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2025年01月18日 イイね!

RA621H再見学

RA621H再見学EF8が入院中で今週末はする事がなく「暇だなぁ~」とSNSを眺めていたら,ホンダのウェルカムプラザ青山で「Encore! TOKYO AUTO SALON 2025」と銘打って,先週幕張メッセで展示されたものの一部が再展示されるとの事で行って来ました.

オートサロン時にHRCは「RA621Hを初公開!」と言っていたのですが,RA621Hなんて既にアチコチで展示してないか・・・?と意味が分からず,アレコレ考えてみた結果,どうやら「This is Motor racingした時の現物を初公開!」という事だったようですね.

「RA621H」は2022年にも同じくここウェルカムプラザ青山で見ているのですが,今回はガラスケースもなく,かなり近い距離で見学出来るとの事で期待しながら向かいました.


ウェルカムプラザに到着して早速見に行くと,



ワァ~オ! 本当に真近で見れる.オートサロンの時はステージの横で「ちょっと遠い」という不満もあったようですが,こちらは本当に近い! これならジロジロとたっぷり見れる(笑)とスマホ片手に写真をパシャパシャ撮り始めました.


最初に目につくのは,やはり大きな「ES(Energy Storage)」ですが(↓),



アンチEVな私は興味がないのでスルーして(笑),「ICE(Internal Combustion Engine)」の方へ向かい,最初に目に付いたのは「IGV(Intake Guide Vane)」.



「TC(Turbo Charger)」のコンプレッサー側に付いている可変式のベーン(羽)です.この「RA621H」には一般的なバタフライ式のスロットルが付いていないので,この「IGV」をスロットルの代わりと言う人もいるようですが,ホンダ自身が「トルク制御は燃料噴射量によって行っている」と言っている通り,もはや現代のレーシングエンジンはディーゼルエンジンにコンセプトが近く(副室燃焼やら,市販車の3倍近い高Pmaxからもそれが窺える),スロットルレスといった方が正しいんじゃないかなぁ~と思っています.

じゃあ,この「IGV」は何なの?と調べてみると,空気量を制御しているというより,コンプレッサーの仕事量を制御するために付いているようで,どちらかと言えば「VNT(Variable Nozzle Turbo)」に近い考え方なんじゃないのかなぁ~と思っています(「VNT」はコンプレッサー側ではなく,タービン側ですけど).ホンダのF1エンジンはアノ手コノ手でエネルギーマネジメントをしているので,「IGV」もその一環で付いていると理解した方がスッキリする気がしました.


いきなり3文字略語のオンパレードで興味ない人をブッチぎってますが(笑),「RA621H」の情報なんて既に世の中に出回っているので,今回はとことんマニアックに行きます.お次はブロックサイド(↓).



フォーミュラ用のエンジンなので,エンジン本体もストレスメンバーとなっており,2本の補強バーがヘッド上面に付いている訳なのですが,従来のエンジンが上下2本太い棒が付いていたのに対し,この「RA621H」では下側の方のバーがなくなっています.これは車体側のカウル形状の自由度を増やすためだったそうなのですが,「だったら,先端(図の左側)の突起状のところもなくしちゃえばいいんじゃね?」と思って後で調べてみたら,レギュレーションで車体側の取付ポイントが指定されているそうで,この突起は削れなかったようですね.


そのまま後方に回ってみると,



タービン後ろのテールパイプとは別に,もう1つパイプがあるのが見えます.なんだこりゃ?と思って調べてみたら,どうやら「WGV(Waste Gate Valve)」の出口のようです.「ああ,そうか~」と思って眺めていたらビックリ.今時のエンジンは「WGV」が2個付いているんですね!



これは知らなかった・・・.「WGV」を1個にするか2個にするかはチーム側に選択権があるそうなのですが,どういう考え方で決めるんだろ?


そのタービンの下にはクランクの出力軸が(↓).



棒状のものがいっぱい突き出てますが,あまり他では見ない代物ですね.


エキマニの形状が左右で違うのは2年前にも確認した通り(↓).






そして,個人的にこの「RA621H」の最大の特徴ではないかと思っているプレナムチャンバー(↓).



