の製品である事は間違いなさそうです.

ついでなので,両者のスペックがどう違うのか調べてみると,こんな感じ(↓).

【SPADA typeS】
 サイズ  ・・・ 395×340mm(T字型時)
 ソケット ・・・ 17/19/21mm + 3/8DR
 重量   ・・・ 850g

【簡単収納クロスレンチ】
 サイズ  ・・・ 420mm(収納時)
 ソケット ・・・ 17/19/21mm + 1/2DR
 重量   ・・・ 1100g

サイズから重量まで結構違いますね.ちなみに先述の類似品調査で見つけたもののスペックと照らし合わせてみると,CUSCOは古寺製作所(KDR)製で,BLITZ/RIVAIはASTRO PRODUCTS製のようですね.


以上,冬支度~クロスレンチ編~でした.

たかがクロスレンチ1本変更するのに一苦労ですが(笑),これで大幅にスペースを確保出来たので,次の施策へ進みたいと思います.
Posted at 2021/12/12 14:10:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | セッティング(ツール) | 日記
2021年08月14日 イイね!

車載カメラ変更

車載カメラ変更先日,1ヵ月半振りにTC1000で走ったのですが,騙し騙し使っていた車載カメラが遂に寿命を迎えました.

昨年の冬くらいから調子が悪くなり,朝一になかなか起動しなかったり,起動したらしたで即電源が落ちたり,それで1回SDカードをダメにした事もあって,「そろそろ厳しいかなぁ~」と思いつつ,毎回30分くらい格闘すれば何とか使えていたので,あの手・この手でやりくりしてましたが,いい加減無理でした・・・.

これまで使っていたのは,国内ではあまりメジャーではない「Contour+2」というカメラで,ズーム機能がなかったり,音声が良くなかったり,大体1年くらいでバッテリーが死んだり(撮影時間が60分→20分くらいになる)と,正直オススメ出来る製品ではないのですが,当時はまだ数が少なかったスマートフォンとの連携機能や,レンズの回転機能等が私のニーズとマッチしていたので使い続けていました.

「Contour」の製品は2019年9月に全ての製品のサポートが終了しており,思えば使い始めたのが2015年の日光からですから,「6年使ったのなら元手は取れただろう・・・」という事で,新しいカメラを探す事にしました.


さて,6年振りのカメラ探しなので,ウェアラブルカメラもそれなりに時代進化しているだろうと調べ始めてみたのですが,GoProの寡占とCOVID-19の影響で,既に多くの会社が市場から撤退しており,実はそれほど選択肢がない事が分かりました.

「Contour+2」購入当時,次はこれが欲しいなぁ~と思っていたPanasonicの「HX-A500」は当然なく,



それの後継機で驚異のサイズだった「HX-A1H」も販売終了.




JVCのGC-XA2も当然ないでしょうし,



「うわっ,GoProを選ぶしかないのか・・・?」と現状を理解させられ始めました.


まぁ,1回買ったら5年は使う訳だし,多少高額でもいいか・・・と思いつつ,だったらいっそ専用カメラにするか?という事で,M&S camを物色.



「M&S cam Dualstreamなんて凄いイイじゃん!」と思いつつ,その値段に閉口・・・.確かにタイムスケジュールが決まっている競技等で,1本目の走りの結果を2本目に反映する~みたいな,その場で撮った映像をその場で見て分析するなら有用ですが,競技をやっている訳でもなく,そもそもサーキットでじっくり映像を見る気なんて起きないので,ここまでは要らないだろうと見送りました.


次に興味が湧いたのが,360°カメラ.YouTube上でもグリグリ動かして周囲の映像を見れる(↓)ので,コレも良さそうだなぁ~と調べ始めました.


(IT media NEWS:筑波サーキットで迫力の“360度”車載映像を撮る「Insta360 ONE」で試したより)

ただ,よく見てみると,前方オンリーのドライビング分析用としては画角がちょっと物足りず(左右の端が少し湾曲している),コース上で追いかけっこして遊んでいる時は良い絵が撮れますが,そもそもそんな機会は多くないので,「宝の持ち腐れになるな・・・」と思い見送りました.


