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OX3832のブログ一覧

2021年11月26日 イイね!

自己ベスト更新からの反省会(Sec1編)

自己ベスト更新からの反省会(Sec1編)かろうじて自己ベストを更新したTC2000でしたが,実は内心ではもうちょっといけるんじゃないかと思ってました.

夏の間に前後のバネレートを上げたので,これだけで何もしなくてもコンマ数秒は上がるだろうと思っていましたし,ミッションに不安はあるものの,TC1000では早々に40秒台に入ってクルマの状態も良く,先月の見学時にコース攻略のヒントもいくつか入手出来たので,今回こそ5年前のプロのタイムを超えたい!と思っていました.

しかし,結果はまたもプロのタイムに届かず,ドライビングもしっちゃかめっちゃかで,この速度域での走り込み不足が如実に表れてしまいました.ドライビングの問題点を反省し,今後に向けて何をすべきか?を纏めておこうと思います.


まず,比較材料ですが,今回はこの2つを用います.

【前回:1'07.713】


【今回:1'07.692】



次に両者の条件差.

【前回:1'07.713】
  気圧    ・・・ 1014.5hPa
  気温    ・・・ 5.0℃
  路面温度 ・・・ 8.8℃
  タイヤ   ・・・ 225/50R15(外径:607mm,幅:233mm)
  ギヤ比   ・・・ EG6相当(3.230/2.105/1.458/1.107/0.848 ファイナル:4.400)

【今回:1'07.692】
  気圧    ・・・ 1011.6hPa
  気温    ・・・ 13.3℃
  路面温度 ・・・ 15.5℃
  タイヤ   ・・・ 205/50R15(外径:587mm,幅:214mm)
  ギヤ比   ・・・ TopFuelクロス(2.500/1.800/1.250/0.957/0.733 ファイナル:4.926)

コンディション的には前回の方が良いですね.タイヤは,205化による小径化がハイギヤードなクロスミッションで相殺されて,2~4速の車速カバーレンジは全く同一でした.従って,純粋にタイヤ幅が9mm細くなった,という感じですね.


そして,いつもの通りLAP+による比較です(青:前回 緑:今回).



全体的に見ると,今回(緑)の方が車速の伸びが良いですね.各コーナーのボトムスピードは今回(緑)の方が低いですが,全体的に手前側にシフトしているので,早く止めて・早く立ち上がるというのが車速の伸びに繋がっている気がします.


では,細かく見ていきましょう.

ホームストレートエンド



今回(緑)の方が5km/hも車速が高いですね.条件的にパワーが出ている訳ではないので,路面改修(↓)でμが上がり,トラクションが良く掛かるようになったのでしょうか?




1コーナー



今回(緑)の方が進入速度が5km/h高いですが,ブレーキングを開始するポイントは同じ.ヒール&トゥをしながら4速→3速に落とすところまで(↓)で,今回(緑)の方が0.15秒リードしています.



しかし,ここから3速→2速と落とす断面で,今回(緑)の方が急減速.前回(青)に追いつかれています.波形から読み取ると,前回(青)の方は早めにブレーキの踏力を抜いて,なるべくフロント荷重を長く維持させようとしているのに対し,今回(緑)は踏力を緩める事なく,一気に車速を落としているようです.この違いは何によって生まれたのか?というと1コーナーのライン取りの考え方です.


(前回:青 今回:赤)


路面改修のおかげで全体のグリップが上がっているので,今までと同じポイント・同じ速度で立ち上がるとコーナーの出口でコース幅が余るようになりました.出口で余るという事は,もっと車速をのせられるという事なので,全開にするポイントをもっと手前にする必要があります.しかし,手前にするためには,より早くクルマの向きを更に手前で変えておく必要があります.幸いにしてTC1000に合わせたセットだと,ブレーキング時はかなりオーバーステアな傾向なので,これを利用してエイペックスの手前からインに切り込んで行くラインを取る事にしました(右側の緑丸の位置で赤線が下に来ている).

この際,1コーナーの進入でエイペックスでちょうどインに寄るようなラインで進入すると,先述の切り込む分のスペースがなくなってしまう(右側がすぐ縁石になるので,切り込むと縁石に当たる)ので,進入でわざとイン側を空けるようにし(左側の緑丸の位置で赤線が左側に来ている),それによって生じた空間を使って切り込むスペースを作り出しました.

