先月のタイヤテストは雨に阻まれて消化不良で終わったので,そのリベンジをしに再びTC1000へ行って来ました.
さほど多くないアタックラップでの感触からすると「195/55R15は外したかな・・・?」と内心思っていたのですが,
その後の分析でそれほど悪くない事が見えてきたので,新品効果のなくなった今回で見極めだな,と思いながら筑波へ向かいました.
残念ながら今年から12月の8時枠がなくなったとの事で,フォーミュラもあるこの日はA1~A5枠までに人が集中してフルグリッドになる事が予想され,リアタイヤのウォームアップ性能も確認出来ていない現状で混み走参加は危険なので,台数の減る午後狙いで,ひたすら常連さん達とくっちゃべってました(笑).
予想通りA1~A5枠までは完売御礼のチケット売切れで,A7枠も10台近い台数が集まっていましたが,午前中最後のA8枠(11:20~)は4台程度との情報が・・・.「おっ!? チャンス?」と思い,足早にチケットを購入してコースへ.
気温:13℃,路面温度:18℃とタイヤのウォームアップは大丈夫な気がしましたが,ヘアピンで左リアの確認をしたらズルッ!と来たので,念のため2周ウォームアップを実施.その後,前後にスペースを作って「いっけー!」と気合を入れて1コーナーに飛び込むと,
2コーナーでエンジンが吹けない・・・.
ぐえぇ・・・マジか (_ _||||)
水温が上がれば直るかな?と粘ってみましたが症状は改善せず,1周もまともに走る事が出来ず,タイムは42.6秒と悲惨な状況でした.
泣きながらパドックに戻ってLINK ECUのデータを確認したところ,どうやらVTECが切り替わってハイカムになった途端に失火しているようです.先月走った時とコンディション・ECUのセッティングは大差ないのに,なんで日によってこうも調子が変わるのか・・・.ホント嫌になります.
タイヤテストどころの話じゃないので,走行データを見返しつつその場でリセッティングを実施.お昼も誘われましたが,そんな余裕はないのでお断りして,P2枠(13:20~)で出走.気温:15℃,路面温度:20℃と更に上がったので,これなら大丈夫かなー?と思いつつアタックを開始してみると,
先程の2コーナーの症状は改善され,「おっ,イイ感じ~」と思ったのも束の間,今度はヘアピンを立ち上がったら全く加速しない・・・.上の車載だと,まるで途中でアクセルを緩めたかのように見えますが,そんな事はないんです.これでも全開で踏んでるんです・・・(泣).
うわぁ~ん 。・゚・(ノД`)・゚・。
と思いつつ,諦めが悪いので何度かトライしてみると,1回だけまともに走れました(↓).
まぁ,"まとも"と言っても,アチコチで微妙にエンジンパワーは失っているのですが・・・.
ただ,こんなラップでもクルマの前後バランスの片鱗は窺えて,新品で走った時より遥かに良いフィーリングでした.思っていたよりも向きが良く変わるし,それでいてコーナリングの限界も高い.エンジンさえ完調であれば,かなり良いタイムが出せたんじゃないのかなぁ~?と思いました.
特に1コーナーのココ(↓)の動きは,走ってる時にゾクッとするくらいでした.
1~2コーナー間だけはエンジンの吹けがまともだったので,何度かトライする事が出来たのですが,「この動きはヤバイ! スピンするー!?」と一瞬身構えるくらい恐ろしい速さで向きが変わるのに,リアが全く破綻しない.「えっ!? これで回らないの??」って感じです.
身体は「経験則的にこの動きはNG」とシグナルを出しているのですが,頭でそれを無視してアクセルを踏んでみたところ,横Gがとてつもない事になりました.「これは間違いなく自分史上最高のヨーレートが出てる・・・」と思い,走行終了後にロガーデータを見返してみたところ,
嘘か真か「1.5G」なんて値が記録されていました・・・.
GPSロガーの「G(加速度)」なんて定性的にはともかく,定量的にはあんまり信用出来ないのですが,今回ばかりは信じたくなるくらい横Gが凄かったです.このブログを書いている時点で走行してから丸1日以上経過しているのですが,未だに両肩が痛いほど.
(シートベルトで締め上げているので,横Gがキツいとベルトが肩に食い込み,走行終了後も暫く痛いんです・・・)
まぁ,そんな横Gを出しても肝心のタイムに繋がらなければ何の意味もないので,走行終了後に更にデータを見返してリセッティング.これでどうだ!とこの日最後のP8枠(15:20~)に臨みました.
気温:15℃,路面温度:18℃と2本目よりは温度が低下.同枠は39秒台を軽々と出しそうな雰囲気のインプレッサが1台いましたが,全部で4~5台程度.「よ~し,今度こそ結果を出すぞ!」と意気込みつつアタックを開始してみると,1~2コーナー・・・OK! ヘアピン・・・OK! インフィールド・・・OK! 「よしっ! 今度こそ直った!!」と思いつつ最終の複合へ,
「そんなに簡単には出させないよ・・・」
とTC1000のご神体が言ったとか言わないとかで,ゴールライン手前で失速し,42.1秒止まりでした.
(やはり先にご神体に参拝しておくべきだったのか・・・)
という感じで結局,丸1日居て何の結果を残せなかったTC1000でした.
その後,ショップの店長に相談し,翌日ダメ元で
プラグを交換してみる事にしました.
これが失火の原因ではない気もするのですが,何かアクションを起こさないと状況は何も変わらないので,一先ず,熱価を下げて試してみようと思います.
以上,引続き消化不良なTC1000でした.
今回の走行でエンジン以外は手応えがあったので,失火の問題さえ解消すればそこそこのタイムは刻めそうな気がしています.データを見返して再度リセッティングもしたので,次回こそは!と思いたいところです.

(フッ・・・さて,それはどうかな?)