だんだん面倒臭くなってきたので(笑),「もういっそ,スマホのカメラでいいか!?」なんて思い始め,そういえば,以前東京モーターショーで見かけたアレはどうなんだろう・・・?と検索.



GAZOOの記事が引っ掛かったので,読んでみると,iPhone使っているので映像としては良さそうですが,アプリの方はイマイチっぽいので,「コレはないな・・・」と見送り.


「iPhoneと言えば,こんなの(↓)もあったな~」と動画を見てみるも,



「コレ,広角レンズが標準装備のiPhone11だからだよね・・・」と,手持ちの古いiPhoneを眺めつつ,買い直す気は起きなかったので,これも見送り.


「あと残ってるのはなんだ? SONYか??」と思ったら,こちらの動画(↓)で,



HDR-AS50」がオススメされていたので,これを購入しました.ライブビューリモコン付の「HDR-AS50R」と迷いましたが,サーキット走行時にベルトで手に巻くなんてしたくないし,ポケットに入れてガタゴト音が出るのも気になるし・・・で,リモコンなしの方を選びました.

リモコンがなくとも,専用アプリを使えばスマホで画角調整が出来ますし(↓),



アプリを使えば,複数台コントロールも出来そうなので(↓),



ゆくゆくは足元撮影したくなった時に便利かなぁ~?と思いました.
他にも,RECランプの視認性とか(↓),



本体固定用のネジ穴があるか?とか(↓),



上下反転機能があるか?とか(↓),



今まで使っていた「Contour+2」より使い勝手が悪くならないように必要事項は確認しました.特に一番最後の上下反転機能は重要で,私はカメラを天井から吊り下げて固定するので(↓),



この機能があると分かった時点で,ほぼ即決でした.


なお,画質のスペックに関しては,撮影した映像はYouTubeに上げる事が多いので,編集時の負担を考えるとファイルサイズは小さい方が望ましく,サイズは1280×720で,フレームレートは50fpsあれば十分なのですが,ちょうど良いものがないので,使いながら妥協点を探ってみたいと思います.


(120fpsは,ファイルサイズが4倍になる割にそれほど違いを感じませんでした)


一先ず,街乗りで使ってみた印象としては,音声は「Contour+2」よりはるかに良好.あと動画でも触れられている通り,本体が58gとホント軽い!(中身スカスカのおもちゃか?と思うくらいの軽さです) 唯一の欠点としてはレンズキャップがキットに付属されていない点で,レンズを傷つけないようにするためにはウォータープルーフケースに入れて持ち運ばないとダメな事くらいですかね.

以上,ニューカメラの選定話でした.足の変更と合わせて,こちらのカメラの方も次回の走行でテストしてみたいと思います.
Posted at 2021/08/15 19:12:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | セッティング(ツール) | 日記
2019年06月13日 イイね!

POWER SHOT テストレポート

POWER SHOT テストレポートSurlusterの方に「POWER SHOT(ガソリン添加剤)を試してみて!」と頼まれたので,TC1000でテストしてきました.

この商品に関しては,以前DC5をDynapackに掛けた時の比較結果を見せてもらって,「出力で4.7PS,トルクで0.25kgm向上」との事で興味がありました.

ただ,その後,同時に計測していた排ガス成分の結果で,HC/COの値がかなり減少していた事から「最初の計測状態があまり良くなかったのでは・・・?」と若干不安も感じつつ,ま,モノは試しという事で.


なお,Surlusterの方から公式なレポートが上がる気もしますが,ソレはソレ,コレはコレという事で(笑),いつもの私らしく,手持ちのデータからガッツリ分析してみたいと思います.


まずは,POWER SHOTの素性理解.



ジャンルとしては「ガソリン添加剤(燃料油添加剤)」のようです.燃料油添加剤には,「洗浄剤」「酸化防止剤」「流動点降下剤」「オクタン価向上剤」「燃焼助剤」「スラッジ分散剤」「潤滑性向上剤」等がありますが,ボードの内容を読む限り,

「洗浄剤」

に該当しそうです.