これがボトムのポイントが手前になった,ボトムから先の加速が良くなった(車速が伸びた)理由と思われます.今回はこの恩恵もあって,1コーナー~1ヘアの間で0.25秒稼ぐ事が出来ています.


1ヘア
今まで1ヘアは,進入~中間までなるべくインベタで走らせ,立ち上がりで外側に膨らんで車速をのせるのが良いのだろうと思っていたのですが,とある方のアドバイスを聞き,このポイント(↓)で縁石から離れないようなラインに変えました.



エイペックスを過ぎて,アクセルを開けながら徐々に外側に膨らんでいく・・・のではなく,アクセルを開けつつも縁石をなぞっていくイメージです.分かる人には分かる言い方をするなら「日光の7コーナー」と同じ考え方です.見落とし易い縁石を見落とさず,着実にエイペックスを踏んでいく走らせ方ですね(アンダーを出しながら車速重視で大回りするような事はしない).

ただ,難しいのはこのポイントまでに向きを変えるには,1ヘアの中間で一度インから離れなければなりません(インに寄っていると縁石が邪魔で向きを変えられない).しかし,1コーナーと違い,1ヘアはバンクを上手く使うために進入でイン側を空けるような手段は使えません.このため,コーナーの入口ではタイトにイン側に寄せた後,中間ではインを開けて,出口で再びイン側に寄せる,というV字状のコーナリングを実現させなければなりません.

そのためのキーとなるのが1ヘアの進入速度.飛び込みのラインはインベタ時と同じまま,ブレーキングの開始ポイントを遅らせて,わざとオーバーシュートし,それを使ってイン側のスペースを生み出す・・・訳なのですが,これが難しい!というか,怖い!!(笑).



EF8は決してリアのスタビリティが高い訳ではないので,ハードブレーキングをするとリアが浮いてフラフラします.水平なところでブレーキングしてもフラフラするのに,バンクによって右タイヤと左タイヤに掛かる力が均等にならないので余計フラフラです.

シビアな挙動に対して正確にステアリングを操作するために,足で踏ん張って,しっかり身体を保持したいのですが,左足(クラッチ)は3速→2速へのシフトダウンに備えて浮いている状態,右足(アクセル)は3速キープ(回転数維持)のために僅かに浮いている状態で,足で踏ん張る事が全く出来ません.こんな力が入れにくい状態で,上半身だけでステアリング操作し,1ヘアに飛び込むのはホント怖いんです.何度か1ヘア手前のS字,2個目の縁石を下りてからブレーキングしようと試みましたが,どうしても操作が間に合う自信がもてませんでした・・・.

その結果,進入がヌルくなり,中間でインから離れる量も不足して・・・,



ターゲットにしていたポイントで 縁石にドカ乗り!

本当は縁石をなぞるラインにしたいのに,もうこれだけで「このラップ失敗だなぁ~」と思いました(泣).

まぁでも,やっぱりこのラインの方が立ち上がりの車速の伸びが良いので(↓),ダンロップの進入までに更に0.1秒稼ぎ出し,トータルで0.26秒のリードを広げる事が出来ました.




これでようやくSec1が終了となるのですが,反省する事が多過ぎて長くなってしまいました・・・.
一旦ここで区切って,続きは次回にしたいと思います.
2021年05月15日 イイね!

80Rのライン取り

80Rのライン取りクロスミッション換装後,初のTC2000はダンロップ出口~2ヘア進入まで(≒80R)のライン取りで苦労しました.

従来のライン(ダンロップを抜けた後,80Rで徐々にOUT側に膨らむ)では,3速キープで届かず,かと言って,4速に上げるには距離が短い・・・.ならば,距離優先で80Rをインベタで走ったところ,ギリギリ3速キープで届きました.


しかし,データロガーで換装前と比較してみたところ,やはりインベタだとタイヤを横に使い過ぎてクルマが全然前に進まない事が分かりました.