この中には「Quad VIS(Variable Intake System)」というものが搭載されているそうです.
内部のシステムなので外から見ても分かるはずもなく,autosport webの画像をお借りするとこんな感じ(↓).


(autosport web:F1の頂点を極めたホンダPUを世界初公開の写真とともに完全解明より)

所謂ところの「可変吸気管長システム」というヤツで,一般的に高回転域は大量に空気を吸い込みたいので,吸気管の長さは短ければ短いほど良いのですが(剥き出しの4連スロットルとかがそれですね),低回転側は吸い込む力が弱いため,空気の流れの慣性を使ってアシストしてやる必要があり,吸気管はなるべく長い方が良いと言われています.この矛盾を成り立たせるために吸気管そのものの長さを回転数に応じて可変にしてしまおう!というのが「可変吸気管長システム」になります.

「RA621H」の場合は,上の画像の通り,プレナムチャンバー内のファンネル(白い筒状のもの)が伸びたり・縮んだりしてこれを実現しています.最初「Quad(4つ)」の由来は,ファンネルが4段式だからなのか?と思っていたのですがどうやらそうではなく,プレナムチャンバーの入口(↓),



車体側の「CAC(Charge Air Cooler)」に繋がる部分の配管(この画像だと蓋がされている部分)が,4つ又になっている(内部で管が4つに分かれている)ためのようです.可変モードはざっくり「SUPER LONG」「LONG」「SHORT」の3段階あるそうで,「SUPER LONG」は8000rpm以下の低回転でのみ使われるそうですが(2021年のF1エンジンの最高回転数は15,000rpmなので約半分),「SUPER LONG」になった時のみ,通常集合管→各気筒に分岐しているものが,気筒毎に管を直結されるようになっているそうです.



「プレナムチャンバー」と聞くと,吸気脈動を利用した吸気管くらいのイメージしかなかったのですが,現代ではこんな風に進化していたんですね.大変勉強になりました.


あ,ちなみにその「プレナムチャンバー」ですが,表面に温度シールが貼られていました(↓).



RACETECHという会社の「Temperature Indicator Strips」という製品のようです.機能的にはブレーキキャリパーに貼って温度を見るヤツと同じものだと思われます.貼られているシールの変色している位置を確認すると大体99℃くらい.インタークーラーで冷却されているとはいえ,ここまで温度が上がるって事ですね・・・.


こんなのが貼られたままというのは,まさしく実戦で使われた代物感がありますね.そう思ってよーく見ていくと(↓),



あ,管理番号のシールが貼られてる! おっ? 益々実戦っぽいと思ってアチコチ調べてみると,







FIAの公認番号だったり,油圧システムの校正日だったり,子部品の管理番号だったりと色々見つけられました.この中で一番印象深かったのが管理番号全てにQRコードが付いている点.1個1個の部品の使用履歴をこれで全て電子データで管理しているんだろうなぁ~と思いました.F1レベルであれば当たり前の事ではあるのですが,こんなの実物を見ないと気づけませんよね.


一度こんなのを見つけてしまうと,つい調子にのってしまい(笑),更にジロジロと眺めてみると,



「IGN 5」と貼られたケーブルを発見.多分「Ignition 5(5気筒用の点火信号)」ですね.



こちらセンサの集合部かな? 「KNOCK L」は左バンク用のノックセンサの信号,「PEX L」は左バンクの排気圧センサ,「TEX L」は同じく左バンクの排気温センサでしょうかね.「XWG L」の"X"は意味が分からないですけど,付いているデバイスからすると左側のウェイストゲートの駆動信号かな?



もう1つ別の箇所には「TCOMPOUT R」."T"は多分温度(Temperature)の"T"だろうから,右側の何らかのコンポーネント部品の温度センサかな? その下に"P"と"T"で始まるものは配線が繋がっていないので,最初見た時は何かしらのダイヤル調整機構か?と思ったのですが,改めて画像を見返すと歯車状の目クラが付いているだけですね・・・.

