前回と比べると,個人的には若干物足りない感があった
今回のモビリティショーですが,それでも興味を惹くクルマは何台かありましたので,ブログに纏めておこうと思います.
その1台目はHYUNDAIの「INSTEROID」.ご覧の通り100%ショーカーな訳なのですが(自走も40km/hくらいでしか出来ないらしい),何となく気になるデザインだったので細部まで写真を撮っていました.
「INSTEROID」の意味は,「INSTER」+「STEROID」の造語だそうで,HYUNDAIのEV車である「INSTER」に(↓),
「STEROID(筋肉増強剤)」を投与したクルマという事のようです.
コンセプトとしては,「子どもの頃,夢中になって遊んだレースゲーム.スピード・音・カスタマイズ,そして勝利の瞬間の高揚感.それら全てがインスピレーションとなり,創造の源になりました.ワイドなボディ,レーシングパーツ,空力を意識したフォルム.まるでゲームの世界から飛び出してきたかのような圧倒的な存在感.クルマ業界に現れた“Glitch(バグ技)”」だそうです.
いつもだったら,こういうったショーカーは「ふ~ん」と眺めて終わりなのですが,細部を見てみると,「知ってる人が作ったんだな~」というのが感じ取れたので,じっくりと観てしまいました.
例えば,フロント周り(↓).
ショーカーの癖にトーフックがちゃんと付いている上,フックの位置に「TOW」とラベルが貼られています.
その下のラジエターサイドにもブレーキダクトらしき開口部が設けられていて"それっぽい"です.
ホイールのツラも,ちゃんとフェンダーに合わせてあって,空気の流れを意識したものになっています(↓).
フロントウインドウ下にも,消化装置を表す「E」マークが付いてますし(↓),
サイドミラーも吊り下げ式になっていますし(↓),
ショーカーと言うには細部が作り込まれています.
サイドウインドウに付いている,この球体のガイドも面白くて(↓),
球体の下側だけ切り取られているので形状的に回転するのでしょうから,空力を優先したい場合は開口部を後ろへ,雨天時の場合は開口部を下へ,空気を車内に取り込みたい場合は開口部を前へと,想像を掻き立てられました.
リアにもトーフックがありますし(↓),
タイヤ後ろの開口部も,昨今のレギュレーション的にはNGになりましたが,一昔前はこれが当たり前でしたね.
こんな感じで,よく見るとポイント・ポイントを押さえたデザインで,面白いクルマだなぁ~と気になった1台でした.

Posted at 2025/11/09 00:16:07 | |
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