
先日のスライドトレーニングの結果を踏まえて,やっぱり
スタッドレスタイヤが必要となったのですが,そもそもなんでスタッドレスだと滑るんだっけ?と今更ながら思いました.
スタッドレスはその名の通り,スタッド(スパイクピン)がレス(ない)なタイヤな訳ですが,今はそもそものスパイクタイヤを知らない人の方が多いんでしょうね.私は子供の頃に実物を見ましたが,スパイクタイヤが禁止されたのは1990年で,もう36年も昔の話なんですね(汗).
雪の上で滑りにくいのがスタッドレスタイヤな訳ですが,「雪で滑らないなら,雨でも滑らないんじゃないの?」と勝手なイメージで思いたくなりますが,実際はそんな事はなく,夏用タイヤ以上に滑るのだそうです.なぜ滑るのか?というと理由は大きく分けて5つあるのだそうです.
①ゴムが柔らか過ぎる
スタッドレスは低温でも硬化しないよう,非常に柔らかいゴムを使っているので,気温が高いウェット路面では,ゴムがよじれてしまい,接地圧が不安定になってグリップしないそうです.
また,水溜まりでは,夏用タイヤだと溝が水を押しのけて,ゴムが路面に接地してグリップするのですが,スタッドレスの場合はゴムが柔らか過ぎて水を押しのけ切れず,路面からゴムが浮いてしまうのだそうです.タイヤが浮けば当たり前ですが,グリップしないので良く滑るという事ですね.
②溝が細か過ぎて剛性が低い
スタッドレスには大量のサイプ(細かい切れ込み)が入っていて,この切れ込みによって生じるエッジ(角)が雪や氷に対して食い込む事でグリップを生んでいます.しかし,雪や氷がない通常の硬い路面だとエッジは路面に食い込めず,逆に細切れにされたブロックによって変形してしまい,ステアリングを切っても反応せずにスリップしてしまうのだそうです.
③排水性能が低い
夏用タイヤは,基本的に縦溝(グルーブ)で水を排水する考え方ですが,スタッドレスは雪を掴むためにトレッドが多孔質構造となっており,水をトレッドの間に溜めたり・吸ったりする形で水を逃がす設計となっています.このため,氷の上に薄っすら溜まっている水であれば吸い付くようなグリップを発揮しますが,水溜まりのような大量の水だと吸収し切れず,排水が追いつかなくなって,やはりタイヤが浮いてしまうのだそうです.
④接地圧が低い
②でも述べたようにスタッドレスは路面に接地する部分のゴムが柔らかいです.柔らかいと言う事は変形するので接地面積としては増える方向ですが,接地圧は変形によって下がる方向となり,やはり水溜まりで水膜をかき分け切れず,浮いてしまい易いのだそうです.
⑤作動温度域のミスマッチ
スタッドレスは雪道を走る想定なので,0℃付近の低温域でグリップするようにゴムが設計されています.という事は通常の路面温度(10~20℃)だと,スタッドレスのゴムにとっては高過ぎとなり,過剰に柔らかくなってグリップが落ちてしまうのだそうです.
これらを纏めると,「スタッドレスタイヤはゴムが柔らかく・溝が細かいため,剛性が低く・排水性も悪い.このため,水溜まりには滅法弱い」という感じでしょうか.なるほど,濡れた路面で滑らせるには一番良いタイヤですね.
では,このスタッドレスタイヤの特性踏まえて,スライドトレーニングに用いる場合,内圧をどうセットすべきか?をAIに聞いてみたところ,以下との事でした.
・減衰設定はそのままで良い
・フロント(FLEVA)の内圧は3.0キロだとピーキー過ぎるので,2.6キロくらいで良い
・リア(スタッドレス)の内圧は2.2キロで始めて,前後±0.1キロくらいで調整
・スライドした時に角度が維持出来ないなら,リアの内圧を下げる
・スライドを維持出来るが不安定な場合は,リアの内圧を上げる
・ステアリングレスポンスが良過ぎる場合は,フロントの内圧を下げる
・ステアリングレスポンスが悪過ぎる場合は,フロントの内圧を上げる
・スタッドレスの内圧は高過ぎても(2.5キロとか)・低過ぎても(1.8キロとか)ダメ
・減衰を探った時と同様に,良いバランスのところを探せ!
最後に,「このトレーニング用のスタッドレスとしては,BSとYHどちらを勧める?」とAIに聞いてみたところ,
「YH(iceGUARD)を勧める」
との事でした.その理由としては以下だそうです.
・BSはYHに比べて,ゴムが柔らかく,接地圧の変動が大きい
・このため,スライド中はタイヤ全体が動き易く,ピーキーになる
・YHはBSに比べて,ゴムがやや硬めでブロックの剛性もそこそこある
・このため,スライド中はタイヤ全体が均一な動きをする
・スライドを続けるトレーニングをするなら,YHの方が特性として合っている
以上,スタッドレスがウェットで滑る理由に関するお勉強でした.
Posted at 2026/04/14 22:24:06 | |
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