その他にも,車体との締結部位にこんなセンサが付いていたり(↓),



まさしく実戦仕様って感じだなぁ~と思いました.
(最初,温度センサかと思いましたが,位置的に多分振動センサでしょうね)


あとは,浮かして展示されていたので,エンジン底面を覗き見してみたり(↓),






この伸びてるパイプ(↓の左側)は何の配管だろう?と思って家に帰ってから調べたら,



実は燃料配管で,その先に50MPaの高圧燃料ポンプ(↑の右側)があった事を後で知ったり,



配管の先を追い掛ければ,その先にある燃料リストリクターを見れたかもしれない事を知って後悔したりしてました.
(やっぱ先にちゃんと調べてから行かないとダメですね・・・)


以上,RA621H再見学でした.
やっぱりこれだけ近くで見れると色々気づけて面白いですね.2度目でしたがわざわざ見に行って良かったです♪
Posted at 2025/01/18 21:51:33 | コメント(1) | イベント見学 | 日記
2024年12月19日 イイね!

ショーカーなんで真面目に見なくても

ショーカーなんで真面目に見なくても「Honda Racing 2024 SEASON FINALE」の話のラストは,「ARX-06」のショーカー.

ショーカーなので真面目に見ても意味がないのですが(苦笑),LMH(Le Mans Hypercar)ならともかく,LMDh(Le Mans Daytona h)のクルマを見る機会なんて今後そうないんだろうなぁ~と思ったので,ジロジロと見てました(前者は欧州のプロトタイプカー,後者はアメリカのプロトタイプカーという感じです).

まず,そもそも「LMDh」ってどういうレギュレーションなんだっけ?と調べてみると以下のような感じ.

  ・エンジンの最高出力は630HP,最低重量は180kg
  ・ハイブリッドの場合は,BOSCH製の50kW(67HP)の電気モーターを搭載(トータル680HP)
  ・モーターの回生能力は最大200kW
  ・バッテリーはWilliams Advanced Engineeringのワンメイク
  ・ハイブリッドシステム全体に30万€のプライスキャップ
  ・ハイブリッドシステムのソフトウェアは主催者によってロックされる
  ・L/D比(DownForce/Drag)は4:1
  ・全長:5100mm以下,全幅:2000mm以下,ホイールベースは全車共通で3150mm,最低重量は1030kg
  ・シャシーコンストラクターは認可を受けた4社のみ(ORECA,Ligier,Multimatic,Dallara)
  ・シャシー関係のコストは最大34万5000€(ギヤボックス除く)
  ・ギアボックスはXtracが一括供給
  ・タイヤ幅はフロント:29インチ,リア:34インチ

要約すると,エンジンとボディワークには一定の自由度がありますが,ハイブリッドシステムを含む駆動系はワンメイク,シャシーは昔のF3000/F3のように一定のレギュレーション下でコンストラクターが争い,チームはそこから優秀なものを購入するような感じでしょうか.各メーカーが技術力を競うというより,参戦チーム数を増やす事の方が主眼に置かれている感じですね.

そんなLMDhの,更にショーカーなんで益々細かく見ても仕方ない感じですが(苦笑),まぁ,見てみます.



正面から見て気になるのは,左右に付いているカナード.





傾斜角を付けるでもなく,ボディに沿った形にするでもなく,こうして前に突き出すかのように,宙に浮かせて下からステーで支えるというのは独特ですね.



フロントフェンダーは上部は剥き出しでタイヤが露出.ミラーはボディワークの一番外側に付けているようです.





その後,ボディ上部,側面と見てみますが,やはりショーカーのせいかピンと来るものがなく「ああ,そうですか」という感じ.展示位置の都合上,後ろ側が見えなくて残念でした.


・・・という事で,そんな残念な気持ちが残った事もあり,翌々日,出張ついでに再びウェルカムプラザ青山へ.



展示位置が変わったので,今度は後ろ側も見れます.



どうやらこのショーカー,ベースは先代の「ARX-05」ではないか?との事で,ディフューザーは(最新型ではないが)ちゃんとした形状.



