• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

OX3832のブログ一覧

2018年02月10日 イイね!

頭と心の戦い

頭と心の戦い昨年の11月,1年振りに挑んだTC2000は,時間を掛けて研究して対策を練ったにも関わらず,見事な惨敗に終わりました.

その後,問題点を再度分析した結果,「最終コーナーが下手」の一言に尽きるのが分かりました.

TC2000の最終コーナーは,バックストレートを全開で駆け抜けた後,150km/hオーバーで進入し,ブレーキングし,120km/hオーバーで旋回させる,というミニサーキットでは,なかなか経験出来ないセクションです.私は過去に2度,ここでスピンをかましており,1度目は進入のブレーキングでイン巻きしてガードレールへ・・・.2度目は立ち上がりでリアタイヤが持ちこたえられず,アウト側へ吹っ飛びました・・・.

そんな経験があるせいか,今まで走ってきた中で,最も苦手としているコーナーなのは事実です.ただ,いつまでも「苦手~苦手~」言ってたら成長がないので,覚悟を決めて再度チャレンジしてきました.


1本目
さて,今回は最終コーナーの特訓なのでSec3に絞って比較を行います.ちなみにTC2000のSec3はご覧の通りです.



最終コーナー100m看板付近~コントロールラインの間ですので,進入のブレーキングや立ち上がりの加速等も一緒に評価出来ます.また,開始点が最高速の計測ポイントも兼ねているので,初速のズレ分はこちらで分かります.

まず1本目では,「前回,最終コーナーで4→3速へシフトダウンする事に意識が行き過ぎて,ブレーキングが強くなってしまったのではないか?」と考え,4速固定でブレーキングに集中する方法をとってみました.結果は・・・,

          昨年   1本目
 Sec3 ・・・  12.745   13.239 (+0.494)
 km/h ・・・ 149.626  150.021 (+0.395)

進入速度が0.4km/h高かったにも関わらず,0.5秒も遅くなっています.GPSロガーで車速の変化を見てみると,



ボトムスピードは1本目(赤)の方が5km/h近く上で,エンブレが効きにくいので減速量を減らす事には成功しました.しかし,旋回速度が高く,リアが不安定なのを敏感に身体が感じ取り,その恐怖心から,なかなかブレーキペダルから足が離れず,アクセルペダルに足をのせられませんでした・・・.


2本目
「"怖い"と感じたら,それ以上はやるな!」というのは,サーキットでクラッシュしないための鉄則ですので,クルマ側をアジャストして安心材料を増やします.前後共に減衰を2段階強めてロールスピードを落とすと共に,タイヤの空気圧を下げて粘る方向に持っていきます.結果は・・・,

          昨年   2本目
 Sec3 ・・・  12.745   12.621 (-0.124)
 km/h ・・・ 149.626  150.042 (+0.416)

やりました! 0.1秒短縮.



ボトムスピードも昨年(青)に比べて2本目(赤)の方が9km/h上で,立ち上がりもほぼ同等なところまで持って来れました.この結果をもたらしたのは,やっぱり心理面でした.


2本目の最初の方は,

 頭側:「クルマは安定している.大丈夫だから,怖がらずにブレーキを離せ!」
 心側:「嫌だよぉ~.やっぱり怖いよぉ~.(T-T )」

という感じでブレーキペダルから足を離さない.何度(約3周)頭側が説得を試みても心側はこれを受け入れない.いい加減痺れを切らした頭側は,ここで代案を提示します.

 頭側:分かった.だったらもういい.ペダルから足を離さなくていい.
 心側:えっ!?
 頭側:ペダルから足を離さなくていいから,その代わり踏むな!乗せるだけにしろ!
 心側:あ!それなら出来るかも・・・.