「さて,どうするか・・・?」 「(´へ`;ウーム

と思案する中で,「もう一度,クロスミッション×従来ラインの時の車載を見てみるか・・・」と見返していたら,



「アレッ? このラップ,1ヘアの立ち上がりでシフトミスしてる・・・」 (・ ・;)

セクター2の公式タイムだと,

 インベタライン ・・・ 28.267
 従来ライン   ・・・ 28.528 (+0.261)

と言う感じで,従来ラインで4速にシフトアップした方が遅かったので,「こっちのラインはダメかぁ~」と思っていたのですが,もしかして,0.26秒の遅れはシフトミスのせい??


・・・と思ったので,LAP+でインベタライン(緑)と従来ライン(青)の比較してみる事にしました.



上が車速,下がタイム差(上に行くほどインベタラインの方が速い)なのですが・・・,

「ゲッ! ほとんど差がないじゃん・・・」 Σ(゚口゚;

厳密には0.1秒,従来ライン(青)の方が遅いのですが,その0.1秒はブレーキング後に生まれており,80Rだけで見れば逆に0.05秒,従来ライン(青)の方が速い.

「やっぱり,感覚だけで判断しちゃダメだぁ~.ちゃんとデータと照らし合わせなければ・・・」
○| ̄|_


と反省しつつ,細かく見てみます.


ダンロップ出口



従来ライン(青)の方が車速が高かった要因の1つとして,ダンロップ出口のボトムが低い事が考えられます(タイヤを横に使い切っておらず,クルマを前に進められている).では,なぜダンロップ出口のボトムが低かったのか?というと,ダンロップの進入速度が遅かったため.なら,進入速度が遅かったのは?というと1ヘアの立ち上がりでシフトミスしたから・・・.従って,従来ライン(青)であってもシフトミスしていなければ,同じ結果になった可能性があるのですが,そこの裏取りが出来るデータはなかったので,ここの判断は保留にします.

ちなみに,両者のアクセルONのタイミングはこんな感じでした(↓).

【シフトミスなし】


【シフトミスあり】


ダンロップアーチの位置でよく分かりますが,シフトミスしている方(下)はかなり手前ですね.ステアリングもまだ戻していないので,操舵抵抗が結構ありそうな気がしますが,ボトムが3km/h低ければ,これでもクルマは前に進むんですねぇ・・・.やっぱりタイヤの縦・横のバランスを見切るって,難しいなぁ~と実感させられました.


80R進入



順調に車速が伸びていた従来ライン(青)ですが,途中で一瞬インベタライン(緑)に追いつかれますね(赤丸の箇所).ここで何が起きているのか?と思って車載を確認してみると,

【インベタライン】


【従来ライン】


インベタライン(上)の方が横Gがキツいのか,身体を傾けて耐えているのが分かります.ウインドウの位置を見るとロール量も僅かに多いようです.対する従来ライン(下)の方は,特にコレといった点は見当たりませんね・・・.旋回速度も同等ですし,失速するならインベタライン(上)の方な気もしますが,よく分かりません.


80R中間



横Gに耐えながらも車速を伸ばしてきた従来ライン(青)が,インベタラインに逆転されるのが4速にシフトアップするポイントになります.ここも車載を見てみましょう.

【インベタライン】


【従来ライン】


従来ライン(下)の方は,80R外側の縁石の,更にその中間くらいの位置ですかね? この時は「これ以上引っ張ると,4速に入れてる時間が短過ぎる」と思って7500rpmくらいでシフトしてしまったのですが,この位置だったらもう少し引っ張った方が良かったですね・・・.という事は,4速に入れている時間が短ければ短い程タイムは縮まる理屈からすると,従来ライン(下)の方はまだ縮め代が残っているとも言えそうですね.

ただ,4速に入れると回転数が下がるので,エンブレの効果が弱まり,ブレーキングがどうしてもヌルくなってしまいます.結局,これで0.1秒失っている訳なのですが,ブレーキングのヌルさは7500rpmシフトによって回転数がドロップしている事と因果関係があるので,ちゃんと8000rpmまで引っ張った状態で,もう一度試してみる価値はありそうですね.

更に,冬場のエンジンの吹け上がりであれば3速の吹け切る時間もより短くなりますから,トータルで考えると,やはり3速キープでインベタのラインを取るよりも,4速に上げても良いから従来ラインを取る方がベターなのかな?と思いました.


以上,80Rのライン取り研究でした.