ディフューザ―左右の平坦な部分に「Acura(ホンダのアメリカブランド)」のマークが付いています.よーく見るとブランドロゴが付いているプレートはボルト留めされているので,メーカーが変わったらこのロゴも差し替えられるようになっているのかな?(笑)



面白いなぁ~と思ったのがこのプレートの裏側.リアタイヤからの空気が抜けるように作ってあるのですが,トレイ状になっており,更に空力を意識して平滑化もされています.あまりこういう処理の仕方を見た事がなかったので,興味深かったです.



そのまま後ろから眺めているとカウルの間に空間が.本来この部分にはエキゾーストパイプが顔を出しているのだそうで,ここが空っぽなのがショーカーの証だとか(=エンジンを搭載していない).





リアウイングは薄く,ガーニーフラップもホント小さい.



前々日より近くで見れるので,剥き出しのタイヤもマジマジと見てみると,タイヤ成型時の切れ端が残ってる・・・.ショーカー的には見た目が悪いなぁ~と思いつつ(笑),だとすると新品タイヤ?





どうやらショーカーと言いつつ,タイヤ・ブレーキは本戦仕様らしいそうです.ただ,ブレーキキャリパーが前後で違うらしく,リアには「AP RACING」と入っているのですが,フロントには入っておらず,この辺りはやはりショーカーといった感じです.


以上,ショーカーなんで真面目に見なくても・・・と思いつつ,じっくりと見た「ARX-06」でした.

Posted at 2024/12/20 12:34:24 | コメント(1) | トラックバック(0) | イベント見学 | 日記
2024年12月17日 イイね!

19→14への逆算とセンサ

19→14への逆算とセンサ「Honda Racing 2024 SEASON FINALE」でウェルカムプラザ青山に行った話の続き.

目的は「ティレル 020」だったので,これを見ただけで満足だったのですが,折角来たのでドライバーのトークセッションの模様をBGMにしつつ他の展示も見ていました.その中で関心があったのが「SF14(タイトル画像参照)」.山本尚貴選手のスーパーフォーミュラ引退に関連して,2018年のチャンピオン獲得時のマシンを展示したようです.

これまでに「SF19」「SF23」は見た事があるのですが,「SF14」は見た事がなかったのでじっくりと眺めました.2年前に見た「SF19」は何となく頭の中に入っているので,それと対比しつつ見てみると,



最初に目につくのがノーズ.「SF19」と比べると丸みを帯びたデザインだった事が分かります.フロントタイヤも当時は20mm細かったらしいのですが,こちらは全く気づきませんでした(汗).



ウイングのプレーンが「SF19」は2枚だったのに対し,「SF14」は1枚との事.



そのまま横を見ていくと,「SF19」で追加されていたポッドウイングがなく,ヘイローもない.登場当初は違和感ありまくりだったヘイローですが,ある事が当たり前になった今日では,ない方が違和感ですかね? なお,アップの画像を撮り損ねたのですが,ロールフープ内側のエアインテークには穴が空いており,そのまま後ろに貫通する形だそうです.



チムニーダクト周辺は違いはなさそうだなーと思ったらその通り.但し,ホイールベースは「SF19」に対して50mm長かったそうです(気づかなかった・・・汗).



リアウイングも造形が異なるそうなのですが,パッと見では気づかず.やはりちゃんと復習した状態で見学しないとダメですね.


・・・なんてな事を思った翌々日,出張でウェルカムプラザ青山の前を通る事になったので寄ってみました.

イベントは勿論終了しているのですが,今度は「2024 SEASON MOTORSPORTS CHAMPIONS」というイベントでチャンピオンを獲ったマシンが期間限定で展示されています.



こちらは2024年のスーパーフォーミュラ・チームチャンピオンに輝いたDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの「SF23」.「SF23」は昨年見ているので,特に得られるものもないだろうとサッと見て終わろうと思ったのですが,



リアタイヤ前に温度センサらしき物体が.「アレッ? 去年見た時にこんなの付いてたかなぁ~?」と思い,画像を見返してみたところ付いてない.「あ~,SFGo(スーパーフォーミュラの専用アプリ)のタイヤ温度が不正確だと言われたから,今年から表面温度計測用のセンサを追加する事になったのかな?」と思い,ならばフロントの方は~と見てみると,



アレッ? ない・・・.もしかしてDANDELION独自のものか?と調べてみたところ,レース中の車両には付いてない.