といった感じで成功しました(笑).ちなみにこの後,「ボトムが上がったんだから4速固定でも行けるんじゃ・・・?」と思って,こちらも試してみましたが,ボトムが上がり過ぎて「しまった!これは回るッ!(゚Д゚;)!! 」と肝を冷やしたので,以後は自重しました(ステアリングを外に切って逃げたので,無事です).


3本目
2本目の時点で自己ベストをかろうじて上回ったものの,これ以上は伸び代がない.ブレーキの踏力コントロールは頭側がどんなに説得しても,心側がこれ以上は受け付けないでしょう.

その一方で,心理的負荷を減らすためにイン側に寄り過ぎたラインとなってしまって,立ち上がりが苦しい(何度か外の縁石を越えました).残る手立ては・・・.

 頭側:突っ込むしかない!

ブレーキング~リリース~ステアインと全体の操作時間が長いから,頭側と心側の戦いも長引くのであって,奥まで突っ込んで(ブレーキングを遅らせて),即ステアインすれば戦う時間は短い.それに突っ込み気味になる事で自然とインから離れる事もでき,立ち上がりのラインも苦しくない.まさに一石二鳥!

問題はブレーキングを遅らせる事による心側からのクレームですが,これくらいと見定めたポイントで止まれるかどうか2周試してみたところ・・・,

 心側:ああ,これくらいならOKだよ.全然平気!

との事.さぁ,これで準備が全て整い,バックストレートで前後のスペースをしっかりと確保して,最後のアタック!



結果は以下の通り.

         2本目   3本目
 Sec3 ・・・  12.621   12.329 (-0.292)
 km/h ・・・ 150.042  148.658 (-1.762)

進入速度が1.7km/hも落ちたにも関わらず,0.3秒近く短縮し,遂に筑波69秒の壁を打ち破りました!
2017年12月02日 イイね!

TC2000攻略

TC2000攻略筑波三河と連戦だったため,筑波(TC2000)側の反省~課題出しが少し足りない気がしたので,もう一度振返る事にします.

課題を浮き彫りにするための比較材料は,やっぱりプロの走り

11月の走行では,この走りを事前に何度も見返して,改善点を頭に叩き込み,修正してきたつもりだったのですが,結果は昨年の0.5秒落ちという惨敗・・・.しかし,昨年の走りと比較すると改善された部分もある事はあるので,どこで速くなって,どこで遅くなったのか,もう一度詳しく分析してみたいと思います.


まずは,LAP+での比較結果(青:私 緑:プロ)



1コーナー進入(1つ目の赤丸)
相変わらずプロより5km/hも遅いです.最終コーナーを立ち上がり重視のラインにしてストレートスピードを伸ばしたつもりですが,昨年と比べると結局同じ値.依然として最終コーナーの走り方がダメなようです.

ちなみに,ブレーキング開始のポイントを見てみると(以降,上が私,下がプロです),





私の方が少し突っ込んでいるように見えますが,これは恐らくカメラの取付位置の差と思われるため,実質的には同じポイントと考えて良いでしょう.とはいえ,同じポイントで踏み始めるにしても,プロの方が5km/hも速度が高いのですから,フロント荷重の発生量には差が出ると思われます.


1コーナー立ち上がり(2つ目の赤丸)
ここで明確に分かるのが,アクセルONのタイミング.私の方がワンテンポ遅れています.では,その遅れた理由が何か?と見てみると,75km/h付近でブレーキの踏力が弱まっているせいです(車速の落ちが鈍く,プロのラインとクロスしている).

では,その75km/h付近で何が起きているか?というと,





ブレーキをリリースしつつ,ちょうどステアリングを切り込むポイントになります.つまり,私のブレーキリリースが早過ぎという事ですね.この結果,フロントの荷重を1コーナーの奥までキープ出来ず,それがアクセルONのタイミング遅れにつながります.そのアクセルONのポイントで比較したのが,こちら.