こうやってデータを改めて見てみても,やっぱりタイヤの性能を100%引き出すって本当に難しいですね.タイヤの横の限界に達しているかどうかは,ステアリングの手応えやスキール音なんかで察知出来るのですが,クルマが前に進んでいるかどうか(タイヤの縦の限界に達しているかどうか)は,ローパワーFFの場合,ホイールスピンする訳でもなく,テールスライドする訳でもないので,察知するのがホントに難しいですね・・・.

ステアリング操作では,余計な抵抗を生まないように「舵角は少なく,手前からゆっくり,丁寧に!」を心がけていますが,今回のダンロップのように舵角が大きかろうが,構わず踏んだ方が速いというシーンもあるようですし,タイヤの縦・横のバランスを見切る力は,もっと鍛えていかないとダメですね.

これから暑くなってタイムも出なくなりますし,タイヤの縦のグリップをもっと感じ取れるように,自身のセンサーを鍛えるメニューも考えていきたいと思います.
2021年05月13日 イイね!

復帰戦は・・・雨?

復帰戦は・・・雨?ようやく駆動系の慣らしが完了したので,TC2000を走ってきました.

この走行会に間に合うように連休中の慣らしを頑張ったので,無事間に合って良かったですが,実は天気予報では1週間前から雨・・・.

駆動系に不慣れなのはともかく,変えたブレーキパッドは間違いなくロックを助長する方向なので,感触が掴めていない×ロックの可能性大×ウェットのTC2000という図式だと,5年前の記憶が蘇り,一旦は参加を見送りました.

その後,未練たらしく天気予報と睨めっこしていたのですが,日に日に雨量が少ない予報となり,降る時間帯もどんどん後ろにズレます.「これはワンチャン,ドライでいけるんじゃないか!?」と思い,意を決してエントリー〆切後の夜,閉店後のショップに突撃して申し込みました(笑).


そこから先は曇り予報で「これはドライで走れる~♪」と思い,当日筑波に着いてみれば,



まさかの 雨・・・

「曇りちゃうんかい!」と天を睨みつつ,霧雨状の雨に濡れながらタイヤ交換をして走行準備.
念のため,減衰は前後共に2段落として濡れた路面に対応出来るようにしておきました.


その後,準備完了→ドラミと進むうちに雨は降り止み,完熟走行で路面をチェックしてみれば,



「ほぼドライじゃん!」

と想定以上に路面コンディションが良い.各コーナーのIN側の縁石付近(窪んでいるところ)はまだ湿っていますが,1ヘア手前のS字の縁石等は完全に乾いているので使える.周回を重ねるうちにどんどんレコードラインが乾いていってますが,最終コーナーの出口だけはフロントが流れる(タイヤが食わず滑ってる).「これは,1本目はタイム出しを我慢して,2本目で勝負だな」とクルマのチェックに専念する事にします.


まず,ギヤ,1ヘアへの進入で3速全開で行くには少し足りない雰囲気.反対に80R~2ヘア進入はちょっと頑張れば3速キープで届きそう.両者の違いは下り坂か否かでしょうね.それ以外は特にギヤが合わない部分はなく,むしろ,さすがはクロスミッション!という感じで,4→3→2速とシフトダウンした時の繋がりがスムース.今までは1コーナーで3→2速にダウンする際にオーバーレブを警戒した"待ち"の時間があったのですが,それがほとんど必要ないのは感動.この時点では部分・部分でしか試していませんが,真冬のパワーを踏まえてTC2000に完全に合わせ込むなら「4.928ファイナル」より「4.785ファイナル」の方がマッチしそうかな?と思いました.

次に,LSDは,やっぱりON/OFFの切替えがスムース.ガタつきが全くないというか,どこから効き始めたのかホント分かりません.1コーナーの出口で試した印象だと,作動開始の手応えは乏しいが,効いていない訳ではなく,かといって以前のモノより効きが強い訳でもない.なんとも掴み取りにくい非常に不思議なフィーリングです.

そしてクラッチ.同じ製品なので何も変わらないと思うかもしれませんが,交換によってワイヤーのテンションがリセットされているので,これの微調整が必要となります.タイムアタックレベルのシフトチェンジだと切ってから繋げるまでの間に僅かなタイムラグを感じ,途中「滑った!?」と焦るシーンもありましたが(実際焦げ臭かった・・・),連続周回でクラッチに熱が入ってくると,そのラグもほぼ解消していたので,これからの季節を踏まえると一先ずは現状維持が良さそうです(冬に見直し).なお,フライホイールの方は,人間が感じ取れるレベルの違いはなかったので,別途ロガーデータで比較・分析を行ってみたいと思います.