(;-ω-) ウーン

と考えて,先週行われたルーキーテストの画像を検索してみると「あ! 付いてる!!」.来季から付ける事になったのか? テストだから付けているだけなのか? 分かりませんが,一度見たからと侮らず,最新のクルマは丹念に見るべきですね(笑).


以上,SF19→SF14への逆算とSF23のセンサのお話でした.
Posted at 2024/12/19 12:38:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | イベント見学 | 日記
2024年12月15日 イイね!

元祖アンヘドラルウイングを見に

元祖アンヘドラルウイングを見に先日,磐田へ行ってヤマハの「コミュニケーションプラザ」でアンヘドラルウイングのF1カーを見ました.

その帰りの新幹線で「元祖アンヘドラルウイングのF1カーも見たいなぁ~」なんて思いながらSNSを眺めていたら,ホンダのウェルカムプラザ青山で翌日から「Honda Racing 2024 SEASON FINALE」なるイベントが行われ,そこに元祖アンヘドラルウイングを装着した「ティレル 020」が展示されるとの事で見に行って来ました.

本イベントは例年もてぎで「Honda Racing THANKS DAY」内で行われていたものらしいのですが,SUPER GTの最終戦が延期された影響なのか? 例年と異なり,今年は青山で開催する事になったそうです.基本的にはホンダのドライバー・ライダーのトークセッションがメインなので,車両展示は華を添えているだけのようですが,今年はホンダのF1参戦60周年という事もあって,コレクションホールでもなかなか展示されていない「ティレル 020」を引っぱり出したようです.



実は私がF1中継を初めて見たのは1991年の日本GPで,引退を決意してラストレースとなっていた中嶋悟氏の「ティレル 020」が,S字でタイロッドエンドが折れてクラッシュする映像が原初の記憶となっています.当時,タミヤのプラモデルで一番最初に作ったF1カーもこの「ティレル 020」でしたし,色々と思い出深いクルマです.



早速正面から見てみると,アンヘドラルウイング越しに奥のフロアが見えるものの,先日の「ジョーダン 192」と同様,近年のグランドエフェクトカーを見慣れた身からすると,積極的にフロアに空気が取り込めているようには見えませんね(苦笑).



フロントウイングの造形はやはり個性的ですが,実物は黒色の部分の塗装が少々残念・・・.後年に塗り直したのか? 当時のオリジナルのままなのか? 分かりませんがボディ側と比べるとマットな塗ったくった感じでした.なお,ウイングの翼端板下部の形状を見ると折り返しがないので,最初期の仕様のものに見えます.



タイヤはPIRELLIのロゴがないな~と思ったらAVON製でした.当時ものではなく,恐らくデモ走行等にも使えるヒストリックカー用のヤツでしょうね.



フロア前半の側面には,この時代としては珍しいエッジがありました.何だろう?と思い後で調べてみたら,レギュレーションで「車体下部から見た時にミラーが見えてはいけない」というものがあるそうで,ミラーの真下に来る部分だけフロアを広げてレギュレーションを満たすようにしたとの事です.



「BRAUN」の文字が目立つカウルの中には,見えませんがホンダの3.5L V10が.3.0Lで年代も違いますが,先日見たヤマハの「OX11A」が100kgを切る軽量・コンパクトだったのに対し,中嶋スペシャルとして作られた「RA101E-SN(Satoru Nakajima)」は実に150kgもあったとの事.車体の最低重量が540kgの時代で50kg近い差ですから,V8を搭載する前提で作られたクルマに載せたら,そりゃ前後バランスは目茶苦茶になりますね.セナが語ったという「ホンダ・エンジンがどれほど重いか思い知らされることになる」という話も納得です.



リアウイング下のインレットは,「192」と同様にオイルクーラーの冷却用のようです.この車両のものは後傾した形状となっていますが,当時は水平になったタイプもあったそうです(水平タイプの方がクーラーサイズが大きいとの事).



リアウイング上端部には「192」と同様にガーニーフラップ固定用と思わしき穴が.