アレッ!? 画像で見るとプロの方がアクセルを入れるポイントが奥に見えますね・・・.「おかしいなぁ~辻褄が合わない」と思ってステアリングに目を向けると理由が分かりました.プロの方が舵角が多い=クルマの向きが変わっているため,早く踏めるという事です.今年から私はボトムをしっかりと落とす事を意識して走るようにしているのですが,それと連動してステアリングもしっかりと切り込む事が出来ていないようです.

では,なぜしっかりと切り込む事が出来ないのか? その理由は先程のブレーキリリースにあります.ブレーキを早くリリースした結果,フロントの荷重が減り,クルマはややアンダー傾向となります.上の画像のイン側の縁石の位置を見てもらうと分かりますが,プロに比べてインに寄せ切れておらず,これが実際アンダーが発生している事の証左だと思います.つまり,私はアンダーの発生(フロントが逃げている)のを感じ取ってステアリングを切り込むのを意図的に止めているのだと思われます.従って,ここから反省すべき事は「ステアリングの切り込みが足りない!」ではなく,「ブレーキのリリースが早い!」という事でしょう.


1ヘア進入(3つ目の赤丸)
プロは1ヘアの手前で3→4速にシフトアップしていますが,私はレブの引き上げを活かして3速キープで進入します.その結果,1コーナーの立ち上がりの遅れ分を少し取り戻します.

ブレーキングポイントを画像で見ると,こんな感じ.





私は1ヘア手前のS字2個目の縁石でブレーキに足を乗せているのに対し,プロの方は縁石を下りてからブレーキングを開始しています.大した差ではないように思ったのですが,ロガーデータで見ると,実はこれだけで0.2秒も差が開いています.私も縁石を下りるところまでブレーキングを我慢したいところなのですが,あの短い区間でブレーキング→ヒール&トゥ→シフトダウン→ステアリング切り込みを行うとなると,結構忙しく・慌しい.その結果,何かしらのミスをする方が可能性が高いと思ってしまうので,ここはやや保守的になってしまいます.


1ヘア立ち上がり(4つ目の赤丸)
私はブレーキングの開始点は早いくせに,終了点が遅いため,ここでもアクセルを全開に出来るタイミングがワンテンポ遅れます.





・・・が,画像で見るとプロと違いはないように思えますね.そうだとすると,ここはドライバーの操作の問題ではなく,タイヤのグリップや扁平率(捩れ)の差なのかもしれません.


ダンロップ(5つ目の赤丸)
ここは今回頑張ったポイントなので,画像で見てみます.





舵角はプロと同じくらいですね.ただ,曲げ始めるポイントがプロの方がかなり手前です.進入速度の差(+2km/h)というのも考えられますが,それよりも,プロは操舵抵抗による速度の低下を最小限に抑えて,可能な限り高いスピードで旋回する事を意識している気がします.速度の低下量としては,

 プロ:109→103km/h (-6km/h)
 私 :106→100km/h (-6km/h)

と大差ないのですが,その後の80Rの伸びはプロの方が良いです.


2ヘア進入(6つ目の赤丸)
データ上は私の方が車速が2km/h低い事もあり,ブレーキングを奥まで我慢しています.画像で見てもその通りになっています.






2ヘア立ち上がり(7つ目の赤丸)
ここは,私は我慢(アクセルを開けられない)の時間がかなり長い印象でした.





やはりアクセルを全開に出来るポイントが明確に違いますね.プロは旋回の途中から,一方の私はバックストレートが見えてからです.1コーナーの時とは反対に,この差は最低車速が原因と思われます.私は58km/hまでしか落としていないのに対し,プロは54km/hまで落としています.プロよりも奥でブレーキングしているのなら,その分,踏力を強めて車速も落とさなければ,1コーナーと同じくアンダーステアが発生してクルマの向きが変わらないはずですが,「こんなモンで曲がれるだろ~」と雑に曲げ始めているので,なかなか向きを変えられず,アクセルも全開に出来ないのだと思われます.