最後にブレーキ.こちらは走行中ちょっと違和感がありました.1ヘア・2ヘア等で強めにブレーキングをするとジャダーが出るのです.「あれ? パッドが馴染んでないのか??」と思いましたが,峠含めて2000km走っているので,さすがにそれはない.

ヾノ´゚д゚`)ナイナイ

だとすると,「まさかプロポーショニングバルブが悪さしているのか?」と一瞬ゾッとしましたが,ペースを落として薄~くブレーキングしてもジャダーが出たので,

ハッ!Σ(゚ロ゚*)!!
「これ,ダンパーの減衰じゃないか?」


と思い,途中でウェット用に2段下げた減衰を,いつもの設定に戻したらジャダーは消えました.
こりゃダンパー抜けてますね.そろそろオーバーホールしないとダメか・・・.


という感じで変更部分に関して,一通りのチェックが終了し,ピットへ.



路面も完全に乾いたので2本目は初っ端からアタックする事にします.


・・・で,その2本目ですが,いきなり結果から.



1'08.668 で,前回の0.5秒落ちとなりました.

路面は完全にドライで,曇り空なので路面温度は低く,気温18℃,気圧1018hPaとなかなかの条件であるものの,湿度は80%オーバーと非常に高いです.これで0.5秒落ちというのが,速いのか遅いのか,何とも判断が難しいところですね・・・.

ただ,セクタータイムを見ると,Sec1とSec2は1/1000秒まで同じ(共に28.267)なので,ドライビングでやれる事はやり切っていますし,チリツモで削ってもせいぜい0.1秒ってトコかなぁ~?って感じです.クルマが速くなっているのか? 遅くなっているのか?はコンディションの差もあってTC2000だと判断が難しいので,やっぱりホームコース(TC1000)で試してみないとダメですね.


ちなみに,クロスミッションの3速キープで届くか?の件ですが,1ヘア進入の方はギリギリ届きました.80R~2ヘアの方はギリギリNGでした.ただどちらも届かせるためにかなりタイトなライン取り(距離重視)をしないといけないので,アプローチの角度がキツく,ブレーキングでクルマが暴れて大変でした・・・.


(右コーナーなのに左にステアを切らないといけない・・・)

なお,80RのギリギリNGの方はアクセルコントロールで無理やり届かせるやり方をしましたが,「これならアクセル全開で,いつものラインで4速使った方が速いか?」と試してみたところ,


(赤:3速キープのライン 青:4速シフトアップのライン)

4速を使った方が0.26秒遅い結果となりました.走行中も「こりゃ遅いな」と感じたので,まぁ予想通りの結果なのですが,前述の通り,タイトなラインだとクルマが暴れるので,冬場のパワーだとどちらのラインを選ぶべきか非常に悩ましいですね(=TC2000においては今回のギヤ比が合ってないという意味).


あと別件ですが,1ヘアの立ち上がり(ダンロップの手前)で2→3速にシフトアップする際(↓),「3速に入れられない病」が再発しました.



以前は「ミッションが消耗しているからだろう」と思っていたのですが,ギヤを一新しても出るのだとすれば,これはドライバー側の操作の問題.



・・・で思い出しました.慣らしの旅の道中で,3速を傷めないシフトチェンジ方法を色々と研究する過程で,どうも私はシフトチェンジを素早くやろうとすると,3速に対して左斜め前(赤線の方向)に力を加える癖がある事に気づきました(本来は青線の方向に力を加える).これだと,例のリングを押しつけながら3速に叩き込む形になるので,そりゃリングの痛みも早くなりますよね・・・.

前述の「3速に入れられない病」も,1ヘアの横Gで身体が右側に引っ張られている(3速から遠くなる)状況でシフトチェンジするシーンで起きているので,ここもきっと3速に対して斜めに力を入れちゃてるんでしょうね.身体の固定方法(or クルマのロール量)も今一度見直さないとダメかなぁ~と思いました.


以上,復帰戦の結果でした.

