
年1回の国際コースチャレンジ,今年は富士スピードウェイに挑む事になりました.
当初,約1.5kmにも及ぶロングストレートをテンロクNAで走り回るのは相当厳しいと,今年はパスするつもりでしたが,「別にタイムなんて気にしなくて良いじゃん.純粋に走る事を楽しめば良いんだよ!」と言われて,考え直し,チャレンジする事になりました.
という事で,早速,コースの下見をしに現地へ向かいました!
富士スピードウェイの訪問は,実には17年振り.前回は学生時代にJGTCのフリー走行を見に来ました.当然,改修される前で,その時の風景しか記憶にない私にとっては,近代的で,清潔感のある,素晴らしい施設で新鮮でした.
さて,それでは下見を開始です.
当日は昼頃から小雨が降ると予報だったため,まずは,晴れているうちにコースサイドで各コーナーをチェック.
やはり1コーナーのブレーキングが相当ハードで,フリー走行を走っていたフェラーリはローターが真っ赤(恐らくカーボンブレーキなんでしょうが).EF8の
現状のパッドでは耐熱性でもつのか,かなり心配になってきました・・・.
また,ダンロップコーナー進入からの上り坂は,密集状態で走っていた車両を見ると,ブレーキとパワーで性能差が出やすく,明らかに格上と思われる車両は外から被せて抜いていく姿が散見されました.アンダーパワーなEF8にとっては,ここが苦しいポイントなので,しっかりミラーチェックをしたいと思います.
続けて,コースインしてチェックです.
今回は,下見という事でノーヘル・ノーグローブ.また40年近いドライビングキャリアを誇るベテランの方に逆同乗して頂く事にしたのですが,車列に並んでコースインを待っていると,小雨だった天候が急変.
滝のような雨と落雷が続き,「コレ,レースだったら中止だろ・・・」という最悪のコンディションになりました.もぎりのオフィシャルの方も,寒さで半券を上手くちぎれないような状況で,やむなくスケジュールも20分繰下げ.20分後には何とか小康状態になったものの,セミウエット程度だった路面が一面水浸しのヘビーウエットへ・・・.このため,いつも以上に大幅にペースを抑えての走行となりました.
ご覧の通り,1コーナーの立ち上がりでスピンする車両がいるわ,前走車はがテールスライドしながら立ち上がっていくわ,低速コーナーで大渋滞が発生するわ,の混乱の局地.コースイン/アウト含めて3周で終了となりました・・・.
しかし,最悪なコンディション下での僅か3周でも,それなりに情報は収集出来ました.
今回は走行ラインを中心に,LAP+でデータを見てみましょう(青線:ベストラップ 緑線:セクターベスト).
①1コーナー
非常に分かりづらいですが,ベストラップの方がブレーキの開始タイミングが遅いです.これは意図してやったものではなく,ベストラップ時は150m看板からブレーキングを開始したのですが,思った程減速せず,「オーバースピードだ・・・!」と一瞬緊張したくらいです.セクターベストの方はその翌周で,今度は200m看板から開始し,少し余る感じでした.
走行した印象としては,もてぎのダウンヒルストレートエンドにイメージが近かったので,後程,データを見返してみたいと思います.
②コカ・コーラコーナー
ここはボトムスピードを上げて進入する必要がありますが,進入時の車速次第となるため,今回の結果は参考になりません.ただ,車速を乗せてアウト・イン・アウトで立ち上がると100Rをインベタで進入しなければならないため,アウト・イン・ミドルくらいに留めた方が良い気もします.
ここは,イメージ的にTC1000の1コーナーが近いでしょうか.
③トヨペット100Rコーナー
予想通り,このコーナーが1番恐ろしい.ヘビーウエットコンディションで,かなり抑えて走っているにも関わらず,踏んで行くと,どこに飛んでいくか分からない感じで,リアタイヤの接地感が非常に薄いです.現在のバランスでは緊張感が強過ぎるので,
リアのトーを元に戻す必要がありそうです.
この接地感のなさは,同じくウエットで走ったTC2000の80Rが近いです.
④アドバンコーナー
100Rを全開で立ち上がった場合は違うのでしょうが,ヨーが残っていなければ,それ程難しいコーナーではありませんでした.国際コース基準で見ればヘアピンのように見えますが,ミニサーキット基準で見れば旋回半径が大きくて,ヘアピンだとは全く思えません.
走っていて鈴鹿のヘアピンを思い出しました.
⑤300R
100R程ではないですが,ここもリアの接地感がやや薄いです.渋滞のおかげでブレーキングの感触は確かめられませんでしたが,ヨーが残ったままのブレーキングを強いられそうで本番時が不安です.
やっぱり,
こんなディフューザーや,
こんなエアロが必要なのでしょうか・・・?
⑥ダンロップコーナー~第13コーナー
渋滞が酷くて,全く参考にならないので,今回はスキップ.
⑦プリウスコーナー
予想通りターンインのタイミングが掴みづらいですが,それよりも問題となるのはパワーな気がします.これだけ抑えて走っているにも関わらず,2速キープだと簡単にレブに当たりそうで,本番時は3速で走るしかないように思えますが,恐らく,それだと全く登らない気もします・・・.
キツイ上り坂というと,Slyの2コーナーが思い浮かびますが,スピードレンジが全く違うので,他に類を見ないコーナーかもしれません.
⑧パナソニックコーナー~ホームストレート
最終(パナソニック)コーナーは,ストレートの加速重視でラインを決めれば良いですが,毎回正しいラインに乗せないと,必ず最高速でツケを払わされるので,精度という意味では,かなり難易度が高い気がします.
なお,ホームストレートは,前走車が走っていないラインに載せると,水の抵抗で車速が落ちるのが体感出来るレベルでした.軽いEF8だと簡単にアクアプレーンに乗って,飛んでいってしまいそうな不安感に襲われましたが,3周目には,多少水が掃けて,抵抗感がなくなり,もう少し踏んで行けるようになりました.
この印象だけでも,雨の富士は恐ろしくて走りたくないですね・・・
・・・という事で,富士スピードウェイの「体験走行」でした.
本音を言えば,同じ下見でも「進化版体験走行」の方が良かったのですが,生憎と都合が合わなかったので,雨の予報覚悟で突貫で行って来ました.
急な思いつきで行動したのでYouTubeでの予習すらせず,いきなり走りましたが,荒天の低速走行とはいえ,大分イメージを固める事が出来ました.ミニサーキット用に煮詰めたセッティングだと,少し危ない感じがしたので,本番までに少し修正したいと思います.
Posted at 2016/09/25 03:32:52 | |
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