ここは,バックストレートで車速を伸ばすために,コンマ数秒でも早くアクセルを全開にしたい箇所ですので,もっと見極めを正確かつ丁寧にやらないとダメですね.大きな反省点です.


最終コーナー進入(8つ目の赤丸)
さて,一番問題の最終コーナー.まずは進入の画像から見てみましょう.





ブレーキングの開始ポイントは,プロと大きな違いはなく,まずまずのようです.
(といっても,プロの方が4km/h以上進入速度が高いのですが・・・)


最終コーナー立ち上がり(9つ目の赤丸)
そして,一番の問題点である,アクセルONのタイミング.





タイミング自体は私の方が早いように見えますが,これは速度が落ち過ぎているため.正しくは,もっとブレーキ踏力を弱めてプロの画像の位置にボトムが来るようにしなければなりません.また,プロの舵角を見れば分かる通り,高速域での旋回ブレーキですので,これにビビっているようではタイムは出ない! 旋回ブレーキの苦手意識を払拭しない限り,これ以上の進歩は望めないですね.要特訓です!


ホームストレート(最後の赤丸)
ここは,LAP+の比較結果の方を見て頂きたいのですが,最終コーナーであれだけ減速させているにも関わらず,実はゴールラインの通過速度は,プロとほぼ同じなのです.最終コーナーのブレーキング以降は,これだけ旋回速度に差があるにも関わらず,実は全く差が変わりません.

つまり,車速に合わせたライン取り自体はそんなに間違っておらず,全開で踏めるポイントも正しく見極められているという事です.ここは今回意識して取り組んだ点でもあるので,その点では成果があったと言えます.


以上より纏めると,加速側(アクセルON)の見極めは,それなりに適切に行えているようです.それよりも問題は減速側(ブレーキング)の見極めで,特にブレーキリリースのタイミングは,もっと精度を高めなければなりません.また,筑波攻略の要である最終コーナーを飛躍的に進歩させるためには,高速域での旋回ブレーキをきちんと身に付ける必要がある事も分かりました.

旋回ブレーキの特訓に関しては,筑波に通って慣れるというのも手ですが,練習するには,それなりにリスクも高いので,他の手段も探っていこうと思います.


2017年11月16日 イイね!

筑波69秒の壁

筑波69秒の壁1年振りに筑波サーキットコース2000(TC2000)を走ってきました.

前回走行したのは,プロに圧倒的な差をつけられた昨年11月.その時の反省点を忘れないうちに,もう一度挑もうと思っていたのですが,タイミングを逸してしまい,その間に重心がTC1000の方に移ってしまったため,何と1年もブランクが空いてしまいました・・・.

前回の反省点を思い出しつつ,プロの走り方を何度も見返して,GT6で走行ラインのイメージを固めながら,1分9秒(69秒)の壁を越えるべく挑んでみました.


1本目
当日は酷い濃霧でスケジュールは40分のディレイで進行.「こりゃ,リアタイヤが暖まらなそうだなぁ・・・」と思いつつ,コースインしてみるとタイヤ以前にデフ(ミッションオイル)が暖まってない! 仕方がないのでコーナーでの旋回速度を抑えつつ,部分部分でトレースするラインのイメージしながら走ってみると,「80Rノーブレーキなんて無理!」「最終コーナーを50m看板過ぎてからブレーキなんて無理!」と完全にチキン状態.結果,走り出しは17秒台という自身でも驚きの遅さでスタートしました・・・.


2本目
さすがにデフもタイヤも一通り暖まったので,今度は1周目からペースアップ.しかし,ミッションの暖め方がマズかったのか,とにかく3速が入らない! 各コーナーの立ち上がりで2→3速にシフトアップしようとする度にギヤが入らずガリガリ鳴るわ,タイムは出ないわで散々な状況.

少し丁寧にクラッチを切るようにして,何とか1LAP纏めてみるもタイムは13秒台.「どうなってんだ,こりゃ??」と軽く混乱しつつ,走行ラインやブレーキングポイントを確認するも,おかしそうな点は思い当たりません・・・.