「オクタン価向上剤」であれば,ノック制御に影響を与えて,謳い文句通りの「パワーUP」「レスポンスUP」「燃費向上」が得られる気もしますが,「洗浄剤」だと,

「効果はエンジン内部の汚れ方次第」

な気がします.


続けて,成分調査.

主要成分は「PEA(ポリエーテルアミン)」と「PIBA(ポリイソブテンアミン)」.やはり洗浄剤の成分のようですが,「PEA」の機能は「溶かして汚れを除去する」,「PIBA」の機能は「金属面を皮膜で保護する」なので,サーキットでの高負荷・高回転のシーンで継続的に効果を得るにはPIBAの働きに期待したいところです.


ベースデータ取りに1本走った後,それでは投入!

POWER SHOTの濃度は,燃料残量に対して0.4~0.6%だそうです.少なければ洗浄効果が薄く,多ければ燃料成分を変化させる,という事になりますが,OBDⅡで燃料残量が正確に読めるならまだしも,EF8はアナログな燃料計しかないので,正直,

「濃度を合わせるのが面倒臭い」

ちなみに,今回はタイトル画像の資料に添加量の目安が書かれていた(右下の表)のですが,パーセントで言われても正直ピンと来ませんでした.サイトの方(↓)のリットル表記の方が多少感覚が掴めますが,



それより,「ボトルの半分」「1/3」「1/4」・・・という表記の方が分かり易いかなぁ~と思いました.こういう商品って,難しく考えて使う人は少ないと思われるので,直感的である事の方が重要に思えます.

例えば,ボトルの一部を透明にして残量が分かるようにするとか,キャップに目盛りを付けて計量カップの代わりにするとか,「きちんと効果を発揮させたい!」と思うなら,もう一工夫してあげるとユーザーフレンドリーな気がします.
(勿論,法規/規格やコストの制約はあると思いますけどね)

あと,少し目線を変えて,もしサーキットでタイムアタッカーに売り込みたいなら,彼らは「45Lフルタンク!」なんて事はまずやらないので,240mlボトルではなく,5~10Lくらいに適した小サイズのボトルを数本セットで売った方が使い易いんじゃないかと思いました(例えば,50ml×5本のセットとか).


POWER SHOTを投入後は,TC1000の奥のスペースに移動して,ひたすら8の字.
燃料としっかり攪拌させた後,20分程度,放置しました.


そして,始動.

ここでいきなり驚きました.何とLinkで,こんなデータ(↓)が取れたんです!



今まで一度も取れてなかった始動時のデータが計測出来ました.始動というのは,キーを捻って,スターターが回り出すと,白丸で囲ったようにバッテリ電圧が一時的に降下するので,これまで毎回ECUとの通信がリセットされてデータを計測が出来なかったんです.

これが「計測出来た」という事が何を示しているのか?というと,「始動の時間が短くなった」すなわち

「始動時の回転がスムースになった!」

という事です.つまり,POWER SHOTの洗浄効果が早くも発揮されているという事ですね.これには驚きました.


そこから,コースイン.

コースインまでにEF8を移動させている間も,エンジンの吹け上がりが良くなっている(軽くなっている)のが,よく分かりました.「これは期待出来るかも~」と思いつつ,アタックを開始.

ところが,タイム的には変わりがなく,高回転領域でも違いを感じません・・・.データでも確認してみます.



これはLAP+を使って出した簡易パワーカーブです(青:投入前 赤:投入後).
場所はスタートライン~1コーナーまで.かなり強めのフィルタを掛けているので絶対値は無視して下さい.

気温及び路面温度の違いがあるので正確性には欠きますが,それぞれ得意/不得意な回転域はあるものの,総じて見ると大きな隔たりはない,と言ったところでしょうか.


更に最高速も見てみます.

 投入前 ・・・ 126.1km/h
 投入後 ・・・ 125.7km/h

POWER SHOT投入後の方が0.4km/h低いですが,ま,この程度は計測誤差の範疇でしょう.


