新たなダンパーを手に入れたので,次のファミ走に間に合わせるべく,早速慣らしの旅に出かけました.
ショップからは「慣らし500km!」と言われたのですが,エンジンやミッションとは慣らす部分が違うので,どういうやり方がベストなのかな?と調べてみたところ,「60km/h以下で50km」と書かれているものもあれば,「何も気にせず500~1000km」と書かれているものもあり,正直よく分かりませんでした(笑).
よく分からないならハイブリッドでやるか~という事で,最初の50kmは街乗りでなるべく衝撃を与えないように丁寧に乗って,馴染み始めたら高速で距離を延ばし,仕上げにワインディングで大きく動かしてやる,という感じで今回の目標500kmをスタートしました.
さて,距離は決まったものの,どこに行くかなぁ~?と悩んだ結果,ちょっと前に聞いて興味があった「
ENDLESS 130 COLLECTION」に行ってみる事にしました.
・・・という事でサクッと到着.11時オープンなのでちょっと遅めに出た結果,渋滞に少しハマりましたが,ほぼ高速に乗ったまま(関越道~上信越道~中部横断自動車道),最寄のICも近いので労せず到着しました.
ここはレストアされた旧車やENDLESSのレーシングカーが展示されています.

(大学時代の恩師が一時期「アレいいよね」と言っていたFIAT X1/9.実車は初めて見た)
当然,私なので関心はレーシングカーが中心.早速,1台1台じっくり見ていきます.
まずは,2006年のGT300「ENDLESS ADVAN CCI Z」.
Super GTの車両らしくエアロが凄いですな.ちなみにリアのガーニーフラップはこんな感じ(↓)でした.
ここは乗車OKなので,中に乗り込んでシートに座ってみると(ちなみに左ハンドル),
「せめぇー」
この後も何台か乗ってみたのですが,コレが1番狭くて乗り降りが大変.変な角度で力を入れたので,アチコチの毛細血管が切れて暫くうずくまってました(苦笑).
お次は,同年代のST-1「ENDLESS ADVAN Z」.
GT300に比べるとエアロが大人しくて,「同じクルマなのか!?」と思っちゃいます.
このクルマで気になったのが,ミラー上部をエクステンションで補強していた部分.下からだけだと振れちゃうんですかね?
ガーニーのサイズは,このクルマが一番大きかった.
市販車そのままなので,乗り降りはコレが一番楽(当然,右ハンドル).
シートだけだと固定し切れないのか? こんな分厚い膝当てパッドが付いてました.
お次は,時代が変わってGT3の時代.2014年のGT-X「ENDELSS ADVAN BMW」のZ4.
初期のGT3車両なので,エアロは先鋭化されておらず,オーバーフェンダーでボディを拡張している事もあって,マッスルカーって感じです.
サイドミラーも空力に配慮した造形ですが,かなりゴツイ.
内側から見ると,こんな感じ.
Z4のシートに座って気になったのが,ステアリングの真上にあるコレ(↑).何のためのミラーなんでしょう??
シートに座ってみると,ステアリングのセンターの目印を映しているようですが,これに何の意味が・・・??
ドイツ車なのに,ロシア国旗みたいな配色のトリコロールカラーも不思議ですね(後付け?).
もう1台のGT3,お次は2016年のGT-X「ENDLESS ADVAN GT-R」.
ここら辺の年代になってくると,エアロが洗練されて,パーツ数も多く形状も複雑になっています.ちなみにGT3車両なので,GT-Rですが左ハンドルです.
GT-Rで気になったのが,フロントタイヤ後ろの丸い穴.どことも繋がっていないので,「何だコレ?」と思って反対側を見たら・・・,
エアジャッキの挿入口でした.
最後,2019年のST-Z「ENDLESS AMG GT4」.
富士24時間をクラス3連覇した最新のGT4車両ですね.コレのシートに座れるのはなかなか嬉しい!
ステアリングはAMGらしく,Iシェイプ.
3ペダルですが,パドルシフトのはずなので一番左は発進時専用のクラッチですかね? ブレーキペダルは面積が広く,左側にL字形状のストッパーが付いてます.
周囲をガッチリ包み込まれている感じなので,「周りがよく見えないなー」とミラーを覗き込んでみたら,
こんな視界で,接近されるとほぼ見えないですね.例えば,右ミラーに映るZ4は・・・,
実際の位置だと,これだけ後方(↓)ですからね.
たったこれだけの視界でレースするんですから,やっぱり凄い世界ですね・・・.
そうそう,AMGと言えば,こちらのAMGの話も.「さて,満足したし,帰るか・・・」とカフェエリアに戻り,展示物を覗いていたら,
「アレッ? W11の写真がある・・・」と気づきました.「W11」とはMercedes-AMGの2020年型F1マシンですが,ブレーキメーカーのENDLESSがこれに何を供給しているんだ?と疑問に思いました.
F1のブレーキと言ったら,カーボンディスクなので,確かBremboとCarbone Industrieの2社のみだったよなぁ~と思い,キャリパーかな?と思って調べてみたら,

(
SilverARROWS.NETより)
キャリパーでもない.「何だろなぁ~?」と思って更に調べてみたら,
ブレーキフルード(
RF-650)でした.2012年からサプライヤー契約を結んでいたそうで,かれこれ10年近く供給してるんですね.F1で日本のブレーキメーカーというと,曙ブレーキが真っ先に思い浮かびますが,フルードとはいえ,ENDLESSもこれだけ長い間供給していたとは不勉強でした・・・.
以上,「ENDLESS 130 COLLECTION」の見学でした.
この後,ようやくメインディッシュの話へ~と思ったのですが,既に大分長くなってしまったので,今回のブログは一旦ここで区切きりたいと思います(
次回へ続く).