そんな混乱した最中で,先輩に後ろから強襲されます.



「お~い,オ・ソ・イ・よー!」と心の声が聞こえてきそうなくらい,アクセルを緩めてもらってるのがよく分かります・・・.この後,先輩はあまりの遅さに追走を止めてスローダウンする中,私は最終コーナーで削りどころを見つけ出し,このセッションの最終ラップで,ようやく11秒台に入れられました.


3本目
さすがにシャレになんない遅さなので,インターバルの間にGPS Lapsでロガーデータを見返し,削れるポイントを必死に探してみたところ,以下の方が速いと判断.

 1ヘア ・・・ 進入で3→4速に上げるのではなく,3速キープ.
 80R  ・・・ 手前で3→4速に上げて全開! ではなく,3速&アクセルコントロールでクリア.
 最終  ・・・ 4速キープはパワーバンドを外しているので,4→3速にシフトダウン.

実際に試してみるとタイムは出そうな気配ですが,前走車に引っ掛かってクリアが取れない!
落ち着いてスペースを作りだし,意を決してアタックしてみると10秒台が3連発.

残り時間が少ないですが,「最後に,もう一押ししたい!」と後ろに青いロードスターが見えるも,譲らずにアタック!



結果は 1'09.868 で,何とか9秒台に入れられました・・・(ホッ).


それでは,反省文です(青:今回 緑:昨年[1'09.316]).



1コーナー(1つ目の赤丸)
進入速度は完全に互角ですが,ブレーキング時に車速を落とし過ぎたようで0.1秒遅れます.

1ヘア(2つ目の赤丸)
レブの引き上げ205/50R16の大径効果で3速キープでも加速でき,昨年よりも5km/h速い進入速度で0.1秒の遅れを取り戻します(±0秒).

ダンロップ(3つ目の赤丸)
今回の課題その①「ノーブレーキでクリアする」を実践.ボトムスピードを5km/h以上引き上げて100km/hオーバーで旋回する事に成功! これで0.3秒リードします.

80R(4つ目の赤丸)
3速の領域は差をキープするも,4速に上げた瞬間に失速.ここはタイヤの大径化が裏目に出ます.しかし,ブレーキングをワンテンポ遅らせる事に成功し,差は更に拡大0.45秒までリードします.

バックストレートエンド(5つ目の赤丸)
ここもタイヤの大径化によって車速が伸びず,特に4速の領域が酷いです.結果,最高速は3km/hもダウンし,折角築いたリードが無に還ります(±0秒).

最終コーナー(6~7つ目の赤丸)
今回の課題その②「50m看板過ぎてからブレーキング」を実践.波形を見て頂くと分かりますが,最高速をマークする山の頂上が青(今回)の方ワンテンポ奥になり,ブレーキングを少し遅らせる事が出来ました.しかし,そこからの減速量が多過ぎ.4→3速へのシフトダウンによりエンブレも同時に効くので,姿勢は安定して走行中はドライビングしやすかったのですが,いくらなんでも100km/h以下は落とし過ぎでしょう.最終コーナーを4速キープで走っていた頃は120km/hオーバーで旋回していた訳ですから,この差は大きく,ここだけで0.65秒も遅れてしまいました・・・.

その一方で,ここまで落とせばクルマの向きをしっかりと変えられるので,アクセル全開で駆け抜けられる理想的なラインに乗せる事ができ,グングン加速して5km/h近く速い車速でゴールラインを切る事が出来ました.ただ,この反撃の効果は0.1秒程度に過ぎず,トータルでは0.5秒の遅れとなりました.


以上を纏めると,今回の敗因は間違いなく最終コーナーのブレーキング.立ち上がり重視のラインは良かったのですが,それにこだわり過ぎてボトムを落とし過ぎました.

