先日参加した「プロセス練習会」ですが,今回初めてのトライとなった
サーキットコースで大苦戦 させられました.
同じクルマ・同じコンディションでインストラクターは狙い通りにクルマを滑らせられているのに対し,私はクルマを全くスライドさせる事が出来ず,基礎が全く身についていない事を実感させられた訳なのですが,当日はそこまでの練習で身につけた引き出しを全部使っても出来なかったので,何か根本的な間違いをしている気がしました.
こういう時は闇雲に走っても出来ないので,当日は一旦スライドさせる事を諦め,数日経って頭の冷えた今,もう一度インストラクターに見せて頂いたお手本を見返して,何を間違えているのか洗い出そうと思います.
まず,サーキットコースのレイアウトは下図の通りですが(↓),
この中で一番の問題は,1本目のパイロンを過ぎた後のオレンジ矢印の辺りでクルマをテールスライド状態に持ち込めていない事.この練習の狙いはオレンジ矢印の箇所でスライドを開始して,それを2本目のパイロン(緑矢印)の部分までキープしつつターンする事なのですが,私は1本目のパイロンでスライドさせられないので,2本目のパイロンではタイトターンで無理矢理曲げる(かつスライドも無理矢理止める)事しか出来ませんでした・・・.orz
という事で,この1本目のパイロン付近に注目してライン取りを見比べてみると(赤:インストラクター 青:私),
インストラクター(赤)よりも私(青)が右側にラインを取っているようです.右側,すなわち2本目のパイロンに対して深い角度でアプローチしているので,1本目のパイロンを通過した後にヨーが発生しにくく,かつ 2本目のパイロン付近で急激にヨーを発生させる事になってスライドを止めるのが難しかった・・・というのはありそうです.
ならば,インストラクターと似たようなアプローチをしているパターンはないか?と調べてみたところ,一番近かったのがコレ(↓).
この時の車載を比較してみると,こうでした(左:インストラクター 右:私).
VIDEO
進入速度が異なるので,1本目のパイロン付近で同じ位置に来るように調整して比較してみると,私(右)の方はやっぱり1本目のパイロンを過ぎた後もベタグリップで,カウンターを当てる素振りすらありませんね・・・.
う~む・・・という事はラインの問題ではないという事か? 1本目のパイロン付近の車速は私(右)の方が10km/h近く高いので,単純に考えると私(右)の方がテールスライド状態になり易いはずなのに,なってない.
一体何が起きているんだ?という事で,今度は1本目のパイロン付近のGの掛かり方をフリクションサークルから読み取ってみると(赤:インストラクター 青:私),
1本目のパイロンの真横の辺りでは,私(青)の方がインストラクター(赤)よりも横Gが発生しています(青いボールが左側に来ている).これで何で滑らないんだ?と思い,そのまま進めてみると,
私(青)の方はそこから横Gがほとんど変わらないまま,上にボールを移動させている(=減速している)のに対し,インストラクター(赤)の方は私(青)よりも遥かに大きい横Gを発生させた状態でボールを上へ進めています.どうやらこの横Gの差がポイントのようですね.
という事で,次はインストラクターが最大の横Gを発生させたポイントの操作を車載で確認してみると(↓),
既にカウンター操作が始まっているので,実際にスライドが始まったのはもう少し手前のよう.
どこからスライドが始まったんだー?と車載を少しづつ巻き戻して確認した結果,どうやらココのようでした(↓).
上の画像の位置まではステアリングを切り込んでいて,次のフレーム(下の画像)でステアリングを戻している(=カウンターを当て始めている)ので,ここがスライドが始まったポイントでしょう.この時のフリクションサークルを見るとほぼ水平位置,すなわち加速していない状態なので,ステアリングを切った状態でアクセルを離して前傾姿勢を作っているように見えます.
この時,同時にブレーキも踏んでいるのかどうか知りたかったので,右足に注目して車載を見てみると,カウンターを当て始める前は右足がこの位置であるの対し(↓),
カウンターを当てた後はこの位置になっているので(↓),
カウンターを当てる過程でブレーキペダルに足が移動している事は間違いないようですが,アクセルOFFと同時にブレーキを踏んでいるのかどうか?は判別がつきませんね・・・.
ただ,ここで
午前中の練習の内容 を踏まえると,テールスライド状態はアクセルペダルの操作だけで作り出しているような気がしたので,それを頭に置いてフリクションサークルを改めて確認してみると(↓),
インストラクター(赤)の最大の横Gが発生しているポイント(緑丸の部分)が,ほぼ水平位置,すなわち加速も減速もしていない状態となっている事から,アクセルOFFだけでテールスライド状態を作り出し,そこからじんわりとブレーキを掛けつつスライドをキープしているように見えます.
以上の分析を纏めると,インストラクターの操作としてはこういう流れなのではないか?と思いました(↓).
①1本目のパイロンまでは真っ直ぐ進む
②1本目のパイロンを過ぎたら,アクセルを踏んだままステアリングを右に切る
③ステアリングを右に切ったら,アクセルを離す
④テールスライド発生!
⑤スライドが始まったらカウンターを当てる
⑥ブレーキを踏みつつ姿勢を維持
⑦姿勢を維持したままクルマを斜めに進ませる(この際,目線は外側のタイヤバリアの辺りを見る)
⑧2本目のパイロンに到達
⑨ブレーキを強めに踏み込んでリアを回す(この際,目線はパイロンの方に戻す)
⑩リアを回すのと同時にステアリングも戻して行きたい方向にクルマを向ける
VIDEO
これが合っていると仮定した場合,私の操作は何が間違っていたのか?というと,
・アクセルOFFだけの状態を作り出していない
・アクセルを踏んで加速する or ブレーキを踏んで減速する の2パターンしかない
・つまり,フロントタイヤをずっと縦方向に使っていて,横方向のグリップが残っていない
・ステアリングを切った状態でアクセルOFFし,タイヤの横のグリップをMAXにする瞬間がない
・私はフロントタイヤのグリップをそのままに,リアを流そうと躍起になってる
・一方,インストラクターはフロントタイヤのグリップを増やす事で,リアが流れる動きを作り出している
ああぁ・・・そりゃ,何をやってもリアを流せない訳だ.あれだけ午前中の練習でインストラクターから「アクセルワークだけでリアをスライドさせる」と言われていたのに,言葉の意味を正しく理解してはいなかったという事ですね・・・.
_| ̄|○ ガクッ!
やっぱり身体の感覚に任せて,クルマの動きをイメージせずに何となくで操作していると,こういう時に応用が利かないんだろうなぁ~.2時間半もトライしてこの引き出しが開けられないのは情けない.どんなスポーツでもそうだと思いますが,練習は意図を正しく理解して行わないと意味がないんですよねぇ.ホント頭悪いなぁ~と思わされました.
以上,サーキットコースの攻略法でした.
今回の結果から「アクセルワークだけでリアをスライドさせる」という基礎がまだ身についていないという事だと思うので,サーキットコースに再チャレンジする前にまずはコレを正しく身につける事からですね.残念ながら
メンバーが割れちゃった ので,再チャレンジは当面無理ですが,修理が完了した暁にはまた挑んでみたいと思います.