やっぱりサーキットを走ると色々な気づきが得られますね.3ヵ月振りの走行でしたが走り込みって重要だなぁ・・・とまざまざと感じました.今回の走行でたんまりと課題が見つかったので,車載やロガーデータを見返して対策を考えていこうと思います.
2021年02月22日 イイね!

何が足りないのか見えてきた!

何が足りないのか見えてきた!先日,「(TC2000で)テンロクNAで4秒台とか,どうやったら出るんですか??」とブログに書いたら,はやぶ@小豆877作業員Aさんから「LAP+のデータ差し上げます」とロガーデータが送られてきました.

しかも,4秒台のデータだけでなく,他にも色々盛りだくさん! 「 これはじっくり見比べてみないとダメだなぁ~」と1つ1つ見ていると,この中にZⅢを履いた時のデータが!

「お~っ,これを使えばラジアルでの比較が出来る!」「同じテンロクで,どこが遅いのか調べられる!」という事で,早速,LAP+で比較してみました.

まず,ロガー計測上のタイムとタイヤは以下の通り.

 はやぶさん ・・・ 1'06.413  ZⅢ (205/50R15)
 私       ・・・ 1'08.163  A052(205/50R15)


続けて,車速(上)とタイム差(下)の比較です(緑:はやぶさん 青:私).



全体を俯瞰してみると,タイム差は一定の割合で右肩上がりで広がっているように見えます.コーナーを抜ける前後で多少の上下動はしていますが,それ以外はほぼ一定ですね・・・.

つまり,「満遍なく遅い!」って事になるのですが(汗),もう少し詳しく見てみます.


緑(はやぶさん)と青(私)の速度差が明確に広がる部分にフォーカスしてみると,大体この辺りのライン(↓).



ちょうど,はやぶさんが3速に入れた辺りですね・・・.「ん? また ストレートが下手 って話になるのか??」と思いつつ,バックストレートを使って細かく見てみます.


以下は,はやぶさん(緑)と私(青)の前後Gの比較です.



赤丸の部分がバックストレートですが,はやぶさん(緑)の方が私(青)よりも上にきている事が分かります.つまり,加速力は,はやぶさんの方が上という事です.この時,はやぶさんのタイヤはZⅢですから「Sタイヤでトラクションが良い」という話にはなりませんので,要因はそれ以外にあるという事になります.

続けて,加速Gの差を数字で押さえにいってみると,

 3速域 ・・・ 0.04~0.06G
 4速域 ・・・ 0.04~0.05G

計測しているGは微妙に変動するので安定している点で比較すると,大体0.05G程度,はやぶさんの方が加速Gが大きいようです.3速・4速で加速Gに大差がない点から,直結に近い4速(ギヤ比が0.004差)の方が正確と捉えると,ファイナル・タイヤサイズが同等という点を踏まえれば,純粋に0.05Gの加速力の差が両車の間にはある事になります.


運動方程式より,

 [駆動力] = [車重] × [加速力]
   ↓
 [加速力] = [駆動力] / [車重]

ですので,仮に[駆動力]すなわち[エンジン出力]が同等だったとした場合,[加速力]を0.05G(5%)増やすためには,車重を5%軽量化する必要があるという事になります.

私のEF8の車重は約981kgですから,ドライバーの体重差を無視した場合,この5%は,

 981kg × 0.05 = 49kg

となります.ロールゲージがあるとはいえ,ノーマルルーフ・車内ドンガラ・ハーフサイズラジエター等を考慮すると,はやぶさんのEF8の車重が,

 981kg - 49kg =932kg

というのは妥当な線なんじゃないかと思います.

つまり,ストレートの差は車重の差 と言えそうです.


では,50kgの車重差が,ストレートで何秒の差を作り出すのか?

TC2000のバックストレート(437m)は,厳密には以下の黄色の区間らしいので,



この区間のはやぶさんとの差は割出すと,約0.45秒.
つまり,バックストレートだけで「50kg差は0.45秒(100kg差は0.9秒)差がつく」という事になるようです.

う~ん.やっぱりここまで差が大きいと,さすがに軽量化しないと厳しいかなぁ・・・.


いやいや.ストレートを言い訳にしてないでコーナリングはどうなんだ?という事で,そちらも見てみます.
(緑:はやぶさん 青:私)



まず,ライン取りは最終コーナーを除くと,驚くほど一緒.
同じクルマ・同じタイヤサイズだと,やっぱりこのラインしかないんですかね・・・.

