神のお言葉を見て,改めて限界に挑まないと成長がない事を実感させられた後,「自分がサーキットで一番出来てない事は何だろう?」と振り返った結果,「国際コースを全力で走る事」が思い当たりました.
国際コースはアベレージスピードが非常に高いので,純粋に「怖い」と感じてしまいます.この「怖い」と感じる理由も分かっていて,1つ1つの操作に対してクルマの反応が物凄くピーキーなため,ステアリングの切込み速度なんか特に神経使いますし,切り込んだ後もアクセルをガバッとなんか絶対開けられません・・・.
これまで通算6回国際コースを走ってますが(もてぎ・鈴鹿・富士),「今日は全力で走った!」なんて感じた事はなく,そろそろこの苦手意識を払拭する必要がありそうです.
・・・という事で,ツインリンクもてぎの走行会に行って来ました.
最大のテーマは「恐れず全力で走る!」ですが,恐怖心を根性で抑え込んで,無理・無茶・無謀な運転をしても仕方がないので,1つの指標として「タイヤの性能をきちんと使い切る(=コーナーでタイヤを鳴らす)」というのを設けました.なんせ過去6回の国際コースチャレンジでタイヤを鳴らした事は一度もありませんでしたからね・・・(どんだけマージン取ってんだ!).
さて,ツインリンクもてぎのロードコースを走るのは今回で3回目.3年振りの挑戦となりますが,
前回はフルウェットだったので.ドライで走るのは
6年前まで遡る事になります.
コースを復習するために,3年前のウェットの動画をひたすら再生して見ていたのですが,フルウェットだったのでマージンをたっぷり取っており,今一つ全力で走るポイントが見定められません・・・.なので,他の方の動画を色々見て,トライするポイントを2つに絞りました.
1つは,最初の1~2コーナー.
もてぎの1コーナーと2コーナーはいずれも直角コーナーなのですが,この1コーナーと2コーナーの間は何も操作出来ない"待ち"の時間が長く,最も全力で走れていないと感じるポイントでした.「この"待ち"を何とか出来ないかなぁ~?」と色々調べた結果,1コーナーと2コーナーを合わせて1つのコーナーと見立てて走らせるのが攻略のポイントだと知りました(↓).
もう1つは,最後のヴィクトリーコーナー(12~13~14コーナー).
ここもライン取りが今一つ分からず,どうすると全力で駆け抜けられるのか分からなかったのですが,
コチラの車載を見て,ポイントはセカンドアンダーブリッジの下,ココ(↓)の部分にある事に気づきました.
ただ,私の技量では,いずれも動画と同じ走りが出来るとは思えないため,私のEF8の特性に合わせて少しアレンジし,チャレンジしてみる事にしました.
では,早速走行開始!
もてぎにおける自己ベストは,6年前の 2'33.629 ですので,まずはこれをターゲットタイムとします.1周目:2'37.004,2周目:2'35.926と,タイヤとブレーキの感触を確かめつつ徐々にペースを上げていったところ・・・,
うぉっと! 危ねぇ!!
2速までシフトダウンするコーナーにおいて,ブレーキとアクセルのバランスが掴み切れず,オーバーランしかかり,ヒヤリとしました.ブレーキングで突っ込もうとすると止まり切れず,少し余裕をもってブレーキングすると落とし過ぎ.落とし過ぎたのをリカバリーしようとアクセルを入れたらアンダーと,なかなか上手いポイントが掴めませんが,それでもこの周に 2'32.389 の自己ベストを出す事が出来ました.
これで3周連続でアタックしたので,ブレーキを冷やすためにクーリングラップへ.後続車との距離を確認するためにバックミラーに視線をやると,そこにはリアハッチ越しに右へ左へ横切る謎の物体が・・・.
「ん? なんだコレ??」と思い,何度か見返すと何かが外れたらしい.オレンジディスクを出されたら厄介なので,そのままピットへ戻り,リアを覗くと,
ガーニーフラップが取れてる!
どうやら風圧で吹き飛んでしまったようですね.両面テープでの固定ですし,施行からそろそろ1年経つので止むを得ないですな・・・.国際コースですし,本当はリアのダウンフォースがしっかりと欲しかったのですが,仕方がないので完全に引っ剥がして再度コースイン.
最初は130Rでリアのスタビリティが失われないか気になりましたが,特に問題なさそうだったので,再度アタックに入るべくセカンドアンダーブリッジを抜けると,そこには,こちら(↓)のDC2が.
国際コースでしかお会いしない方なのですが,常に上位に食い込む猛者なので,追っかけてみました.
全く着いていけませんな.瞬殺で点にされてしまいました・・・(2'28.536).
そうして前方に意識を集中していたら,いつの間にか背後に目立つクルマが張り付いています.
先週末,岡山で開催された86/BRZレースに参戦していた,こちらの86 Racing(ZN6)が煽ってくるので,必死こいて逃げてみます.
サイドミラーに白い影がチラチラと映っているのが分かると思いますが,相手の方に余裕があるのがミラー越しにもよく分かりました(2'28.224).
「うぬぬ・・・.だったら,どこで差がつくのか見せてもらおうじゃないか!」と,一旦86をパスさせた後,今度は後ろから追いかけてみます.
DC2ほどではありませんが,やっぱり点にされてしまいました・・・(2'27.924).
そんな感じで「まだまだタイヤの性能を引き出せていないのか・・・」と打ちひしがれつつ,ふと気がつけば残り時間もあと僅か.そろそろ最後の纏めに入る時間帯.1周クーリングして準備を整え,最後のアタック.
結果は 2'26.810 で自己ベスト大幅更新となりました.
しかし,GPSロガーが途中で落ちてしまったので,私はこのタイムが分かっておらず,1周を完全に纏め切った手応えがなかったので,そのまま連続でアタックに突入! これが正真正銘最後のアタック.右上のタイム差表示(青い=前のラップより速い)に注目してご覧下さい.
ご覧の通り,途中ダウンヒルストレートまでに前のラップ(2'26.810)から1秒以上タイムを縮めていたのですが,残念ながら90°コーナーで引っ掛かってしまい,25秒台には入れる事が出来ませんでした・・・.
最後の1周がやや消化不良に終わりましたが,自己ベストを7秒近く更新しましたし,全力で走ったので走行終了後はヘトヘトでしたし,指標にしていた「タイヤを鳴らす」もちゃんと出来ましたし,個人的には満足です.また,1~2コーナーも徐々にモノにする事が出来た点(上の動画を1本ずつ見てもらうと走行ラインが徐々に変わっていくのが分かります),ヴィクトリーコーナーの攻略法を習得出来た点は次回の走行にも繋がるんじゃないかと思います.
やはり国際コースを攻略して全力で走るのは大変でしたが,大変だからこそ(難しいからこそ)面白く,「やりがいがあるなぁ~」と強く感じました.機会があれば是非ともまたチャレンジしてみたいと思います.