リアウイング翼端板下部には斜めにステーが付いています.終盤戦ではこのステーは垂直だったそうなので,フロントウイングの件と合わせてエアロパッケージは前半戦仕様のものなんでしょうね.



最後に,車体最後部にはニョキ!と突き出たチューブが.デモ走行用かなんかの後付けパーツかなぁ~?と思って後で当時の写真を確認したら,レース中のものにも付いてました(汗).確か以前見た別のレーシングカーでも似たようなチューブを見た記憶があるのですが,コレ一体何用なんですかね??


以上,元祖アンヘドラルウイングのF1カーを見たお話でした.
個人的に強く印象に残っているクルマだったので,実車を見れて良かったです♪

Posted at 2024/12/18 12:33:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | イベント見学 | 日記
2024年10月20日 イイね!

CAR FESTIVAL in KAWAJIMA 2024見学

CAR FESTIVAL in KAWAJIMA 2024見学リアのブレーキローター&パッドを交換したので慣らしの旅へ・・・と思ったのですが,ブレーキだし,リアだし,近場でいっか~という事で,埼玉県・川島(カワ"ジ"マ)町で行われる「CAR FESTIVAL in KAWAJIMA 2024」を見に行って来ました.

この日は同じ埼玉県・所沢市でもクラシックカーイベントが開かれていたのですが,川島町の方が対象車種は2000年(平成12年)までなので,ネオクラシック世代のクルマもいるだろうとこちらを選びました.

会場は川島町役場の駐車場なのですが,近場の総合運動場(野球場?)が臨時駐車場になっているので,そちらにクルマを止めて会場へ.合計300台との事で非常にバラエティに富んだクルマが並んでいました.


さすがにレーシングカーほど熱心に見入るようなものでもないので,頭空っぽにして気の向くままに眺めていたのですが,そうするとクルマ本体よりはオーナーが工夫した小物の展示の方に目が行ってしまいます(笑).










おっと,何しに来たんだ・・・となるので,クルマの方に関心を戻すと,ACURAのバッジが付いた左ハンのNSXを発見(↓).



その横にあったEGシビックはコレクションホールに展示出来そうなくらいキレイでした(↓).



コチラのFCカブリオレ(↓)は,見てて何か引っかかるなぁ~と思いよく見てみると,



ホイールがセンターロック(?).いや,単に5穴にカバーが付いているだけですかね・・・??




そんな感じで一通り眺め終わって「こんなもんかな?」と思い帰ろうとしたところ,



うわっ! 「コルサ(日本名:ヴィータ)」だ.コルサB(1993~2000年)はいっぱい見たけど,このコルサC(2001~2005年)はあんまり見なかったなぁ~と思いつつ,アレ? "C"って2001年以降の販売じゃなかったっけ?と思いましたが,ま,細かい事はどうでもいいですかね(苦笑).

そして,その隣には・・・,



おおっ! 「オメガ」だ.



しかもオメガB(1994~2002年)じゃなく,オメガA(1987~1994年)! 「さすがに”A”は分かんねー」と思いながらジロジロと見ていましたが,イルムシャー(ドイツのチューニングメーカー)のロゴが付いてるし,これが噂のイルムシャーバージョンなんですかね・・・? いやはや,貴重なクルマが見れました.


そんな感じでイベントの見学は終了.ここから本題のブレーキ慣らしを行い,帰り道の関越道・高坂SAで昼食.



モツ煮定食を頂きました.筑波のに慣れていると味濃いですね・・・.
昼食後,クルマに戻った際にブレーキの具合をチェックしてみると,



薄っすら被膜が付いた感じかな? ここまで来れば後はコース上で熱を入れて仕上げですね.


以上,CAR FESTIVAL in KAWAJIMA 2024見学でした.
Posted at 2024/10/21 02:23:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | イベント見学 | 日記

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「リバースヘッド見学 ~3S-G編~ http://cvw.jp/b/1684331/48629936/
何シテル?   09/02 00:45
GPSロガーを使ってクルマとドライビングを改善しながら,B18C搭載のCR-XにB16AのCR-Xで挑んでいます. TC2000 1'07.4/TC1000 ...
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