今回,最終は4→3速に落とした訳ですが,エンブレが効いて車体が安定し,非常に気持ちよくコーナリングする事が出来る一方,3速に落とすが故の車速低下もあるので,このラインのまま4速キープで走った方が結果的にボトムを上げられたのかな?とも思います.

いずれにせよ,EF8には6秒台を出せるポテンシャルがあるにも関わらず,ドライバーがヘタレで,またも9秒台止まりでした・・・.「まぁ,8秒台には何とか入るだろ~」と楽観的に思っていたのですが,私にはTC2000の速度域に慣れるには1時間(20分×3)では足りず,もう少し走り込んで身体にフィーリングを染み込ませないと攻略は難しいようです(ようは走り込み不足!).

難しさもリスクの高さもあるTC2000ですが,さすがタイムアタックの聖地.やっぱり筑波は面白いです!
2016年06月09日 イイね!

雨の洗礼

雨の洗礼半年振りの参加となったTC2000の走行会は,梅雨の季節らしく,残念ながらウエット→ヘビーウエット→セミウエットと目まぐるしく変化するコンディション下での走行となりました.

エンジンパワーの差がはっきり出るTC2000なので,ドライでやれる事も限られており,せいぜいGTミラーの効果確認くらいかと思っていましたが,雨が降ったら降ったで,このTC2000では,2014年にGTウイングを失いながらもクラス優勝を飾っており,今年春の袖ヶ浦でも総合3位に入れたので,それなりに周囲と競えるかな~?と思っていました.

しかし,そんな根拠のない自信は見事に粉砕される結果となりました.

まずは,走行1本目.
慎重にタイヤを温めつつ,攻め所と抑え所を判断しながら3周目に1'21.660を出し,さらにもう一歩攻めようとした4周目.最終コーナーの進入で7km/h上乗せしてブレーキング.特に破綻する素振りもなく,クリップを過ぎてピットウォールが見えたところでアクセルを踏み込むと,リアが一気に流れてスピン!

カウンターとアクセルワークを駆使して,何とかイン巻きを回避し,壁から離れると後ろ向きでアウト側の縁石へ.
「これは・・・当たる!?」と思い,踏み抜けるだけブレーキを踏んで,何とか縁石外側のグリーンゾーンで停止・・・.
からくも無傷でしのげました.

後日,この際のデータを見てみたところ(緑線:セッションベスト 青線:スピン時),



5km/h近くボトムスピードが高く,リアのグリップがギリギリの状態であったにも関わらず,ラフにアクセルを開けてしまったのが原因だったようです.


続けて,2本目.
1本目よりもコンディションが悪化.更に慎重に攻めつつ,迎えた2ヘアで・・・,



真っ直ぐ突撃.進入のシフトダウンで2速に入らず,トルクが抜けてブレーキがロックしてしまいました.
心理的には1本目のスピンよりも,こちらの方が怖く,まさに「止まらないー!」という感じでした.
(慌てたステアの回しっぷりからも,それが分かりますね・・・)

この突撃の結果が,タイトル画像の惨状です.
これを拡大したのが下の画像ですが,ホイール中まで泥だらけ.コース復帰後もコーナリングする度にザァーッと何かが流れるような音を繰り返してました.



そんなこんなで悪戦苦闘している最中,富士に向けて新型エアロをチェック中の先輩を発見! 早速追尾を開始.



ディフューザーで巻き上げられる水煙により,全く姿が見えません・・・.
そして,最終コーナーがとにかく速くて,ついていけません・・・.


最後の3本目.
間にプロの同乗走行を挟み,腕の差をまざまざと見せつけられて,更に打ちひしがれていると,雨が止んで急速に路面のコンディションが回復していきます.

しかし,相変わらず2ヘアでの突撃を繰り返し,ザァーッと異音を響かせながら脇に避けて走行していると,またも先輩に遭遇.雨量が減って,これなら姿が見えると,再び追尾!



でも,やっぱりついていけねぇ・・・.