もう一度,Linkに戻って,ラムダ(空燃比)の値を見てみます(緑:投入前 ピンク:投入後).



こちらはスタートライン~1ヘアまでの間ですが,白枠で囲ってある全開域を見ても,ほとんど違いはないですね.回転数は"投入後(ピンク)"の方が若干低く,加速が鈍っているように見えますが,これは吸気温が2℃高いためと思われます.

つまり,

「高回転域では,ほとんど効果はない・・・」

という事かと思われます.


以上を纏めると,私のテスト結果としては下記の通りです.

 ・スピード   → 横ばい
 ・パワー    → 横ばい
 ・レスポンス ↑ アップ!(但し,低回転域に限る)


結局のところ,POWER SHOTは洗浄剤なので,エンジン内部が汚れているクルマ程,効果が大きいのだと思います.例えば,吸排気を変更しているのにECUがノーマルで,燃調が少し濃い側にズレているクルマとか,サーキットには行くが,そんな頻度が高くなく,あまり高回転まで回されていないクルマとかでしょうか.

私のイメージ的には,「プロに同乗してもらった後,エンジンの吹け上がりが良くなった!」みたいな体験をした事がある人・クルマに最も向いている気がします.

私のEF8の場合,最低でも月1回はサーキットに行ってますし,近年はプロに乗ってもらった後でも吹け上がりは変わらないので,最も効果が出にくいサンプルだったのかもしれません.ただ,そんな効果が出にくいサンプルでも,始動~2000rpm以下は効果を体感出来たのですから,きちんとした性能を持った商品ではあると思います.
Posted at 2019/06/13 23:53:06 | コメント(1) | トラックバック(0) | セッティング(ツール) | 日記
2018年11月19日 イイね!

747Pro vs デジスパイスⅢ その②

747Pro vs デジスパイスⅢ その②EF8の先輩が10月からスマホで「GPS Laps」を使い始めました.

先輩は長年「LAP SHOT」を使っていたようなのですが,モーターランド三河(MLM)は対応しておらず,スマホを新型に交換したのを機にMLMのタイムアタック用として使い始めたようです.ただ,先日感想を聞いてみたところ,「タイムのズレが大きい」「計測出来ない時がある」等々,あんまり印象がよろしくないようです.


今回の大会中も「これ以上は攻略が思いつかん!」と言うので,「だったら,GPS Lapsのデータを見てみたらどうですか?」と返したら,「あんなモン,使いものにならん!」と厳しいお言葉でした.

「いやいや,そんなハズはないでしょ?」と,先輩のスマホの画面を覗き込んだら,確かにデータが非常にカクカク.どうやら先輩のスマホのGPSでは更新周期が遅過ぎて,データロガーとしては使い物にならないようです.そこで,「じゃあ,試しに私の747Proと連携させて計測してみます?」と提案し,くしくも747Pro vs デジスパイスⅢの比較を行う事になりました(先輩のEF8には比較データの計測用にデジスパイスが最初から装着されている).

・・・という事で,今回はMLMにおけるGPSロガーの計測精度を検証してみます.MLMは1コーナー付近が山に囲まれてGPSをロストしやすく,また,最後のタイムアタックのセッションという事で全ラップのデータがありませんので,参考程度にご覧下さい.

まずは計測出来た全ラップのデータ.

LAP  公式    747Pro(誤差)   デジスパイスⅢ(誤差)
  01  --.---   59.130 (--.---)   59.235 (--.---)
  02  --.---   49.569 (--.---)   49.608 (--.---)
  03  --.---   48.539 (--.---)   48.546 (--.---)
  04  48.063   48.023 (-0.040)   48.053 (-0.010)
  05  --.---   50.805 (--.---)   50.800 (--.---)
  06  --.---   48.748 (--.---)   48.759 (--.---)
  07  --.---   50.034 (--.---)   50.003 (--.---)
  08  48.232   48.235 (+0.003)   48.228 (-0.005)
  09  --.---   55.518 (--.---)   55.516 (--.---)
  10  --.---   48.868 (--.---)   48.868 (--.---)
  11  --.---   48.953 (--.---)   48.960 (--.---)

公式タイムが2箇所しか分からないので,公式と比べての誤差は何とも判断が難しいですが,両者とも非常に小さいように思えます.また,747Proとデジスパイスを比較すると1周目こそ0.1秒のズレがありますが,2周目以降は0.06秒,3周目以降は更に小さくなっていきますので,差異はなさそうです.


続けて,今度は走行ラインで比較してみます.偶然にも全くの同タイムとなった10周目のデータをサンプルとして用います(747Pro:カラー  デジスパイス:灰色).



近いようで微妙にズレていますね・・・.拡大して見てみます.



1コーナーは,747Pro(カラー)の方が微妙にカクカクとしていますね.



高速の左は,747Pro(カラー)はコース外に飛び出していますね(苦笑).



ブラインドコーナーも747Pro(カラー)はコース外に飛び出したまま・・・.ただ,ログハウス前の90°コーナーでは同じ軌跡に戻っています.1ヘアは同じラインですが,2ヘアで再びズレ,Cコース合流部も結構ズレています.どちらが正しい軌跡なのかは分かりませんが,先輩の走らせ方からすると,何となくデジスパイス(灰色)の方が正しいんじゃないかなぁ~?という気がします.これだけ軌跡がズレているのに1周のタイムは1/1000秒まで全く一緒なのですから,ラップタイマーの精度判断って非常に難しいですね.


以上,比較結果でした.

単純に「走行中のタイムを知りたい!」というだけであれば,747Proの性能で十分でしょうが,コース攻略やセクターレベルまで精度を求めるとデジスパイスの方が良さそうに思えます.

まぁ,(747Proは既に販売終了してますが)両者の価格差は非常に大きいですし,コスパ重視か? 精度重視か? で判断されるのが宜しいのではないかと思われます.
Posted at 2018/11/23 21:41:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | セッティング(ツール) | 日記
2017年05月04日 イイね!

747Pro vs デジスパイスⅢ その①

747Pro vs デジスパイスⅢ その①サーキット走行を止める知人からデジスパイスⅢを安く譲って頂いたので,これまで使用していた747Proと比較してみました.

本来,こういったGPSロガーは遮蔽物のないルーフに取り付けるのが良いのですが,万が一にでも走行中に脱落した場合を恐れて,私はフロントウインドウの先端部に取り付けています.これにより,GPSロストによるデータ飛びや軌跡のズレも勿論生じますが,発生頻度は少ないため,十分許容出来るレベルです.

今回テストした「スポーツランドやまなし」は,周囲を山で囲まれた環境なので,あまり最適な場所ではないかもしれませんが,そこは走る事優先だったという事で・・・.

それでは,当日ベストが出た2本目(20LAP分)の結果で比較してみましょう(誤差は公式とのズレ分です).

 LAP  公式    747Pro(誤差)   デジスパイスⅢ(誤差)
  01  43.904   43.879 (-0.025)   43.866 (-0.038)
  02  48.020   48.037 (+0.017)   48.008 (-0.012)
  03  42.992   42.974 (-0.018)   42.991 (-0.001)
  04  43.815   43.790 (-0.025)   43.832 (+0.017)
  05  47.340   47.375 (+0.035)   47.368 (+0.028)
  06  42.996   42.955 (-0.041)   42.970 (-0.026)
  07  43.103   42.996 (-0.107)   43.093 (-0.010)
  08  50.044   50.165 (+0.121)   50.081 (+0.037)
  09  48.704   48.598 (-0.106)   48.736 (+0.032)
  10  42.858   42.924 (+0.066)   42.789 (-0.069)
  11  48.476   48.451 (-0.025)   48.470 (-0.006)
  12  43.481   43.472 (-0.009)   43.471 (-0.010)
  13  43.622   43.654 (+0.032)   43.656 (+0.034)
  14  49.883   49.945 (+0.062)   49.883 (+0.000)
  15  49.157   49.111 (-0.046)   49.104 (-0.053)
  16  42.970   42.958 (-0.012)   42.983 (+0.013)
  17  43.714   43.708 (+0.006)   43.753 (+0.039)
  18  47.540   47.602 (+0.062)   47.404 (-0.136)
  19  56.968   56.947 (-0.021)   57.123 (+0.155)
  20  43.571   43.639 (+0.068)   43.566 (-0.005)

747Proは7~9周目にかけて,デジスパイスは終盤の18~19周目にかけて,誤差が0.1秒を越えていますが,それ除けば全て誤差が0.1秒以下と,どちらも非常に優秀です.続けて,この誤差の平均値をとってみます.

