YouTubeを見ていたら,海外の空力解析系動画がオススメに出て来ました.
タイトルが「Why Fake Air Curtains Are Actually Genius(偽のエアカーテンが実は天才的なアイデアである理由)」となっていて気になったので見てみたところ,なかなか興味深い内容だったので備忘録がてら残しておこうと思います.なお,「エアカーテン」に関しては
コチラのブログ を参照下さい.
ではまず,その動画(↓).
VIDEO
内容は「FE1(北米向けシビックSi)」のフロントバンパーにあるダミーのエアカーテンダクトが,本当にエアカーテンだったら空力性能はどう変わるのか?というもの(↓).
「ふ~ん,そうなんだ.エアカーテンになってないんだ~」と思い,TYPE-R(FL5)の方はどうなっているんだろう?と調べてみたら(↓),
(HONDA:CIVIC TYPE R プレスインフォメーションより)
こちらもエアカーテンではないようです.しかも「リフトが増加するから」と不採用の理由まで書かれています.これを見て「アレッ? FK8の時はエアカーテンを採用していたんじゃなかったか?」と思い,そちらも調べてみると(↓),
(HONDA:CIVIC TYPE R プレスインフォメーションより)
そうだよね,採用してたよね.ふ~ん,最新の空力ではエアカーテンは採用しない方向なんですね.
という事で結果が読めてきましたが,動画の中身に入って行くと,
まず,エアカーテンの有無に関わらず,FE1のCd値は「0.29」で同じなんだそうです.
つまり,空気抵抗の低減という意味ではエアカーテンは全く意味を為さないという事ですね.
次に,FL5の解説にも書かれているリフト(揚力=上に持ち上げる力).
一見するとエアカーテンの有無で違いはなさそうに思えるのですが,フロントタイヤの後方に着目してみると(↓),
エアカーテンあり(上)の方では周囲と同じ薄い青のままであるのに対し,エアカーテンなし(下)の方では色が濃くなっています.このシミュレーションでは,青色が濃ければ濃いほど揚力が小さい事を意味しているので,エアカーテンなし(下)の方がフロントタイヤ後方のリフトは少ない事になります.
数値的にこれを見てみると,100km/hの定常走行時の浮力は,
エアカーテンあり ・・・ 6.0キロ
エアカーテンなし ・・・ 4.2キロ
という事で,やはりエアカーテンがあると逆にリフトは大きくなるようです.
同様に側面で見てみると(↓),
エアカーテンあり(上)の方がフロントタイヤ後方の揚力は小さくなっていますが,サイドミラー付近を見るとエアカーテンなし(下)の方が全体的に揚力が小さくなっています.動画内の解説によると,揚力は圧力なので絶対値よりも面積の方が効くらしく,この差だったらエアカーテンなし(下)の方がリフトは少ないのだそうです.
つまり,フロントバンパーにあるエアカーテンダクトはに偽物の方が良いんだよ,というお話でした.
以上,エアカーテンはない方がいい?でした.EF8でもエアカーテンチックな事は
試してみました が(↓),
試した後,内心では「ホイールハウス内の圧力が高まるだけで逆効果なんじゃないか?」とも思っていたのですが,実際その通りな結果だと知って納得しました.まぁ,ここに穴を貫通させたのはブレーキの冷却性能向上も同時に狙っていたので,逆効果と思いつつも塞ぐつもりはありませんでしたが,FL5を見ると最新のトレンドはエアカーテンを付けない方向性のようなので,ダミーに気づいても加工して穴は開ける事はしない方が良さそうですね.
Posted at 2026/07/25 00:18:21 | |
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