その後,何とかファイナルラップでタイムを更新し,1'15.050で終了となりました.

このタイムは,同じコンディションで走ったトップのAP1に対して4.171秒遅れ.
半年前の走行会(ドライ)時の,AP1とのタイム差が4.301遅れなので,まぁ,順当な結果といったところでしょうか.

春の袖ヶ浦に比べて,今回のTC2000の方が雨量が少なかったはずですが,グリップは明らかに今回のTC2000の方が低く,特に80Rではステアリングが異様に軽くなって,とても踏めたもんじゃありませんでした(怖くて4速になんか入れられない).

とにかく,EF8を無傷で終わらせられた事に安堵しつつも,コースによって,こんなにも雨の恐ろしさが変わる事をまざまざと体感させれた1日でした.
2015年11月12日 イイね!

昔語り ~格上に挑む~

昔語り ~格上に挑む~(この日記は2020年に記載しています)

四駆ターボ勢と競り合いながら,いつもの走行会のレベルを認識した後,積極的に格上に挑んで行かない成長しない事に気づき,次のTC2000の走行会は最上位の「S-3クラス」にエントリーします.

この挑戦によって,結果的には「ミニサーキットならばともかく,苦手なTC2000ではやはり勝手が違う」という事実が判明する訳ですが,正直TC2000だけは,何をどうやってもタイムが縮まる気がせず,現在(2020年)に至るまで相変わらず苦手意識が強いです.


問題がドライバー側にある事は,後にプロがタイムで証明してくれるので,チャレンジしていくしかないですね.


さて,話を当時に戻して,先月の鈴鹿で私が肉薄したせいか,EF8の先輩も更にアップデートを敢行し,突き放しにかかります.

まずは,エンジンマウントの強化.



次に,フロントのタワーバーをカーボン製に交換.



そして,これまで使ってきたタワーバーは,フロントのバルクヘッドを繋ぐフレームバーへ.



オルガンペダルによって広がったコントロールの幅を,更に活かすためのアップデートですね.


こんなアップデートを加えた先輩を筆頭に,同じS-3クラスを走るのは,高の団のNA1,赤い彗星おかっちさんのEG6,Kei-s2kさんのAP2,Kei-s2kさんが居れば当然参加の黒のAP1,日光でオーバーオール1位だったMさんのFD2,おだてのまつさんのDC5,ろく助さんのEK3,オレさまFD2,ボンバー赤8さんのFD2・・・等々,錚々たる顔ぶれが出走します.どう考えても私はクラス最下位の立ち位置ですが,何とかそこから這い上がるべく奮闘します.

【1本目】
主な面々の順位は,

 01位 ・・・ NA1        1'02.577
 03位 ・・・ EG6        1'05.590
 04位 ・・・ AP2        1'05.673
 05位 ・・・ FD2(Mさん)   1'05.931
 06位 ・・・ AP1        1'06.046
 07位 ・・・ DC5        1'06.612
 13位 ・・・ EK3        1'08.147
 14位 ・・・ FD2(オレさま)  1'08.395
 16位 ・・・ FD2(ボンバー) 1'08.953
 18位 ・・・ EF8(先輩)    1'10.337
 19位 ・・・ EF8(私)     1'11.036

NA1は別格として,5~6秒台の第2集団は混戦,そこから少し離れて8秒台の第3集団,更に遅れてEF8勢といった感じです.ここから後方集団がどこまでタイムを縮められるか?ですね.


【2本目】
 01位 ・・・ NA1        1'02.724
 03位 ・・・ EG6        1'05.174
 04位 ・・・ AP1        1'05.352
 05位 ・・・ AP2        1'05.354
 07位 ・・・ FD2(Mさん)   1'06.310
 08位 ・・・ DC5        1'06.448
 10位 ・・・ EK3        1'07.459
 12位 ・・・ FD2(オレさま)  1'07.537
 14位 ・・・ FD2(ボンバー) 1'07.788
 17位 ・・・ EF8(先輩)    1'08.137
 19位 ・・・ EF8(私)     1'09.548

黒のAP1が2/1000秒という僅差でKei-s2kさんを逆転.Mさんが6秒台に落ちてきて,第3集団が差を詰めるような形です.先輩もペースを上げて8秒台へ.私はこれが自己ベストだったのですが,とてもついていけませんね・・・.