 747Pro      ・・・ +0.0011 (MIN:-0.107 MAX:+0.121)
 デジスパイス ・・・ -0.0005 (MIN:-0.136 MAX:+0.155)

デジスパイスの方が誤差の絶対量が1桁小さく,何よりマイナス側で出るのが嬉しいですね(笑).

ただ,誤差の最大量で見るとMAX/MIN共にデジスパイスの方が大きいのが気になりますので,各々のデータから0.1秒以上乖離したデータを取り除き,再度平均値を求めてみます.

 747Pro      ・・・ +0.0049 (MIN:-0.041 MAX:+0.068)
 デジスパイス ・・・ -0.0059 (MIN:-0.069 MAX:+0.039)

おっと! 今度は747Proの方が誤差の絶対量が小さくなりました.ただ,誤差の触れ幅で見てみると,747Proは誤差の中心位置がプラス側,デジスパイスはマイナス側に寄っているようにも思えます.そこで,今度は標準偏差を求めてみます.

 747Pro      ・・・ +0.038
 デジスパイス ・・・ +0.030

これでようやく,ほんの僅かな差ですがデジスパイスの方が誤差が小さい事が明らかになりました.ただ,1周43秒のコースで両者のズレは100分の1秒以下です.コストパフォーマンスで考えたら747Proは十分以上の性能と言えるでしょう.


次に走行軌跡の比較です.公式とデジスパイスの誤差が最も少なかった14周目で比較してみます(サンプリング周期は共に5Hz).

【747Pro】

【デジスパイスⅢ】


747Proの方が僅かに画面下側(南東側)に寄っています.これによってゴールラインまでの距離が僅かに長く,これが誤差をプラス側に生んでいる要因かもしれません.

また,全体的にデジスパイスの方がコーナリング中の曲率が一定で滑らかです.1コーナー等は全くラインが違いますし,第1・第2ヘアピンも747Proの方が少し歪なラインになっています.また,2コーナーや最終コーナー等はブレーキングが完了するポイントも僅かにズレていますし,ライン取りを分析する上ではデジスパイスの方が良さそうです.


最後に,この14周目のセクタータイムを比較してみます(LAP+基準).
 747Pro     ・・・ 8.178 / 11.211 / 9.256 / 8.338 / 4.142 / 8.844
 デジスパイス ・・・ 7.947 / 11.453 / 9.152 / 8.340 / 4.194 / 8.828

走行軌跡で気になったポイントが,そのまま数値で表れています.SCT.1で747Proがズレた分はSCT.2で吸収されています.続けて,SCT.3でも0.1秒ズレが生じていますが,こちらはSCT.4では吸収されず,SCT.5でマイナス側にズレた分で軽減され,残った分が両者の誤差といった感じでしょうか.


以上,比較結果でした.

たった1回の比較結果なので,これで良し悪しを語るのもナンセンスではありますが,公式計時に対する誤差という意味では,ほんの少しだけデジスパイスⅢの方が良いようです.ただ,定価で考えたら747ProはデジスパイスⅢの約1/4ですし,アマチュアレベルで使う分には十分な精度だと思います.

私としては,GPS Lapsとの連携や,新しく出てきたLAP+Cを踏まえて,引続き747Proを主軸にしていきたいと思っていますが,デジスパイスⅢには奥の手ともいえる10Hzモードもあるため,色々試しながら使ってみたいと思います.
Posted at 2017/05/08 01:24:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | セッティング(ツール) | 日記

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