細かく見ていくと,1コーナー(1つ目の赤丸),1ヘア(3つ目の赤丸),2ヘア(5つ目の赤丸)のボトムは,私(青)の方が高いですが,これはA052のおかげでしょう.1ヘアの進入(2つ目の赤丸)は,はやぶさん(緑)が4速まで入れているのに対し,私(青)は3速キープ.私の方が車速の伸びが悪い点を踏まえると,3速キープの選択は間違っている訳でもなさそうです(アクセルコントロールしないといけないので,ブレーキングが苦しいんですけどね・・・).ダンロップ(4つ目の赤丸)のボトムも私(青)の方が高いですが,これもタイヤの差でしょうね.はやぶさん(緑)の方が進入速度が高いですし.

・・・という事で,唯一明確に違う最終コーナーに着目すると(緑:はやぶさん 青:私),



なんですか,コレは!?

はやぶさん,あなたプロですか? なんでこんなに緩く・優しくブレーキングが出来るんですか?? 最終コーナーの進入速度は160km/hを越えているんですよ!?

私の最終コーナーのブレーキングがビビり過ぎ(ボトム落とし過ぎ)の下手っぴというのは,自覚があるのでしょうがないですが,それを差し引いても,ここまで優しくブレーキングしたデータは見た事ないです・・・.

どうにも信じられなかったので,動画も確認させて頂きました(↓).



マジか・・・.(゚Д゚ )ポカーン

空力,リアウイングだけですよね? タイヤ,ZⅢですよね??
それでこの走らせ方が出来るんですか!? orz

またも格の違いを思い知らされた,そんなTC2000の比較結果でした.
(クルマ軽量化して,最終コーナーの練習しよう・・・(;˃̵ᴗ˂̵)و)
2021年02月19日 イイね!

耐Gテスト

耐Gテストノルマを果たしたので,ようやく自分のお話.

呼び出されて走る事になったとはいえ,ただただ走るのでは勿体ないので,タイムには繋がらないですが,今後のコスト削減のためにちょっとしたテストをしてみる事にしました.

何か?というと,コレ(↓).



ロガーを固定する際に,毎回養生テープで貼り付けるのが面倒臭くなったので,ダッシュボード上にベルクロテープを貼って,固定する方式に変えてみました.



付ける時はペタッと貼り付けるだけですし,剥がす時はビリビリと取れば良いだけなので,非常に楽です.ただ,テープを直貼りしているので高温にさらされた時にテープ毎剥がれないか心配ですが,まぁ,それもテストしてみてからですかね・・・.


747Proの固定もこんな感じ(↓).



iPhoneの方はこんな感じ(↓)です.



テスト結果としては,TC2000レベルのGにさらされても剥がれる事はありませんでした.まぁ,平面の部分に固定しているので大丈夫だろうとは思っていましたけれども・・・.なお,ロガーの固定に関してはベルクロテープで下から支える形になるので細かい振動で振られてデータにノイズが乗るかなぁ~?とも思ったのですが,特にそんな事はなく,従来同等の精度でした.

これで養生テープの消耗が抑えられるので,数円単位のコスト削減を実現でき,大変満足です!(笑)


さて,そんな小ネタで終わってもしょうがないので,走りの方も話をしましょうか.

2ヵ月振りのTC2000ですし,時期的に今シーズン最後のアタックとなるので,前回よりはマシな結果を出したいなぁ~と思いつつ,9時台で既にかなり温かいので,タイムはあんまり期待出来ないかな?と思いながらコースイン.

オフィシャルの方からは「路面が冷えているので注意して下さい~」と言われたものの,完熟走行が終わった段階でそれなりのグリップを感じたので,「これなら大丈夫かな?」と攻め込んでみると,2ヘアで・・・,



(;゜д゜)ア.... オワッタ

と一瞬冷や汗をかいたのですが,映像で見るとさっぱり分かりませんよね(苦笑).

この時,右リアのタイヤが充分に温まっておらず,2ヘアの進入でブレーキングした際,クルマが左に向かって流れているんです.左に向かい始めた瞬間「ヤバっ!」と構えたので,画面上も一瞬固まっているのが分かると思うのですが,その後の小さなカウンターで立て直せたので,事なきを得ました.ただ,実は右側ではタイヤからもうもうと白煙が上がるレベルだったので(汗),「やっぱ,FFホイホイ怖えぇ~」と思った瞬間でした.