【3本目】
 01位 ・・・ NA1        1'02.791
 02位 ・・・ AP2        1'05.261
 03位 ・・・ AP1        1'05.296
 04位 ・・・ EG6        1'05.469
 05位 ・・・ FD2(Mさん)   1'06.048
 06位 ・・・ DC5        1'06.958
 07位 ・・・ FD2(オレさま)  1'07.114
 11位 ・・・ EF8(先輩)    1'07.617
 12位 ・・・ EK3        1'07.664
 14位 ・・・ FD2(ボンバー) 1'08.151
 17位 ・・・ EF8(私)     1'09.527

やっぱりこの人達凄いですね.S2000勢が5秒台前半を出して2・3位.オレさまも7秒台前半まで来ましたが,惜しくもまつさんには届かず.先輩も7秒台に入れてきました.ボンバー赤8さんはオレさまについていけなかった形ですね.私は最下位を脱出したように見えますが,単に2台リタイヤしただけですね.


・・・という感じで層の厚さが分かるTC2000の走行会でした.私のクルマの仕様では5秒台は無理でも,7秒台には入れないとダメなのですが,結局ここから7秒台に入れるのに4年以上かかりました.タイムを失っているのが主にストレートなので,どうしたら良いのか分からず,ホントTC2000は苦手です・・・.


さて,これで2015年シーズンも終了となります.この後,大きな問題を抱えて暫く走る事が出来ず,復活した日光では結果を出したものの,そこから頭打ち.プロから色々とアドバイスを貰いつつ,四苦八苦していく訳なのですが,さすがにこの頃にはマメにブログを書くようになったので,新たに語る事はありません.

昔話が40話を超えてブログカテゴリーのトップになってしまったので,そろそろ現代の話に戻りたいと思います.このシリーズを始めた当初は,今日で自粛が終わり,週末のファミ走からテストを再開するつもりだったのですが,それも叶わず・・・.

まぁ,家の中に居ても考えられる事・調べられる事は色々あるので,気長に自粛解除を待ちます.
昔話にお付き合い頂いた方々,有難う御座いました.<(_ _)>

プロフィール

「ルーキージムカーナ反省会 http://cvw.jp/b/1684331/48610930/
何シテル?   08/20 19:14
GPSロガーを使ってクルマとドライビングを改善しながら,B18C搭載のCR-XにB16AのCR-Xで挑んでいます. TC2000 1'07.4/TC1000 ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10 11 12 13141516
17 181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

[ホンダ シビックタイプR]SPOON ツインブロックキャリパー 
カテゴリ:参考
2025/04/28 00:41:13
練習会のお供に 
カテゴリ:参考
2023/08/05 17:04:28
運動不足? 
カテゴリ:参考
2022/03/08 22:53:47

愛車一覧

ホンダ CR-X ホンダ CR-X
中古で入手し,コツコツ直し続けて20年. 一通りのメンテナンスが終了し,2014年よりサ ...
プジョー 208 プジョー 208
実家でお買い物カーとして活躍していた208が廃車となってしまったため,代替えとして新しく ...
プジョー 208 プジョー 208
20年走ってくれたティグラに代わって実家にやってきた新車(なんと21世紀を迎えてから初め ...
オペル ティグラ オペル ティグラ
アンドロストロフィーのティグラの活躍に一目惚れし,母が乗り換えを検討した際に猛プッシュし ...

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2008年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2007年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2006年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2005年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2004年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2003年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2002年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2001年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation