富士24時間レースを観る前に富士モータースポーツミュージアムで「服部茂章メモリアル展」を見学しました.
昨年,交通事故で亡くなった元レーシングドライバーの服部茂章氏を偲んでの企画展示な訳なのですが,服部茂章氏というと私の中では「第2のハットリ」として記憶に残っています(失礼).1990年代後半,当時F1→フォーミュラ・ニッポンへと興味の対象が広がっていって,ちょうどその時に活躍していたのが服部尚貴選手でした.
一時は3冠も狙えるほどの国内での活躍っぷりを経て,1997年に渡米し,インディ・ライツに参戦したら,「現地には既にもう一人のハットリ(服部茂章氏)がいた」という事で記憶に残っています.
そこからインディも追い掛けるようになったのですが,CARTとIRLに分裂した辺りからアメリカ方面は興味を失い,以降は服部茂章氏の存在は忘れていました.その後,服部茂章氏はNASCARに移籍し,2008年に「HRE(HATTORI RACING ENTERPRISES)」というチームを起こして,チームオーナーとしてトヨタと関わりがあったそうです.
という事で,チームオーナーだった頃のクルマである2018年のNASCAR「TOYOTA TUNDRA」.
フルサイズピックアップトラックという北米でしか売れないサイズのクルマがベースとなっているので,国内で知っている人は少ないでしょうね.実際,横から見ると物凄くデカいです!
一言,「NASCAR(National Association for Stock Car Auto Racing)」と言っても実は色々シリーズがあります(↓).
「CUP SERIES」というのがNASCARの最高峰のカテゴリーで,その1つ下が「Xfinty SERIES」.これらはセダン形状のストックカーですが,それとは別にピックアップトラック形状のストックカーとなるのが「TRUCK SERIES」なんだそうです.こんなデカくて・重いクルマ(車重は1500kg以上)でレースするというのですから,さすがはUSAですね.
基本的にオーバルコースをカッ飛ばすクルマなので最高速重視.フロントの開口部が物凄く大きそうに見えますが(↓),
ほぼペイントで,実際に空いているのは下側だけでした(↓).
真ん中がラジエター用で,左右がブレーキダクト用かな?
エンジンはアメリカ伝統のOHV V8が搭載され,マフラーはサイド出し(↓).
排気量は5,866ccで680HP.最高速は320km/hに達するそうです.
ミッションは4速だそうで,シートの横には耐熱処理が見えました(↓).
本来のピックアップトラックであれば後ろは荷室になりますが,レーシングカーなので当然そんな空間はなく,フラットになっていて武骨なフレームが見えます(↓).
お尻にはお約束の衝立(スポイラー).
普通,レーシングカーだったらこんだけ長いお尻の下にディフューザーを付けたくなりますが,ストックカーなのでそんなモノはないですね(↓).
こんな感じのクルマですが,やはり一番注目すべきは左フロントのコレ(↓)
ロアアームが折れてるんじゃないの!?と思いたくなりますが,これが正常位置(苦笑).タイヤの下側が内側に引っ込んだ事で,上部はボディからはみ出ている風にも見えますが,そこはギリギリ収まっています(↓).
なお,反対側(右フロント)はこんな感じ(↓).
こちらは普通な感じに見えますね.なんで左右で異様にキャンバー角が違うのか?というと,オーバルコースで一つの方向にしか曲がらないから(↓).
バンクで倒れ込む方向と逆方向にキャンバーを付ける事で,コーナリング中は横Gでタイヤが倒れ込んだ時にバンクに対してタイヤがきちんと接地するようになっている訳です.という事はストレートでは真っ直ぐ走らない訳で,オーバルコースだとストレートでステアリングを切って,コーナーに入るとニュートラル位置になるなんて光景を見ますね.ホント独特な世界です.
以上,服部茂章メモリアル展見学のTUNDRA編でした.
本当は複数台を1つのブログに纏めちゃおうかと思ったのですが,走れないので他にブログを書くネタもないですし,小分けにして出していこうと思います.

Posted at 2026/06/08 02:08:49 | |
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展示見学(ツーリングカー) | 日記