ホント,これがあるからTC2000って嫌いなんですよね・・・.「TC2000のドコが嫌いなの?」と聞かれると,私は「1ヘアと2ヘア」と答えるのですが,聞いた相手は大体「最終コーナーでなく? ヘアピンのどこが??」と反応されます.きっとFFホイホイにハマった経験がないんでしょうね.コレ本当に心臓に悪いので,1回経験するとおっかなくて限界まで攻められないのですよ.


さて,そんな事がありつつも,今回は30分枠なので後半は十二分にタイヤが温まり,最終ラップで 1'08.271 をマーク出来ました.「まぁ,こんなモンかなぁ~?」と思いつつ,気温・気圧のボードを見に行くと,



「うわっ,気圧が1000hPa切ってるよ・・・」

こんな低気圧じゃ,エンジンが吹けないし,「こりゃ,今日は7秒台に入れるの無理かぁ~」と,2本目はカメラカーに徹しました.


ただ,色んなクルマを追いかけてると (「 ゚Д゚)「 ガオ- となるもので,オレさまFD2の後ろを走っている時に,



1'08.176 のタイムをマーク.これは205幅での自己ベストになるものでした.
(オーバーオールでの自己ベストは,225幅のA052を履いた時の 1'07.713)


昨年12月の時は 1'08.444 でしたので,0.27秒タイムを縮める事になったのですが,低気圧・そこそこ気温だったのに何が要因だったのかなぁ~?と分析してみると,



1コーナー・1ヘアの立ち上がり加速が良かったのと,ダンロップを頑張ったのが要因でした.立ち上がり加速の方は単純にタイヤの鮮度の問題で,前回がほぼほぼ終わりかけのタイヤだったので,順当に伸びたという感じです.

一方,ダンロップの方は,「ダンロップの通過速度だけ考えても意味がねぇ!」と言われたので,前回は進入をちょっと抑え気味にして,80Rでの姿勢を重視して走ってみたのですが,特にこれといったゲインが得られず,「やっぱ,ダンロップの通過速度を重視しないとダメなんじゃないの?」と内心では思っていました.

その後,「この見解の違いはなんでなのかなぁ~?」と悶々と考えていたのですが,この日ゲストに来ていたプロドライバーが「ダンロップは頑張っても意味がない.重要なのは80Rでどれだけアクセルを開けられるか?だ」と仰るのを聞いて,

「えっ!? 80Rってアクセル全開のベタ踏みじゃないの??」

と気づかされました.「ああ,そうか.80Rが全開じゃないから,全開で踏めるような姿勢を作れ!」「(そこが重要だから)ダンロップの通過速度だけ考えても意味がねぇ!」と言っていたのか.

だったら,私にはアテはまらないな.だって,元々80Rは全開だし.

ダンロップをどう通過しようが,80Rを全開でいけるんだから,1ヘア~2ヘアの間での縮め代はダンロップしか残ってないじゃん.やっぱり,ダンロップの通過速度を重視するので合っているんだよ,と思いました.
(実際,ダンロップのボトムを2km/h上げたら,タイムも0.1秒縮まりました)

モヤモヤしていたものが,これですっきりしました(笑).


それにしても,7秒台・6秒台のタイムなんて見えて来ないなぁ~.相変わらず,バックストレートはプロの0.7秒落ちだし,1ヘアで立ち上がり重視のラインを試してみてもタイムに繋がらなかったし,最終コーナーは今回ドライバーがヘタレでボトムを落とし過ぎたけど,これで得られるゲインなんてたかがしれてるし,テンロクNAで4秒台とか,どうやったら出るんですか??

[TC1000] × 1.6 = [TC2000] の公式に当て嵌めれば,私は少なくとも5秒台で走らないとダメって事になるんですけど,全くそんな姿が見えない・・・.

「う~ん・・・やっぱりTC2000は嫌いだ(笑)」と思いつつ,後編へ続く.


(↑食堂に会社で見慣れた卓上透明パーテーションが置かれてました)


(↑モツ煮にかけてるオリジナルの七味って販売してたんですね.1個500円だそうです)

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